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純度100%下心 (1)
2014.01.09 Thu
今日はシフトが直央くんと一緒だったから、仕事も楽しく出来たし、終わった後も一緒に帰れるしで、最高の1日。
大好きな直央くん。
でも、直央くんには徳永さんていう恋人(男)がいるんだよね。まぁ俺、ゲイじゃないから、徳永さんのこと、恋敵とか思ってるわけじゃないんだけど。
直央くんは恋愛対象ていうより、こう…もきゅもきゅってしたい感じ!
――――でも。
「……ねぇ直央くん、何で耳押さえてんの?」
「んー?」
コンビニを出て歩き出した途端、なぜか直央くんは、手袋をした手で両耳を押さえてて。
もしかして、俺の話、聞きたくないてこと?
そう思ったら、理由を聞くのが怖かったけど、このままでもいられない! て思って聞いてみた。
「え? 耳?」
「うん。何で押さえてんの?」
「耳冷たいから」
「…………」
あー……なるほど。
いや、なるほど、て思っていいのかな。
確かに外の空気は冷たくて、耳もすっごい冷たくなっちゃうけど、だからって両手で耳を押さえるとか…………耳を塞いでるようにしか見えないんだけど。
俺は今、理由聞いたから分かるけど、すれ違う人とか、みんな、何してんの? て感じで直央くんのこと見てるよ? いいの?
「蓮沼さんは、耳、冷たくないの?」
直央くんは、俺が何度『響て呼んで』て言っても、相変わらず俺のことを『蓮沼さん』て呼ぶ。
俺のほうが仕事の先輩だから、ていうのが理由らしいけど、年は俺のほうが3つも下なのに。
「いや、冷たいっちゃー冷たいけど…。ずっとそうやってんの、大変じゃない?」
「うぬ…。でも、耳の冷たさには代えられないっ!」
「そ…そう…?」
どうしよう、直央くんがかわいすぎる。
本気でそんなこと思って、力説して来るなんて! あーもう、かわいいっ!
「あ、じゃあ、アレしたら? イヤーマフ」
「え、何?」
「イヤーマフ」
「いやー…?」
直央くんに聞き返されて、耳を押さえてて聞こえないんだと思ってもう1回言ったら、どうも聞こえてなかったんじゃなくて、『イヤーマフ』て言葉がピンと来てなかったみたい。
今はもう結構一般的な言葉だよね?
「ホラ、あの耳当てのヤツだよ。耳のトコこうやって押さえるヤツ。それしたら、手で耳押さえなくてもいいじゃん」
「あ、何か分かる! こういうヤツね」
「まぁ……うん」
こういうヤツね、て言うのはいいけど、やってる格好はさっきと何も変わってない。
まぁ、今直央くんが自分の手でやってることがまさにそうだから、いいんだけど。
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