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11. 知らないでくれ (前編)
2008.07.11 Fri
とくに用事もなかったし、あんな状態の哲也を残して出かけるわけにもいかないから、部屋掃除したり、洗濯もん干したりしてたら、昼ごろになって哲也が起きてきた。
「おはよぉ」
「あ……うん、」
持て余してるスウェットの袖をプラプラさせながら、哲也は所在なさげに立ってる。
「もぉ起きて平気? 疲れてんなら、まだ休んでろよ。今日、仕事休みだろ?」
「え…あ、うん……何で知って…?」
「あぁ、ゴメン、店に電話したんだよ。もし仕事だったら、お前起こすか、休む連絡しないといけないだろ?」
「……ありがと…」
もそもそとそう言って、でも哲也は寝室に戻っていいものか、こっちに来たらいいものか迷ってるみたいだったから、とりあえず突っ立ってないで、こっち来て座れって促した。
「哲也、何か食うか?」
「…フ、」
「何笑ってんだよ」
いや、泣かれたり落ち込まれたりしてるよりは笑ってるほうがいいけど、別に今、何も笑うとこなかっただろ!?
「貴久っていっつも、何か食うかって聞いてくる」
「しょうがないじゃん、もう昼メシの時間だろ?」
そう言っても哲也は、まだクスクス笑ってる。
とりあえず、俺は残りの洗濯モンを干すことにして。ちょうどカゴの中から手に取ったのは、啓ちゃんのかな、と思われるシャツ。
そしたら、「あ…」って哲也の声がした。
「ん? これ?」
半乾きのシャツを見せれば、哲也がコクンと頷いた。
「啓ちゃんの?」
「あ……うん、」
「いや、この前啓ちゃんがこんなの着てたから、そうなのかなって思っただけで。そんなら、乾かした後、別にしてたほうがいい?」
「……ん。あの…」
「ぅん?」
哲也が何か言いたそうにしてるんで、とりあえず手に持ってるそれだけ干して、哲也のところに行く。
「貴久…………何も聞かないの?」
俯き加減に、哲也が口を開いた。
「おはよぉ」
「あ……うん、」
持て余してるスウェットの袖をプラプラさせながら、哲也は所在なさげに立ってる。
「もぉ起きて平気? 疲れてんなら、まだ休んでろよ。今日、仕事休みだろ?」
「え…あ、うん……何で知って…?」
「あぁ、ゴメン、店に電話したんだよ。もし仕事だったら、お前起こすか、休む連絡しないといけないだろ?」
「……ありがと…」
もそもそとそう言って、でも哲也は寝室に戻っていいものか、こっちに来たらいいものか迷ってるみたいだったから、とりあえず突っ立ってないで、こっち来て座れって促した。
「哲也、何か食うか?」
「…フ、」
「何笑ってんだよ」
いや、泣かれたり落ち込まれたりしてるよりは笑ってるほうがいいけど、別に今、何も笑うとこなかっただろ!?
「貴久っていっつも、何か食うかって聞いてくる」
「しょうがないじゃん、もう昼メシの時間だろ?」
そう言っても哲也は、まだクスクス笑ってる。
とりあえず、俺は残りの洗濯モンを干すことにして。ちょうどカゴの中から手に取ったのは、啓ちゃんのかな、と思われるシャツ。
そしたら、「あ…」って哲也の声がした。
「ん? これ?」
半乾きのシャツを見せれば、哲也がコクンと頷いた。
「啓ちゃんの?」
「あ……うん、」
「いや、この前啓ちゃんがこんなの着てたから、そうなのかなって思っただけで。そんなら、乾かした後、別にしてたほうがいい?」
「……ん。あの…」
「ぅん?」
哲也が何か言いたそうにしてるんで、とりあえず手に持ってるそれだけ干して、哲也のところに行く。
「貴久…………何も聞かないの?」
俯き加減に、哲也が口を開いた。
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