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14. そして見上げた空の色は、 (前編)
2008.07.17 Thu
雨、だ。
*****
俺も啓ちゃんも、何度か哲也のケータイに連絡をしてみたけど、3日経っても、電話もメールも音信不通。
さすがに心配になって、啓ちゃんが哲也の実家に電話をしてみたけれど、帰って来ていないとのこと。
電話越しにわずかに聞こえてきたのは女性の声で、どうやら哲也のお母さんらしい。
話していると、啓ちゃんの顔がみるみる険しくなってって、「……分かりました、失礼します」って、一応礼儀正しく電話切ったけど、その声は怒りを含んでいるように思えた。
ふと、思い出した。
「哲也が家、勘当されてるって、ホント?」
電話を切った啓ちゃんに尋ねると、啓ちゃんは黙ったまま頷いた。
「テツんち、めっちゃ厳格で、兄ちゃん医者だし、両親としてはやっぱアイツにもそうなってほしかったんじゃないかな?」
「………………」
「テツが大学に進学しないって言ったとき、すっげぇ怒られて、引っ叩かれて、泣きながら俺んち来たことあるし」
「マジで!?」
大学に進学しないだけで、ビンタ!?
…………そりゃ、ゲイだってカミングアウトしたら、勘当もされるわな…。
「他に哲也の行きそうなトコとか、心当たりないの?」
「思いつくトコは連絡してみたけど、みんな知らないって」
俺も、哲也の友達なんて、啓ちゃん以外知らんし。
それと、あの店長さんと、上の階に住んでる………………哲也の元カレ。でもあれだけ、もう会いたくないって言ってたんだから、まさかその元カレのトコには行かないだろうけど…。
「どこ行ったんだよ…」
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