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柔らかい夜に魔法はいらない (3)
2013.11.28 Thu
「あ、いやいやいやいや、そうじゃなくてさ」
あまりにもみんなが驚いたせいか、睦月もようやく自分が変なことを言っていると気付いたようで、慌てて取り繕うとし出すが、全然うまくいっていない。
亮がすごく切なそうな顔をしているから、早くフォローしてあげてほしいのに。
「違うの! カズちゃんバイトでしょ? ゆっちもないなぁ、て思ったから、最初から2人にも聞いてないの。でもショウちゃんの予定は分かんないから、聞いてみないと、て思って…!」
「…………」
睦月は一生懸命説明してくれるけれど、亮のことを忘れていた、ということに対して、全然フォローになっていない…。
「いや、ショウちゃんが目の前にいたからさ、聞こう! て思っただけで、別に亮のこと忘れてないよっ?」
「…………」
先ほど素の状態で、『忘れてた』と言っていたことを思えば、やはり亮のことはしっかりバッチリ忘れていたのだろうが、それを言ったのは睦月だと思うと、何だか責め切れない…。
それにしても、翔真は最初、どうして睦月が自分だけを誘ったのかと不思議に思ったから質問しただけなのに、まさかこんな大事件に発展してしまうなんて。
睦月と亮がすごく仲良しで、胸焼けするくらいラブラブなのは翔真も知っているけれど、時々亮がすごく不憫に思えてならない瞬間があるのはなぜ…。
「いやいやいや、亮のこと忘れてない、忘れてない。忘れてないけどさ、でもどうせ亮もバイトでしょ?」
「ちょおっ!」
「「「………………」」」
全然まったく何のフォローにもなっていなければ、口先だけですら謝ることもなく、睦月はサラッとそんなことを言った。
和衣は睦月と一緒のコンビニでバイトをしているから、休みについて、和衣にわざわざ聞かずに判断するのはいいとして、亮のほうはそういうわけにはいかないだろうに…。
それとも、睦月は亮のバイトのシフトについて、ちゃんと把握しているのだろうか…………いや、たとえ恋人とはいえ、睦月がそこまで覚える気がないのは、周知の事実だ。
「え、バイト休みなの? 亮」
「休むよ! そういうことなら休みますっ!」
「無理しなくても…」
「何で! ヤなの!? むっちゃんっ」
「ヤじゃないよ、ヤじゃないってば。もぉー、亮しつこい」
ちょっと涙目になりながら、亮は睦月の肩を揺さぶる。
亮が今しつこい原因は明らかに睦月にあるのだが、だとしても、素っ気ないままなのが睦月という人間でもあるから、亮をかわいそうだと思いつつ、誰も何も言えない。
まぁ、唯一の救いは、睦月のこうした態度が、亮に限ったことでなく、誰に対しても、ということだろうか…。
「でも亮、今から連休、3日間ともバイト休むとか出来んの?」
ようやく話が纏まったところで、祐介がとっても尤もな意見を出した。
バイトにしろ社員にしろ、そのシフトは少なくとも前月までには組まれているわけで、来週の連休の休みについて、今から言って間に合うのだろうか。
そもそもからして、連休に休みを取りたいと思うのは、亮だけではないだろうに…。
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あまりにもみんなが驚いたせいか、睦月もようやく自分が変なことを言っていると気付いたようで、慌てて取り繕うとし出すが、全然うまくいっていない。
亮がすごく切なそうな顔をしているから、早くフォローしてあげてほしいのに。
「違うの! カズちゃんバイトでしょ? ゆっちもないなぁ、て思ったから、最初から2人にも聞いてないの。でもショウちゃんの予定は分かんないから、聞いてみないと、て思って…!」
「…………」
睦月は一生懸命説明してくれるけれど、亮のことを忘れていた、ということに対して、全然フォローになっていない…。
「いや、ショウちゃんが目の前にいたからさ、聞こう! て思っただけで、別に亮のこと忘れてないよっ?」
「…………」
先ほど素の状態で、『忘れてた』と言っていたことを思えば、やはり亮のことはしっかりバッチリ忘れていたのだろうが、それを言ったのは睦月だと思うと、何だか責め切れない…。
それにしても、翔真は最初、どうして睦月が自分だけを誘ったのかと不思議に思ったから質問しただけなのに、まさかこんな大事件に発展してしまうなんて。
睦月と亮がすごく仲良しで、胸焼けするくらいラブラブなのは翔真も知っているけれど、時々亮がすごく不憫に思えてならない瞬間があるのはなぜ…。
「いやいやいや、亮のこと忘れてない、忘れてない。忘れてないけどさ、でもどうせ亮もバイトでしょ?」
「ちょおっ!」
「「「………………」」」
全然まったく何のフォローにもなっていなければ、口先だけですら謝ることもなく、睦月はサラッとそんなことを言った。
和衣は睦月と一緒のコンビニでバイトをしているから、休みについて、和衣にわざわざ聞かずに判断するのはいいとして、亮のほうはそういうわけにはいかないだろうに…。
それとも、睦月は亮のバイトのシフトについて、ちゃんと把握しているのだろうか…………いや、たとえ恋人とはいえ、睦月がそこまで覚える気がないのは、周知の事実だ。
「え、バイト休みなの? 亮」
「休むよ! そういうことなら休みますっ!」
「無理しなくても…」
「何で! ヤなの!? むっちゃんっ」
「ヤじゃないよ、ヤじゃないってば。もぉー、亮しつこい」
ちょっと涙目になりながら、亮は睦月の肩を揺さぶる。
亮が今しつこい原因は明らかに睦月にあるのだが、だとしても、素っ気ないままなのが睦月という人間でもあるから、亮をかわいそうだと思いつつ、誰も何も言えない。
まぁ、唯一の救いは、睦月のこうした態度が、亮に限ったことでなく、誰に対しても、ということだろうか…。
「でも亮、今から連休、3日間ともバイト休むとか出来んの?」
ようやく話が纏まったところで、祐介がとっても尤もな意見を出した。
バイトにしろ社員にしろ、そのシフトは少なくとも前月までには組まれているわけで、来週の連休の休みについて、今から言って間に合うのだろうか。
そもそもからして、連休に休みを取りたいと思うのは、亮だけではないだろうに…。
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