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愚かだということは分かっている (4)
2013.06.02 Sun
先生のその言葉を聞いて、俺はようやく、俺と先生の考えていることの違いに気が付いた。
俺は単に、森下さんがいないときに呼ばれて、ご飯を作ってやればいいだけだと思ってたけど、先生は、森下さんがいないときはご飯を作ってもらい、いるときはいるときで、コスプレとかさせて遊ぼうと考えてたってことか…!
「ホンット、バカだなアンタッ!」
「ぅ? 何で? 何で?」
もう何度も思ったことだけど、俺は声を張り上げた。
いや、もしかしたらバカなのは俺かもしれないけど、もうそう言う以外に、言葉が見当たらなかった。
「あっはっはっはっ」
「!?」
もーホントにっ! て地団駄を踏みたい気持ちでいたら、場の雰囲気に全然合わないバカ笑いがして、何事かと思って声のほうを見たら、森下さんだった。
な…何でそんな大爆笑…??
すべてが意味不明で、俺は何だか混乱してきて、怒りのボルテージが下がって来た。
だって、俺がこんなに腹を立ててるってのに、先生は全然堪えてないし、森下さんはすごい笑ってるし、俺だけ1人熱くなってるのが、恥ずかしい…。
「そんな……面と向かって、そこまで思いっ切り『バカ』とか言う人、初めて見た…!」
そう言いながら森下さんは、目に涙まで浮かべて、腹を抱えて笑ってる。
いや、確かに森下さんの言い分は間違っちゃいない。いい大人が、自分より目上の人に向かって、冗談でなくここまで本気でバカだと言うことなんて、普通あり得ないし。
でも森下さん、三木本先生と一緒に暮らしてて、この人がどんだけバカで頭おかしくて変態なのか、分かってるはずでしょ!? 俺がここまで言いたくなる気持ちも分かるでしょ!?
それとももしかして、一緒にい過ぎて、感覚鈍っちゃったんじゃ…!?
「つか森下! 何でもいいから、マナくんのこと引き留めて!」
こんななった原因のすべてがアンタだよ! てのに、先生はマイペースで、俺の腕を掴んで離さないまま、森下さんに怒鳴ってる。
もちろん最初からセーラー服なんて着る気はなかったけど、森下さんがいるなら、なおさら着れるわけがないのに、どうしても俺にセーラー服を着せるつもりなんだろうか。
「ねぇミキくん、引き留めるったって…、見るからにマナくん、すごい嫌そうにしてるけど…………何したの?」
「まだ何もしてねぇよ!」
「まだ、ね…」
先生の反論に、森下さんが微妙な顔になってる。
…うん、だよね。確かに先生は『まだ』何もしてないけど、手に持ってるそのセーラー服、俺に着せようとはしてるもんね。森下さんだって、それには気付いちゃうよね。
「えー…っと。もうすぐお昼になるから、マナくん、よかったら一緒に食べてく?」
先生に、俺のことを引き留めろと言われた森下さんが、とりあえず形だけ、俺を引き留めるような言葉を吐く。
森下さん的には、俺が帰ろうが残ろうが、どっちでもいいことだろうだけど、先生は引き留めろと言うし、でも俺は帰りたがってるから、そんなふうに言うしかないんだろうな。
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俺は単に、森下さんがいないときに呼ばれて、ご飯を作ってやればいいだけだと思ってたけど、先生は、森下さんがいないときはご飯を作ってもらい、いるときはいるときで、コスプレとかさせて遊ぼうと考えてたってことか…!
「ホンット、バカだなアンタッ!」
「ぅ? 何で? 何で?」
もう何度も思ったことだけど、俺は声を張り上げた。
いや、もしかしたらバカなのは俺かもしれないけど、もうそう言う以外に、言葉が見当たらなかった。
「あっはっはっはっ」
「!?」
もーホントにっ! て地団駄を踏みたい気持ちでいたら、場の雰囲気に全然合わないバカ笑いがして、何事かと思って声のほうを見たら、森下さんだった。
な…何でそんな大爆笑…??
すべてが意味不明で、俺は何だか混乱してきて、怒りのボルテージが下がって来た。
だって、俺がこんなに腹を立ててるってのに、先生は全然堪えてないし、森下さんはすごい笑ってるし、俺だけ1人熱くなってるのが、恥ずかしい…。
「そんな……面と向かって、そこまで思いっ切り『バカ』とか言う人、初めて見た…!」
そう言いながら森下さんは、目に涙まで浮かべて、腹を抱えて笑ってる。
いや、確かに森下さんの言い分は間違っちゃいない。いい大人が、自分より目上の人に向かって、冗談でなくここまで本気でバカだと言うことなんて、普通あり得ないし。
でも森下さん、三木本先生と一緒に暮らしてて、この人がどんだけバカで頭おかしくて変態なのか、分かってるはずでしょ!? 俺がここまで言いたくなる気持ちも分かるでしょ!?
それとももしかして、一緒にい過ぎて、感覚鈍っちゃったんじゃ…!?
「つか森下! 何でもいいから、マナくんのこと引き留めて!」
こんななった原因のすべてがアンタだよ! てのに、先生はマイペースで、俺の腕を掴んで離さないまま、森下さんに怒鳴ってる。
もちろん最初からセーラー服なんて着る気はなかったけど、森下さんがいるなら、なおさら着れるわけがないのに、どうしても俺にセーラー服を着せるつもりなんだろうか。
「ねぇミキくん、引き留めるったって…、見るからにマナくん、すごい嫌そうにしてるけど…………何したの?」
「まだ何もしてねぇよ!」
「まだ、ね…」
先生の反論に、森下さんが微妙な顔になってる。
…うん、だよね。確かに先生は『まだ』何もしてないけど、手に持ってるそのセーラー服、俺に着せようとはしてるもんね。森下さんだって、それには気付いちゃうよね。
「えー…っと。もうすぐお昼になるから、マナくん、よかったら一緒に食べてく?」
先生に、俺のことを引き留めろと言われた森下さんが、とりあえず形だけ、俺を引き留めるような言葉を吐く。
森下さん的には、俺が帰ろうが残ろうが、どっちでもいいことだろうだけど、先生は引き留めろと言うし、でも俺は帰りたがってるから、そんなふうに言うしかないんだろうな。
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