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オー! マイ・シュールラヴァー! 夢の中で待っていて頂戴 (6)
2013.08.06 Tue
「だってカズだし」
「何だよそれー。潤くんだと何かあるかもしんないけど、カズなら何もないてこと!?」
亮の言い分に、翔真は大層ウケて、ゲラゲラと腹を抱えて笑い出したが、潤はおもしろくないのか、眉間のしわがさらに深くなっている。
冗談でも、睦月との間に何かあるかも、とか思われたくないのに。
「カズなら、絶対何もない」
亮はキッパリとそう言い捨てる。
それは別に、和衣のことを下に見ているとかではなくて、和衣は祐介のことが大好きだし、特定の相手がいるのに何か出来るほど器用な性格でもないことを知っているから。
大体、酔って足元の覚束なくなった睦月を連れて帰るのに手を繋いだだけで、ずっと気にしているような男なのだ。それこそ、冗談でも睦月と何かあるわけがない。
「…俺とだって、何もねぇよ」
翔真の言葉ではないが、和衣とは何もないが、潤となら何かあるかもしれない、と思われたままなのは嫌なので、潤は一応付け加えておく。
言えば、亮がまたうるさいので口には出さないが、潤には睦月のよさなんて、さっぱり分からないのだ。
「そうだよね。潤くんは、かわいい女の子といっぱい遊んでればいいもんね」
「おい、その言い方、何か棘があんぞ」
何かにつけて、翔真の言い草がヒドイ気がするが、酔っ払いに何か言っても仕方がないと、若干諦めの気持ちも入る。
かわいい女の子はもちろん好きだけれど、別に遊んでなんかはいない。まぁ…、声を掛けられれば乗ってしまうのは仕方がないだろう(だって男の子だもん!)。
「でも…、確かに言われてみれば、潤くんが女の子じゃなくて、男と飲んでるなんて…」
「お前もバカか」
大真面目な顔で亮までそんなことを言い出して、潤はもうすっかり疲れ果ててしまった。
もしかして今日の失敗は、睦月と和衣が一緒になったこと以前に、そもそもこの部屋飲みを企画したことではなかろうかと、潤は今になって思った。
潤は、何となくの気軽さから、よく亮を誘って飲むけれど、今日は何だかいろいろ最悪だ。
「…ん」
それでもがんばって、潤が亮の相手をしていたら、ベッドに寄り掛かっていた翔真の体がガクリと崩れて、クッションの上に落ちた。
幸いにも、翔真が持っていた缶はすでに空だったようで、中身が零れることはなかったが、亮は翔真の手から缶を取ると、テーブルの上に置いた。
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「何だよそれー。潤くんだと何かあるかもしんないけど、カズなら何もないてこと!?」
亮の言い分に、翔真は大層ウケて、ゲラゲラと腹を抱えて笑い出したが、潤はおもしろくないのか、眉間のしわがさらに深くなっている。
冗談でも、睦月との間に何かあるかも、とか思われたくないのに。
「カズなら、絶対何もない」
亮はキッパリとそう言い捨てる。
それは別に、和衣のことを下に見ているとかではなくて、和衣は祐介のことが大好きだし、特定の相手がいるのに何か出来るほど器用な性格でもないことを知っているから。
大体、酔って足元の覚束なくなった睦月を連れて帰るのに手を繋いだだけで、ずっと気にしているような男なのだ。それこそ、冗談でも睦月と何かあるわけがない。
「…俺とだって、何もねぇよ」
翔真の言葉ではないが、和衣とは何もないが、潤となら何かあるかもしれない、と思われたままなのは嫌なので、潤は一応付け加えておく。
言えば、亮がまたうるさいので口には出さないが、潤には睦月のよさなんて、さっぱり分からないのだ。
「そうだよね。潤くんは、かわいい女の子といっぱい遊んでればいいもんね」
「おい、その言い方、何か棘があんぞ」
何かにつけて、翔真の言い草がヒドイ気がするが、酔っ払いに何か言っても仕方がないと、若干諦めの気持ちも入る。
かわいい女の子はもちろん好きだけれど、別に遊んでなんかはいない。まぁ…、声を掛けられれば乗ってしまうのは仕方がないだろう(だって男の子だもん!)。
「でも…、確かに言われてみれば、潤くんが女の子じゃなくて、男と飲んでるなんて…」
「お前もバカか」
大真面目な顔で亮までそんなことを言い出して、潤はもうすっかり疲れ果ててしまった。
もしかして今日の失敗は、睦月と和衣が一緒になったこと以前に、そもそもこの部屋飲みを企画したことではなかろうかと、潤は今になって思った。
潤は、何となくの気軽さから、よく亮を誘って飲むけれど、今日は何だかいろいろ最悪だ。
「…ん」
それでもがんばって、潤が亮の相手をしていたら、ベッドに寄り掛かっていた翔真の体がガクリと崩れて、クッションの上に落ちた。
幸いにも、翔真が持っていた缶はすでに空だったようで、中身が零れることはなかったが、亮は翔真の手から缶を取ると、テーブルの上に置いた。
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