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もしかしたら君は天使かもしれない。 (78)
2013.11.18 Mon
「ちょ…タイム…。休憩…」
「休憩? また冷たいモン飲んだら、余計にお腹痛くなっちゃうよ?」
「いや…だからね…、お腹痛いわけじゃ…」
「違うの?」
睦月なりに亮のことを心配してくれるのだが、さっき冷たいウーロン茶を飲んだから、お腹を痛くしたと思っているのか、その心配の方向が見当違いで、それが余計に亮を疲れさせる。
「………………。亮、顔色悪いよ」
「まぁね…」
ジーッと亮の顔を見つめていた睦月が、訝しむように言う。
そもそも睦月は、亮がこんな調子であることの理由が、腹痛以外ないとでも思っていたのだろうか。
「もしかして亮、新たな苦手アトラクション、発掘? 発見? ふしぎ発見?」
「…大丈夫だから、ちょっと黙ってて」
今の亮に、睦月のボケに付き合っていられる余裕はないのだ。
いや、ボケたのか本気で言ったのかは分からないが、それを検証する元気もないのだ。
「………………亮、」
「え…?」
恐ろしいほど低い声で名前を呼ばれ、亮が視線を向けると、睦月は、その声から想像しうる以上に恐ろしい顔で亮のことを見ていた。
黙ってて、と言ったことに、気を悪くしたのだろうか。ゴメンなさい、つい本音が出ました。でも今は謝るほどの気力ないから、どうか見逃してください。
「立て」
「いや、立ってます…」
ものすごく男前な感じで睦月に命令され、別に反抗するつもりはなかったんだけれど、もうすでに立っていたから、一応そう答えておく。
亮がそんな態度を取ったせいからだろうか、睦月はクイと顎をしゃくって、亮に何やら指示を飛ばすが…………もう本当にゴメンなさい、それを読み解く力もないんです…。
「座れ」
「えっ…」
いや、今『立て』と仰ったじゃないですか。
そう反論するのも憚られる雰囲気を醸し出している睦月に、亮は素直に言うことを聞いて、その場にしゃがもうとした――――が。
「バカ、何してんだよ。あそこ座れよ、具合悪いんだろ?」
「はぇ?」
睦月はギョッとした顔で、その場にしゃがみ込もうとした亮の腕を掴むと、少し離れた場所にあったベンチを指差した。
あぁ、なるほど。あれに座れと言ったのか。もしかして、その前に顎で何かを差していたのも、あのベンチに座れということだったのかな。ゴメン、分かりづらかった…。
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「休憩? また冷たいモン飲んだら、余計にお腹痛くなっちゃうよ?」
「いや…だからね…、お腹痛いわけじゃ…」
「違うの?」
睦月なりに亮のことを心配してくれるのだが、さっき冷たいウーロン茶を飲んだから、お腹を痛くしたと思っているのか、その心配の方向が見当違いで、それが余計に亮を疲れさせる。
「………………。亮、顔色悪いよ」
「まぁね…」
ジーッと亮の顔を見つめていた睦月が、訝しむように言う。
そもそも睦月は、亮がこんな調子であることの理由が、腹痛以外ないとでも思っていたのだろうか。
「もしかして亮、新たな苦手アトラクション、発掘? 発見? ふしぎ発見?」
「…大丈夫だから、ちょっと黙ってて」
今の亮に、睦月のボケに付き合っていられる余裕はないのだ。
いや、ボケたのか本気で言ったのかは分からないが、それを検証する元気もないのだ。
「………………亮、」
「え…?」
恐ろしいほど低い声で名前を呼ばれ、亮が視線を向けると、睦月は、その声から想像しうる以上に恐ろしい顔で亮のことを見ていた。
黙ってて、と言ったことに、気を悪くしたのだろうか。ゴメンなさい、つい本音が出ました。でも今は謝るほどの気力ないから、どうか見逃してください。
「立て」
「いや、立ってます…」
ものすごく男前な感じで睦月に命令され、別に反抗するつもりはなかったんだけれど、もうすでに立っていたから、一応そう答えておく。
亮がそんな態度を取ったせいからだろうか、睦月はクイと顎をしゃくって、亮に何やら指示を飛ばすが…………もう本当にゴメンなさい、それを読み解く力もないんです…。
「座れ」
「えっ…」
いや、今『立て』と仰ったじゃないですか。
そう反論するのも憚られる雰囲気を醸し出している睦月に、亮は素直に言うことを聞いて、その場にしゃがもうとした――――が。
「バカ、何してんだよ。あそこ座れよ、具合悪いんだろ?」
「はぇ?」
睦月はギョッとした顔で、その場にしゃがみ込もうとした亮の腕を掴むと、少し離れた場所にあったベンチを指差した。
あぁ、なるほど。あれに座れと言ったのか。もしかして、その前に顎で何かを差していたのも、あのベンチに座れということだったのかな。ゴメン、分かりづらかった…。
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