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柔らかい夜に魔法はいらない (12)
2013.12.07 Sat
「むっちゃん、ダーメ!」
「うぬぅ~…」
本当にこのまま寝てしまうのかと、翔真が焦っていたら、とうとう痺れを切らしたのか、亮がひょいと睦月を担ぎ上げた。
「ヤダー亮~」
「むっちゃん、何ショウに抱き付いてんの!」
「そこにショウちゃんがいるから」
いやいやいや、そうじゃなくて、『抱き付いた』という部分を否定してよ。
抱き付いたわけじゃないでしょ? ただ単に、大の字でベッドに飛び乗ったら、翔真のお腹に腕が乗っかっちゃっただけでしょ?
「ショウに抱き付くの、禁止です」
「禁止でっす!」
亮に抱えられたまま、睦月は抵抗することもなく、キャッキャしている。
眠かったんじゃないの? つか、亮が怒るまでもなく、胸焼けするくらい2人はラブラブじゃないか…。
「…俺、部屋戻るわ」
別に、2人の世界から除け者になったのが寂しかったわけではないけれど、何となく居たたまれない気持ちになって、翔真はベッドから降りた。
何だろう…。
みんなでいるときの睦月て、とっても亮に冷たい感じのときがあって、友だちとしてはともかく、恋人として、それってどうなの? と思うことがあるんだけれど、裏ではこんなだったとは。
こんなツンデレスキルを発動されたら、嫌いになるどころか、より好きになるに決まっている。
「じゃあな……おっと」
「むっちゃーん、お風呂行かないのぉ~? あれ、ショウちゃん」
翔真が部屋を出ようとノブに手を掛けようとしたところで、反対側からの力でドアが開いて、和衣が顔を覗かせた。
バイトが終わって帰ってきたら、一緒にお風呂に行くのに睦月が和衣の部屋に顔を出すのが常なのに、今日はなかなか来ないものだから、和衣のほうがやって来たらしい。
「行く行く~。亮、お風呂~」
「行ってらっしゃい」
「このまま運んでってよ~」
お風呂に行くのに、亮が抱えていた睦月を下ろそうとしたら、睦月が足をバタバタさせながら抵抗する。
これで、『このまま運んでってよ~』のセリフを言ったのが睦月でなかったら、何をバカなことを…と、1発くらいド突いてやりたくなるところだが、不思議と彼だと、そんな気にならない。
「バカなこと言ってないで、お風呂行ってきなよ」
「あぁん、もぉ~」
亮に優しく床に下され、睦月は唇を尖らせながらも、素直に自分の足で立ち上がった。
というか、亮も和衣も何も言わないから翔真も黙っているけれど、今の睦月の甘い声、あんな甘ったるい声、初めて聞いたんですけど…!
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「うぬぅ~…」
本当にこのまま寝てしまうのかと、翔真が焦っていたら、とうとう痺れを切らしたのか、亮がひょいと睦月を担ぎ上げた。
「ヤダー亮~」
「むっちゃん、何ショウに抱き付いてんの!」
「そこにショウちゃんがいるから」
いやいやいや、そうじゃなくて、『抱き付いた』という部分を否定してよ。
抱き付いたわけじゃないでしょ? ただ単に、大の字でベッドに飛び乗ったら、翔真のお腹に腕が乗っかっちゃっただけでしょ?
「ショウに抱き付くの、禁止です」
「禁止でっす!」
亮に抱えられたまま、睦月は抵抗することもなく、キャッキャしている。
眠かったんじゃないの? つか、亮が怒るまでもなく、胸焼けするくらい2人はラブラブじゃないか…。
「…俺、部屋戻るわ」
別に、2人の世界から除け者になったのが寂しかったわけではないけれど、何となく居たたまれない気持ちになって、翔真はベッドから降りた。
何だろう…。
みんなでいるときの睦月て、とっても亮に冷たい感じのときがあって、友だちとしてはともかく、恋人として、それってどうなの? と思うことがあるんだけれど、裏ではこんなだったとは。
こんなツンデレスキルを発動されたら、嫌いになるどころか、より好きになるに決まっている。
「じゃあな……おっと」
「むっちゃーん、お風呂行かないのぉ~? あれ、ショウちゃん」
翔真が部屋を出ようとノブに手を掛けようとしたところで、反対側からの力でドアが開いて、和衣が顔を覗かせた。
バイトが終わって帰ってきたら、一緒にお風呂に行くのに睦月が和衣の部屋に顔を出すのが常なのに、今日はなかなか来ないものだから、和衣のほうがやって来たらしい。
「行く行く~。亮、お風呂~」
「行ってらっしゃい」
「このまま運んでってよ~」
お風呂に行くのに、亮が抱えていた睦月を下ろそうとしたら、睦月が足をバタバタさせながら抵抗する。
これで、『このまま運んでってよ~』のセリフを言ったのが睦月でなかったら、何をバカなことを…と、1発くらいド突いてやりたくなるところだが、不思議と彼だと、そんな気にならない。
「バカなこと言ってないで、お風呂行ってきなよ」
「あぁん、もぉ~」
亮に優しく床に下され、睦月は唇を尖らせながらも、素直に自分の足で立ち上がった。
というか、亮も和衣も何も言わないから翔真も黙っているけれど、今の睦月の甘い声、あんな甘ったるい声、初めて聞いたんですけど…!
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