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オー! マイ・シュールラヴァー! 夢の中で待っていて頂戴 (7)
2013.08.07 Wed
「ショウも寝ちゃった…」
「3時だからな」
潤は時計を見ながら、床に転がっていた空き缶を1つ、つま先で蹴る。
翔真が酔い潰れるなんて珍しいと思っていたら、もう夜中の3時を過ぎていたようだ。これなら、睦月でなくても眠くはなる。
「この辺でやめとくか」
「…だね」
2人でまだ飲み続けていてもいいけれど、今日の部屋飲みはいろいろと面倒だったので、この辺で切り上げておくのが無難だろう。これ以上続けたら、何が起きるか分からない。
睦月のことがなければ、亮と飲むのは楽しいんだけどなぁ…。
「つかお前、責任持って3人とも連れて帰れよ?」
「えっ、何3人て!」
適当に空き缶を袋に纏めていた潤が、サラッとそんなことを言うので、亮はギョッとした。
潤の言う3人とは、翔真、睦月、和衣のことだろう。睦月とは同室だから(そうでなくても恋人だし)、連れて帰るけれど、どうして和衣や翔真の責任まで亮が持たなければならないのだ。
「んだよ、何嫌そうな顔してんだよ。友だちだろ?」
「そーだけど! んなの、潤くんも一緒じゃん! みんな潰れてんだし、ここで寝かせてやってよ!」
「お前、この狭い部屋に、この人数寝かせとけっつのかよ」
「なら1人だけでも! 睦月は俺が連れて帰るけど、カズとショウのどっちかはここで寝かせてよ。そしたら俺、もう1人連れてくから。3人なんて無理!」
潤に、友だち甲斐がないヤツだと言われっ放しなのは嫌だが、亮だって結構飲んでいる今、たとえこの寮の中の範囲だとしても、3人も連れて帰るなんて無理だ。
どうせこの部屋のもう1人の住人は今日いないのだから、誰か1人くらい泊めてくれたって、悪くはないだろう。
「………………。じゃあ、ショウがベッドに近いほうにいるから、ショウのこと泊めるわ。お前、和衣のこと連れてけよ」
「ぜってぇ今、面倒くさくないほう選んだでしょ!」
少しの間の後、翔真を選んだ潤に、亮はすぐさま噛み付く。
酔い潰れたのはどちらも一緒だが、面倒くささなら雲泥の差だ。それに翔真なら、今起こせば目を覚まして、自力で部屋まで行きそうな気がするけれど、和衣は絶対に起きないと思う。
ベッドのそばにいるからなんて、そんなの屁理屈だ。
「何だよ亮、冷てぇヤツだな、お前。いつも一緒にいるくせに、和衣のこと、そんなに邪魔がりやがって」
「そういうことじゃなくて!」
先ほどまでの仕返しに、潤は少しだけ意地悪く亮に言ってやる。
いくら部屋が狭いとはいえ、もう寝るだけなのだから、実際のところ、翔真と和衣の両方を泊めたところでどうということもないし、2人が起きないなら、潤はそうするつもりでいるんだけれど。
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「3時だからな」
潤は時計を見ながら、床に転がっていた空き缶を1つ、つま先で蹴る。
翔真が酔い潰れるなんて珍しいと思っていたら、もう夜中の3時を過ぎていたようだ。これなら、睦月でなくても眠くはなる。
「この辺でやめとくか」
「…だね」
2人でまだ飲み続けていてもいいけれど、今日の部屋飲みはいろいろと面倒だったので、この辺で切り上げておくのが無難だろう。これ以上続けたら、何が起きるか分からない。
睦月のことがなければ、亮と飲むのは楽しいんだけどなぁ…。
「つかお前、責任持って3人とも連れて帰れよ?」
「えっ、何3人て!」
適当に空き缶を袋に纏めていた潤が、サラッとそんなことを言うので、亮はギョッとした。
潤の言う3人とは、翔真、睦月、和衣のことだろう。睦月とは同室だから(そうでなくても恋人だし)、連れて帰るけれど、どうして和衣や翔真の責任まで亮が持たなければならないのだ。
「んだよ、何嫌そうな顔してんだよ。友だちだろ?」
「そーだけど! んなの、潤くんも一緒じゃん! みんな潰れてんだし、ここで寝かせてやってよ!」
「お前、この狭い部屋に、この人数寝かせとけっつのかよ」
「なら1人だけでも! 睦月は俺が連れて帰るけど、カズとショウのどっちかはここで寝かせてよ。そしたら俺、もう1人連れてくから。3人なんて無理!」
潤に、友だち甲斐がないヤツだと言われっ放しなのは嫌だが、亮だって結構飲んでいる今、たとえこの寮の中の範囲だとしても、3人も連れて帰るなんて無理だ。
どうせこの部屋のもう1人の住人は今日いないのだから、誰か1人くらい泊めてくれたって、悪くはないだろう。
「………………。じゃあ、ショウがベッドに近いほうにいるから、ショウのこと泊めるわ。お前、和衣のこと連れてけよ」
「ぜってぇ今、面倒くさくないほう選んだでしょ!」
少しの間の後、翔真を選んだ潤に、亮はすぐさま噛み付く。
酔い潰れたのはどちらも一緒だが、面倒くささなら雲泥の差だ。それに翔真なら、今起こせば目を覚まして、自力で部屋まで行きそうな気がするけれど、和衣は絶対に起きないと思う。
ベッドのそばにいるからなんて、そんなの屁理屈だ。
「何だよ亮、冷てぇヤツだな、お前。いつも一緒にいるくせに、和衣のこと、そんなに邪魔がりやがって」
「そういうことじゃなくて!」
先ほどまでの仕返しに、潤は少しだけ意地悪く亮に言ってやる。
いくら部屋が狭いとはいえ、もう寝るだけなのだから、実際のところ、翔真と和衣の両方を泊めたところでどうということもないし、2人が起きないなら、潤はそうするつもりでいるんだけれど。
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ちよ ⇒
潤くん、お疲れ様です。
あ、もちろん、亮タンもね。
せっかくの部屋飲みだったのに、
酔っ払いさん続出で、時間だけ経過して
終了しちゃいましたね…
ま、亮タンは、むっちゃんとお部屋に戻っても
一緒に居られるからいいけれど
潤くんは、就寝中とはいえ、
酔っ払いさんがお部屋に居ますからね…。
( ;´ω` )トホホ…。
あ、もちろん、亮タンもね。
せっかくの部屋飲みだったのに、
酔っ払いさん続出で、時間だけ経過して
終了しちゃいましたね…
ま、亮タンは、むっちゃんとお部屋に戻っても
一緒に居られるからいいけれど
潤くんは、就寝中とはいえ、
酔っ払いさんがお部屋に居ますからね…。
( ;´ω` )トホホ…。
- |2013.08.07
- |Wed
- |07:56
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >ちよさん
酔っ払いの相手はホント大変です。。。
こうなると、先に寝ちゃったモン勝ちですかね(^_^;)
とにかく潤くん、お疲れ様でした、としか…(笑)
でも亮タンも、このままではもちろん終われません!?
コメントありがとうございました!
あ、あと、いつもながら…………ご指摘ありがとうございます!!
こうなると、先に寝ちゃったモン勝ちですかね(^_^;)
とにかく潤くん、お疲れ様でした、としか…(笑)
でも亮タンも、このままではもちろん終われません!?
コメントありがとうございました!
あ、あと、いつもながら…………ご指摘ありがとうございます!!
- |2013.08.07
- |Wed
- |17:32
- |URL
- |EDIT|