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絶望ルーレット (8)
2013.07.09 Tue
「もー、ミキちゃん、乱暴すぎる…」
「お前が悪い」
俺が嫌な緊張感で気を重くしてる後ろで、先生と有沢さんがシレッと会話してる。
さっきどこ殴られたのか知らないけど、有沢さんは怒った様子もなく、何となくぼやいてるだけ。何なんだろ、この2人…。
とりあえず、野菜炒めとチャーハンに使う材料を用意して、野菜の皮むきから始める。
つか…、今日土曜日で、学校休みだよな? なのに何で俺、友だちと遊ぶでも、バイトに行くでもなく、先生んちで、先生とそのセフレのためにメシ作ってんだ?
大体、有沢さんがいるなら、有沢さんに作ってもらえばいいじゃん! 何で俺が、有沢さんの分まで作んないといけないわけ?
「マナくんて、普段自炊してんの?」
「うわっ!」
何かムカつくから、有沢さんの分、作りたくないよ。先生も作んなくていいて言ったんだし、作んないにしようかなぁ…とか思ってたら、急に声掛けられて、ビクッてなる。
いつの間にか有沢さんが、俺の横に来てた。さっきまで先生と喋ってたよな? て振り返ったら、先生は椅子の上で、だらしないながらも、何とも器用な格好で寝てた。
「…何ですか?」
警戒しつつ有沢さんに尋ねたら、有沢さんは意外そうに少し眉を上げてから、口元を緩ませた(てか、ほっぺ赤い…)。
俺、相当嫌そうな顔してたかな。でも、先生ともだけど、この有沢さんもかなり変態そうだから、これ以上打ち解けたくないし、これでいい。
「ミキちゃん寝ちゃって寂しいから、マナくんとお話しようかなー、て思って」
「俺、料理中なんですけど」
「話くらいは出来んじゃん?」
「邪魔です」
別に料理くらい、話をしながらだって出来るけど、有沢さんと話自体したくないから、キッパリと突っ撥ねる。
嫌なヤツだと思われてもいい。変に気に入られて付き纏われるくらいなら、嫌われて、相手にされないほうがマシだ。
「あは。さっきミキちゃんが言ったとおり、怒ると怖いんだね、マナくん。でもかわいい」
「はぁっ?」
確かにさっき先生は、そんなアホみたいなこと、言ってはいた。でもそれを、どうして有沢さんにまで言われなきゃなんないんだ。
つか有沢さん、俺がこれだけ話をしたくないオーラを出してんのに、何で気付かず話し掛けてくんだよ。鈍感なの? それとも、分かっててやってんの?
「有沢さん、ちょっと退いてください」
「え、何で俺こんなに嫌われてんの? 何かしたっけ? 初対面だよね?」
「…ですけど」
俺が嫌がってんのが分かってんなら離れろよ、て思うけど、有沢さんに退く気配はまったくない感じだ。
何ていうか…、先生もそうだけど、大人のくせに面倒くせぇな、この人。それとも、俺が子どもみたいな態度を取るから、わざとこんな調子なんだろうか。
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「お前が悪い」
俺が嫌な緊張感で気を重くしてる後ろで、先生と有沢さんがシレッと会話してる。
さっきどこ殴られたのか知らないけど、有沢さんは怒った様子もなく、何となくぼやいてるだけ。何なんだろ、この2人…。
とりあえず、野菜炒めとチャーハンに使う材料を用意して、野菜の皮むきから始める。
つか…、今日土曜日で、学校休みだよな? なのに何で俺、友だちと遊ぶでも、バイトに行くでもなく、先生んちで、先生とそのセフレのためにメシ作ってんだ?
大体、有沢さんがいるなら、有沢さんに作ってもらえばいいじゃん! 何で俺が、有沢さんの分まで作んないといけないわけ?
「マナくんて、普段自炊してんの?」
「うわっ!」
何かムカつくから、有沢さんの分、作りたくないよ。先生も作んなくていいて言ったんだし、作んないにしようかなぁ…とか思ってたら、急に声掛けられて、ビクッてなる。
いつの間にか有沢さんが、俺の横に来てた。さっきまで先生と喋ってたよな? て振り返ったら、先生は椅子の上で、だらしないながらも、何とも器用な格好で寝てた。
「…何ですか?」
警戒しつつ有沢さんに尋ねたら、有沢さんは意外そうに少し眉を上げてから、口元を緩ませた(てか、ほっぺ赤い…)。
俺、相当嫌そうな顔してたかな。でも、先生ともだけど、この有沢さんもかなり変態そうだから、これ以上打ち解けたくないし、これでいい。
「ミキちゃん寝ちゃって寂しいから、マナくんとお話しようかなー、て思って」
「俺、料理中なんですけど」
「話くらいは出来んじゃん?」
「邪魔です」
別に料理くらい、話をしながらだって出来るけど、有沢さんと話自体したくないから、キッパリと突っ撥ねる。
嫌なヤツだと思われてもいい。変に気に入られて付き纏われるくらいなら、嫌われて、相手にされないほうがマシだ。
「あは。さっきミキちゃんが言ったとおり、怒ると怖いんだね、マナくん。でもかわいい」
「はぁっ?」
確かにさっき先生は、そんなアホみたいなこと、言ってはいた。でもそれを、どうして有沢さんにまで言われなきゃなんないんだ。
つか有沢さん、俺がこれだけ話をしたくないオーラを出してんのに、何で気付かず話し掛けてくんだよ。鈍感なの? それとも、分かっててやってんの?
「有沢さん、ちょっと退いてください」
「え、何で俺こんなに嫌われてんの? 何かしたっけ? 初対面だよね?」
「…ですけど」
俺が嫌がってんのが分かってんなら離れろよ、て思うけど、有沢さんに退く気配はまったくない感じだ。
何ていうか…、先生もそうだけど、大人のくせに面倒くせぇな、この人。それとも、俺が子どもみたいな態度を取るから、わざとこんな調子なんだろうか。
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