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絶望ルーレット (16)
2013.07.17 Wed
「そんな…! 有沢とマナくんが新婚さんいらっしゃい、なんて…。俺だけ除け者なんてヤダー!!」
「別に先生だけ除け者にはしてませんし、何かいろいろ違うんで、アホなこと言うのやめてもらっていいですか」
泣き真似してる先生にそう言いながら、俺は自分で皿を出したりレンゲを出したりする。
何か言うより、自分でやったほうが早い。
「んー…マナくんのお手伝いしちゃダメなら、ミキちゃんのために何かしてあげる。何してほしい?」
有沢さんの言うことも、いろいろどうかと思うところはあるけれど、とりあえず俺に係わらないなら、何でもいい。
てか、さっきから先生にヒドイことされたり言われたりしてるわりに、有沢さんて先生のこと好きなんだなぁ。
「俺のために…。じゃあ有沢、トイレ行って来て?」
「「は?」」
先生、有沢さんに一体何頼むんだろうと思ったら、今までになく意味不明なことを言い出すから、思わず『は?』て言っちゃったら、有沢さんも分かんなかったみたいで、おんなじこと言って、2人の声が被った。
「トイレ…? 何で?」
「俺、おしっこしたい」
「だから? トイレ行けばいいじゃん」
「歩くの大変だから…。有沢、俺の代わりにトイレ行って来て」
「…………」
えー…っと。
多分冗談だとは思うけど、先生、こういうこと真顔で言うから、何だかよく分かんない。
分かんないから、対応は有沢さんに任せよう。どうせ有沢さんが頼まれたことだし。
「トイレまで連れてってあげるから、それで許してください」
「………………」
「おしっこすんの、手伝ったげるからっ」
ッ!!!???
有沢さん、何て答えるのかな…て思ってたら、俺の想像を遥かに超えた、途方もないくらい変態なことを申し出るから、思わず持ってたお皿を落っことしそうになった。
「漏れそうだから、何でもいいからトイレ」
さすがにこれには先生も突っ込むだろうと思ったのに、先生は文句らしい文句も言わずに、有沢さんのほうに両手を差し出した。
それは、椅子から起き上がらせろ、なのか、抱き上げろ、なのかはよく分かんないけど、何も突っ込まずに手を伸ばしたてことは、有沢さんの申し出を受け入れた、てこと…!?
「………………」
呆然とする俺に構わず、有沢さんは先生を抱き上げてキッチンを出て行った。
え、今の、冗談だよね?
でも、冗談なんだとして、どういう意味の冗談なわけ? 有沢さんも先生も全然笑ってなかったけど…………俺に聞かせたかったの? いや、俺だって全然笑えねぇけど。
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「別に先生だけ除け者にはしてませんし、何かいろいろ違うんで、アホなこと言うのやめてもらっていいですか」
泣き真似してる先生にそう言いながら、俺は自分で皿を出したりレンゲを出したりする。
何か言うより、自分でやったほうが早い。
「んー…マナくんのお手伝いしちゃダメなら、ミキちゃんのために何かしてあげる。何してほしい?」
有沢さんの言うことも、いろいろどうかと思うところはあるけれど、とりあえず俺に係わらないなら、何でもいい。
てか、さっきから先生にヒドイことされたり言われたりしてるわりに、有沢さんて先生のこと好きなんだなぁ。
「俺のために…。じゃあ有沢、トイレ行って来て?」
「「は?」」
先生、有沢さんに一体何頼むんだろうと思ったら、今までになく意味不明なことを言い出すから、思わず『は?』て言っちゃったら、有沢さんも分かんなかったみたいで、おんなじこと言って、2人の声が被った。
「トイレ…? 何で?」
「俺、おしっこしたい」
「だから? トイレ行けばいいじゃん」
「歩くの大変だから…。有沢、俺の代わりにトイレ行って来て」
「…………」
えー…っと。
多分冗談だとは思うけど、先生、こういうこと真顔で言うから、何だかよく分かんない。
分かんないから、対応は有沢さんに任せよう。どうせ有沢さんが頼まれたことだし。
「トイレまで連れてってあげるから、それで許してください」
「………………」
「おしっこすんの、手伝ったげるからっ」
ッ!!!???
有沢さん、何て答えるのかな…て思ってたら、俺の想像を遥かに超えた、途方もないくらい変態なことを申し出るから、思わず持ってたお皿を落っことしそうになった。
「漏れそうだから、何でもいいからトイレ」
さすがにこれには先生も突っ込むだろうと思ったのに、先生は文句らしい文句も言わずに、有沢さんのほうに両手を差し出した。
それは、椅子から起き上がらせろ、なのか、抱き上げろ、なのかはよく分かんないけど、何も突っ込まずに手を伸ばしたてことは、有沢さんの申し出を受け入れた、てこと…!?
「………………」
呆然とする俺に構わず、有沢さんは先生を抱き上げてキッチンを出て行った。
え、今の、冗談だよね?
でも、冗談なんだとして、どういう意味の冗談なわけ? 有沢さんも先生も全然笑ってなかったけど…………俺に聞かせたかったの? いや、俺だって全然笑えねぇけど。
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