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ラブゲームには程遠い (3)
2014.01.15 Wed
「バカ、ちょっ、離れろ! 一伽!」
「に~…」
航平の腰をがっしりとホールドした一伽は、そのまま再び夢の世界へと旅立ってしまった。
何だ。
何なんだ、これは。
どうして航平は、一伽に抱き付かれているのだ。
せめてもの救いは、この店のテーブル席が、みんなここに仕切られていて、皿などを下げに店員が来ない限り、誰にも見られないということだろうか。
男同士2人きりで飲んでいるだけならともかく、酔っているとはいえ、抱き付かれている姿は、どう考えてもおかしいから。
「とにかく侑仁に電話…」
先ほどは、何時になったとしても、なんて思ったけれど、そんな悠長なことは言っていられない。
とにかく、一刻も早く侑仁に来てもらわないと。
「侑仁、絶対出ろよ、出なかったら殺すっ」
物騒なことを口走りながら、航平が侑仁に電話を掛けると、意外にもワンコールで侑仁は電話に出た。
『航平!? よかった、航平、』
「よくないわっ」
『ねぇ航平、一伽知らない!? さっきから電話してんだけど、全然出ねぇんだけど! 仕事の後、どっか行くとか言ってなかった!?』
「…………………………。はぁ~~~~~!!??」
航平の突っ込みを聞くか聞かないかのうちに喋り始めた侑仁が、まさかのことを口走るので、航平は、いくらに居酒屋の店内が騒がしいとはいえ、そこまでの大声は…というほどの声を上げてしまった。
『ちょっ…何航平、どうしたの!? 何かあったの!?』
「おま…侑仁、お前なぁっ!」
侑仁は事情を知らないのだから、もちろん航平の苛立ちなど分かるはずもない。
しかし、色々な思いの込み上げてきた航平は、とりあえず侑仁を怒鳴らないことには気が済まない。今まで散々、侑仁が悪いのだと思い続けて来たのだから。
「一伽なら今一緒にいるから、さっさと迎えに来んかいっ!」
航平は侑仁の、『何で航平と一緒にいんの!?』という文句など聞く耳持たず、店の名前と場所を告げると、さっさと電話を切った。
それにしても、侑仁が来るまでの間に、抱き付いてくる一伽の腕は、果たして解くことが出来るのだろうか。
航平は、もう何度目になるか知れない溜め息をついた。
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「に~…」
航平の腰をがっしりとホールドした一伽は、そのまま再び夢の世界へと旅立ってしまった。
何だ。
何なんだ、これは。
どうして航平は、一伽に抱き付かれているのだ。
せめてもの救いは、この店のテーブル席が、みんなここに仕切られていて、皿などを下げに店員が来ない限り、誰にも見られないということだろうか。
男同士2人きりで飲んでいるだけならともかく、酔っているとはいえ、抱き付かれている姿は、どう考えてもおかしいから。
「とにかく侑仁に電話…」
先ほどは、何時になったとしても、なんて思ったけれど、そんな悠長なことは言っていられない。
とにかく、一刻も早く侑仁に来てもらわないと。
「侑仁、絶対出ろよ、出なかったら殺すっ」
物騒なことを口走りながら、航平が侑仁に電話を掛けると、意外にもワンコールで侑仁は電話に出た。
『航平!? よかった、航平、』
「よくないわっ」
『ねぇ航平、一伽知らない!? さっきから電話してんだけど、全然出ねぇんだけど! 仕事の後、どっか行くとか言ってなかった!?』
「…………………………。はぁ~~~~~!!??」
航平の突っ込みを聞くか聞かないかのうちに喋り始めた侑仁が、まさかのことを口走るので、航平は、いくらに居酒屋の店内が騒がしいとはいえ、そこまでの大声は…というほどの声を上げてしまった。
『ちょっ…何航平、どうしたの!? 何かあったの!?』
「おま…侑仁、お前なぁっ!」
侑仁は事情を知らないのだから、もちろん航平の苛立ちなど分かるはずもない。
しかし、色々な思いの込み上げてきた航平は、とりあえず侑仁を怒鳴らないことには気が済まない。今まで散々、侑仁が悪いのだと思い続けて来たのだから。
「一伽なら今一緒にいるから、さっさと迎えに来んかいっ!」
航平は侑仁の、『何で航平と一緒にいんの!?』という文句など聞く耳持たず、店の名前と場所を告げると、さっさと電話を切った。
それにしても、侑仁が来るまでの間に、抱き付いてくる一伽の腕は、果たして解くことが出来るのだろうか。
航平は、もう何度目になるか知れない溜め息をついた。
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