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あなたの思うがまま (4)
2013.06.17 Mon
「なぁ有沢…。外の音、聞こえね…?」
ホントは何も聞こえなかったけど、少しだけ唇を離して、心配そうな表情を作って有沢に言った。
いくらいいマンションとはいえ、本格的な防音マンションじゃないから、今みたいに玄関のドアに引っ付いてる状態なら、外の物音くらい聞こえてくるはず。
逆に言うと、玄関先で声上げたら、外に丸聞こえ、てこと。
「あぁ、だからミキちゃん、ここでヤんのヤダったの? 外に声聞こえちゃうから?」
俺が玄関でヤるのを嫌がる理由を、外に声が聞こえるからだと思い込んらしい有沢が、ニヤリと笑ってみせた。あっさり引っ掛かりやがって。ホント単純だな。
これで俺より優位に立てたとでも思ってんのか? 恥ずかしいからやめてくれ、て俺が泣いて縋るとでも?
「フフン」
「え?」
俺は鼻で笑って、有沢のズボンの前を寛げると、そこに手を突っ込んだ。
俺の行動が予想とは違っていたからだろう、有沢はギョッとした顔で俺を見た。
「有沢、お前さぁ、ここがどこだか分かってんの?」
「は?」
「別にここ、俺んちじゃねぇし。隣近所に声聞かれたところで、俺、ぜーんぜん恥ずかしくなんかねぇよ? 何なら、めっちゃ喘いで、隣の部屋の人とかに聞かせちゃおっか?」
「ッ…」
――――そう。玄関先でセックスして、隣の部屋の人とか、外の廊下を通る人とかに声聞かれちゃったところで、この部屋の住人じゃない俺には、何も関係ない。
そもそも隣人の顔も知らねぇし、出くわしたところで、その場限りだ。
でも、ここで生活してる有沢にしたら、そういうわけにはいかねぇよな? 何でもない振りだって出来るだろうけど、出来れば知られたくない部分だろうし。
「有沢、早くヤろうぜ?」
「ちょっ…いや、ゴメン、ミキちゃん、ベッド行こっ?」
形勢逆転。さっきまでの強気な態度はどこへやら、有沢は焦ったような顔で俺の手を退かすと、俺の機嫌を取るような仕草で、シャツの裾を整えてくれる。
バーカ、俺様に勝とうなんて、2億5000万光年くらい早ぇんだよ。
「はい」
「え?」
有沢の体が離れると、俺は有沢に向かって両手を差し出したけど、有沢はよく分かってないみたいで、キョトンとしてる。
もーホント、バカだな。
「連れてけよ、ベッドまで」
俺がわざと挑発するように言ったら、有沢は一瞬目を見開いたけど、すぐに笑って抱き上げてくれた。
よしよし。それでいーんだよ。
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ホントは何も聞こえなかったけど、少しだけ唇を離して、心配そうな表情を作って有沢に言った。
いくらいいマンションとはいえ、本格的な防音マンションじゃないから、今みたいに玄関のドアに引っ付いてる状態なら、外の物音くらい聞こえてくるはず。
逆に言うと、玄関先で声上げたら、外に丸聞こえ、てこと。
「あぁ、だからミキちゃん、ここでヤんのヤダったの? 外に声聞こえちゃうから?」
俺が玄関でヤるのを嫌がる理由を、外に声が聞こえるからだと思い込んらしい有沢が、ニヤリと笑ってみせた。あっさり引っ掛かりやがって。ホント単純だな。
これで俺より優位に立てたとでも思ってんのか? 恥ずかしいからやめてくれ、て俺が泣いて縋るとでも?
「フフン」
「え?」
俺は鼻で笑って、有沢のズボンの前を寛げると、そこに手を突っ込んだ。
俺の行動が予想とは違っていたからだろう、有沢はギョッとした顔で俺を見た。
「有沢、お前さぁ、ここがどこだか分かってんの?」
「は?」
「別にここ、俺んちじゃねぇし。隣近所に声聞かれたところで、俺、ぜーんぜん恥ずかしくなんかねぇよ? 何なら、めっちゃ喘いで、隣の部屋の人とかに聞かせちゃおっか?」
「ッ…」
――――そう。玄関先でセックスして、隣の部屋の人とか、外の廊下を通る人とかに声聞かれちゃったところで、この部屋の住人じゃない俺には、何も関係ない。
そもそも隣人の顔も知らねぇし、出くわしたところで、その場限りだ。
でも、ここで生活してる有沢にしたら、そういうわけにはいかねぇよな? 何でもない振りだって出来るだろうけど、出来れば知られたくない部分だろうし。
「有沢、早くヤろうぜ?」
「ちょっ…いや、ゴメン、ミキちゃん、ベッド行こっ?」
形勢逆転。さっきまでの強気な態度はどこへやら、有沢は焦ったような顔で俺の手を退かすと、俺の機嫌を取るような仕草で、シャツの裾を整えてくれる。
バーカ、俺様に勝とうなんて、2億5000万光年くらい早ぇんだよ。
「はい」
「え?」
有沢の体が離れると、俺は有沢に向かって両手を差し出したけど、有沢はよく分かってないみたいで、キョトンとしてる。
もーホント、バカだな。
「連れてけよ、ベッドまで」
俺がわざと挑発するように言ったら、有沢は一瞬目を見開いたけど、すぐに笑って抱き上げてくれた。
よしよし。それでいーんだよ。
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