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もしかしたら君は天使かもしれない。 (58)
2013.10.29 Tue
「じゃあ気を付けで撮るから、亮も気を付けにして!」
「えぇー…、まぁいいけど…、俺の写真なんか送って、ホントどうすんの?」
和衣の写真は、睦月のお母さんも知っている祐介と一緒に映っていたから意味は分かるだろうけど、亮だけが写った写真を受け取っても、困るんじゃないかなぁ…。
「俺が着付けしたよ、てことで」
「ちゃんとそういう説明付けてよ? 写真だけ送ったって、絶対意味分かんないから」
「はいはい。じゃあ、はい、チーズ」
「ちょっ…ちょっと待ってよ、むっちゃん」
写真を撮るのが亮で、撮られるのが睦月なのに、なぜか睦月が掛け声を掛けるし、大体、亮はまだカメラの準備もしていないのに。
亮は急いで睦月のスマホを構える。
「はいっ」
「チーズ」
睦月がビシッと気を付けをしたところで、カメラのボタンを押す。
口ではあれだけ『気を付け』と言っていたけれど、それもきっと睦月の口先だけの冗談だと思っていたのに、本当に気を付けの写真になってしまった…。
「むっちゃん、撮れたけど、本当にこれでいい? 気を付けしてるので」
「うん、いい、いい」
撮れた写真を睦月に見せれば、睦月は嫌な顔1つせずそれを保存して、今度は亮のほうにカメラを向ける。
やはり本気で亮の写真も撮るつもりなのだ。
「亮も気を付けだからね!」
「わーったよ」
自分の気を付けをした写真を見ても、それを良しとしたのだから、当然、亮の写真も気を付けということになるだろう。
睦月のお母さんが見るだけだし、別にいいかなぁ、とは思うけれど、やっぱり変じゃない? という気持ちも拭い切れない(というか、本当に睦月のお母さんしか見ないんだよね?)。
「はい、チーズ!」
しかし、ご機嫌で写真を撮る睦月に、結局は何も言えず、亮は睦月に言われるがまま、浴衣で気を付けの写真を撮らせてしまった。
「よし、後はこれをお母さんに、送る、」
「…………」
撮った写真を付けてメールを送れるのかと、心配になって睦月の手元を覗き込むと、とりあえずちゃんと写真は添付できているようだ。しかしタイトルは一言、『俺』…。
しかも、本文は? と亮が聞く前に、睦月はさっさと送信した。
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「えぇー…、まぁいいけど…、俺の写真なんか送って、ホントどうすんの?」
和衣の写真は、睦月のお母さんも知っている祐介と一緒に映っていたから意味は分かるだろうけど、亮だけが写った写真を受け取っても、困るんじゃないかなぁ…。
「俺が着付けしたよ、てことで」
「ちゃんとそういう説明付けてよ? 写真だけ送ったって、絶対意味分かんないから」
「はいはい。じゃあ、はい、チーズ」
「ちょっ…ちょっと待ってよ、むっちゃん」
写真を撮るのが亮で、撮られるのが睦月なのに、なぜか睦月が掛け声を掛けるし、大体、亮はまだカメラの準備もしていないのに。
亮は急いで睦月のスマホを構える。
「はいっ」
「チーズ」
睦月がビシッと気を付けをしたところで、カメラのボタンを押す。
口ではあれだけ『気を付け』と言っていたけれど、それもきっと睦月の口先だけの冗談だと思っていたのに、本当に気を付けの写真になってしまった…。
「むっちゃん、撮れたけど、本当にこれでいい? 気を付けしてるので」
「うん、いい、いい」
撮れた写真を睦月に見せれば、睦月は嫌な顔1つせずそれを保存して、今度は亮のほうにカメラを向ける。
やはり本気で亮の写真も撮るつもりなのだ。
「亮も気を付けだからね!」
「わーったよ」
自分の気を付けをした写真を見ても、それを良しとしたのだから、当然、亮の写真も気を付けということになるだろう。
睦月のお母さんが見るだけだし、別にいいかなぁ、とは思うけれど、やっぱり変じゃない? という気持ちも拭い切れない(というか、本当に睦月のお母さんしか見ないんだよね?)。
「はい、チーズ!」
しかし、ご機嫌で写真を撮る睦月に、結局は何も言えず、亮は睦月に言われるがまま、浴衣で気を付けの写真を撮らせてしまった。
「よし、後はこれをお母さんに、送る、」
「…………」
撮った写真を付けてメールを送れるのかと、心配になって睦月の手元を覗き込むと、とりあえずちゃんと写真は添付できているようだ。しかしタイトルは一言、『俺』…。
しかも、本文は? と亮が聞く前に、睦月はさっさと送信した。
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