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16. チェリー。僕が赤い三輪車で迎えに行くよ。 (前編)
2008.07.23 Wed
気が付けば、哲也の唇が重なっていて。
あまりにも唐突なその行動に、嫌悪よりも驚きのほうが大きくて、俺は哲也を突き放すどころか、動くことも出来なくて。
「…………これでも、友達って言うの? 貴久」
まだ唇に吐息が掛かるほどの距離で、哲也に尋ねられて。
我に返って哲也から離れようとしたけど、シャツを掴まれてて動けない。いや、きっと、絶対俺のほうが力あるから、逃げられるはずなのに。
逃げる?
いや、そうじゃなくて。
「…………貴久、抵抗しないの? 続き、する?」
「…ッ、」
続き? 何それ?
焦る頭で考えようとしたら、答えに辿り着く前に、哲也がシャツの上から俺の胸を撫でた。
「ちょっ……やめっ…!」
「うわっ!?」
反射的に哲也の手を払おうとして身を捩ったら、弾みで哲也を突き飛ばしてしまった。
「哲也、ゴメ……だいじょう…」
大丈夫かって、哲也のこと起こそうと手を伸ばしたら、パシッてその手を払われてしまった。
「ちがっ…哲也、今のは…」
別に気持ち悪いからとか、そんなんじゃなくて。
でも哲也は、諦めたような顔で、溜息を1つついて。
「…………もぉ、俺に構わないで」
起き上がった哲也は、ノロノロと玄関に向かっていく。
追い掛けようと、引き止めようとしたけれど、役立たずな足が動かない。
ドアの閉まる音。
「……………………」
ホントに追い掛けなくていいのか?
でも哲也はもう構うな言ってんだぞ? またこれで追い掛けてったら、ホントに迷惑かもしれないし。
それに俺も啓ちゃんもこんなに心配して言ってんのに、全然分かってくれないし。
もういいじゃん。
好きにさせたらいいんだよ。
俺には関係ない。
「…………関係ない」
あまりにも唐突なその行動に、嫌悪よりも驚きのほうが大きくて、俺は哲也を突き放すどころか、動くことも出来なくて。
「…………これでも、友達って言うの? 貴久」
まだ唇に吐息が掛かるほどの距離で、哲也に尋ねられて。
我に返って哲也から離れようとしたけど、シャツを掴まれてて動けない。いや、きっと、絶対俺のほうが力あるから、逃げられるはずなのに。
逃げる?
いや、そうじゃなくて。
「…………貴久、抵抗しないの? 続き、する?」
「…ッ、」
続き? 何それ?
焦る頭で考えようとしたら、答えに辿り着く前に、哲也がシャツの上から俺の胸を撫でた。
「ちょっ……やめっ…!」
「うわっ!?」
反射的に哲也の手を払おうとして身を捩ったら、弾みで哲也を突き飛ばしてしまった。
「哲也、ゴメ……だいじょう…」
大丈夫かって、哲也のこと起こそうと手を伸ばしたら、パシッてその手を払われてしまった。
「ちがっ…哲也、今のは…」
別に気持ち悪いからとか、そんなんじゃなくて。
でも哲也は、諦めたような顔で、溜息を1つついて。
「…………もぉ、俺に構わないで」
起き上がった哲也は、ノロノロと玄関に向かっていく。
追い掛けようと、引き止めようとしたけれど、役立たずな足が動かない。
ドアの閉まる音。
「……………………」
ホントに追い掛けなくていいのか?
でも哲也はもう構うな言ってんだぞ? またこれで追い掛けてったら、ホントに迷惑かもしれないし。
それに俺も啓ちゃんもこんなに心配して言ってんのに、全然分かってくれないし。
もういいじゃん。
好きにさせたらいいんだよ。
俺には関係ない。
「…………関係ない」
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