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暴君王子のおっしゃることには! (216)
2012.12.03 Mon
「侑仁は知らないかもしんないけど、突っ込まれんのって、いろいろ準備とかいるのっ。それ、いちいち侑仁に説明するくらいだったら、自分でしたほうが早いと思って、そうしようとしたのに、侑仁が目開けるからっ!」
「………………え、」
何とも思い掛けない一伽の発言に、侑仁はどんな返事をするのが正解なのか分からず、いやそれよりも呆然のほうが大きかったのか、侑仁はただそれだけ言って固まった。
「お前、説明すんのが大変だから、自分でしようとしたわけ…?」
「だって、やり方聞いたつったって、ユキちゃんから口で言われただけだから、侑仁に説明できるほどじゃないし! そんなの、俺だって突っ込まれるより突っ込むほうがいいに決まってんじゃん! 何なら無理やりにでも突っ込んでやろうか!?」
「バッ…バカッ、やめろっ!」
それを本当に実行したら、冗談では済まされなくなる! 犯罪になるっ! …と侑仁は、伸し掛かって来ようとする一伽を、慌てて制すした。
侑仁は、一伽がまた突拍子もないことを思い付いた、とただ単に思っていただけだったが、それは一伽なりに考えた末のことだったのだ(まぁ突拍子もないことは突拍子もないが)。
「…侑仁のバカ。どうせ俺となんかやりたくねぇんだろ?」
「何でだよ、違ぇよ」
拗ねて顔を背けた一伽の機嫌をこれ以上損ねないように、侑仁は一伽を抱き寄せる。
まだ暖房を必要とする時期ではないけれど、裸でいるには寒いから、一伽の体は少し冷えている。
「ユキちゃんからいろいろ聞いてきた、つったから、俺のことやる気なんだ、て思ったんだよ。だってそんな……普通そう思うだろ? 別にお前とやりたくないんじゃなくて、自分が考えてたのと違ったから、ビックリしただけだよ」
「……」
「つか、じゃあ俺がやっちゃっていいんだ?」
「…いいよ。そのために準備したんだし」
侑仁の腕の中で、顔をプイと背けたまま、一伽は素っ気なく返事をした。
その態度は照れ隠しから来るものだと分かるから、なおのことかわいく思える。
「つか、準備って何? さっき風呂入ったの?」
侑仁は一伽を抱き締めたまま、気になっていたことを尋ねた。
セックスの前にシャワーを浴びるのは、男同士に限らずあることで、別に準備と言うほどのことでもないのに。
「だから、いろいろあんだってば! だって、侑仁のコレ! このデカチン、俺のケツに突っ込むんだよ? 何もなしに入るわけないじゃん!」
「あぁ、だからローション?」
「そう! それにユキちゃんが、やっぱお尻だし、シャワーとかでキレイにしといたほうがいいよ、て言うから…………だから、シャワー…」
一伽は段々と声を小さくして言って、しまいにはモゴモゴと口籠ってしまった。
侑仁は最初、一伽の言っていることが分からなかったが、先ほどバスルームで見た光景を思い出し、その言葉の意味を理解した瞬間、ブワッと体が熱くなった気がした。
男同士のセックスでは、受け入れるのにお尻を使うから、やる前にソコをシャワーでキレイにしておいたほうがいい、と雪乃に教えられた一伽は、素直にそれを実践したのだ。
プライドなら決して低くはない一伽が、恥ずかしくても、侑仁のためにそうやってがんばってくれたのだと思ったら、興奮しないはずがない。
「俺としたかったから、がんばったんだ?」
「…」
視線を逸らしている一伽の顔を覗き込む。
一伽は先ほど、『どうせ俺となんかやりたくねぇんだろ?』なんて言ったけれど、そんなこと思うはずなんか、あるわけないのに。
「一伽?」
「ッ…、そーだよ! 侑仁とやりてぇの、俺は!」
「うわっ!」
恥ずかしがっていたのが嘘のように、一伽はそんなことを声高に言って、侑仁をベッドに押し倒した。
まったく不意を突かれた侑仁は、抵抗する間もなくベッドに沈み、その上には一伽…。
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「………………え、」
何とも思い掛けない一伽の発言に、侑仁はどんな返事をするのが正解なのか分からず、いやそれよりも呆然のほうが大きかったのか、侑仁はただそれだけ言って固まった。
「お前、説明すんのが大変だから、自分でしようとしたわけ…?」
「だって、やり方聞いたつったって、ユキちゃんから口で言われただけだから、侑仁に説明できるほどじゃないし! そんなの、俺だって突っ込まれるより突っ込むほうがいいに決まってんじゃん! 何なら無理やりにでも突っ込んでやろうか!?」
「バッ…バカッ、やめろっ!」
それを本当に実行したら、冗談では済まされなくなる! 犯罪になるっ! …と侑仁は、伸し掛かって来ようとする一伽を、慌てて制すした。
侑仁は、一伽がまた突拍子もないことを思い付いた、とただ単に思っていただけだったが、それは一伽なりに考えた末のことだったのだ(まぁ突拍子もないことは突拍子もないが)。
「…侑仁のバカ。どうせ俺となんかやりたくねぇんだろ?」
「何でだよ、違ぇよ」
拗ねて顔を背けた一伽の機嫌をこれ以上損ねないように、侑仁は一伽を抱き寄せる。
まだ暖房を必要とする時期ではないけれど、裸でいるには寒いから、一伽の体は少し冷えている。
「ユキちゃんからいろいろ聞いてきた、つったから、俺のことやる気なんだ、て思ったんだよ。だってそんな……普通そう思うだろ? 別にお前とやりたくないんじゃなくて、自分が考えてたのと違ったから、ビックリしただけだよ」
「……」
「つか、じゃあ俺がやっちゃっていいんだ?」
「…いいよ。そのために準備したんだし」
侑仁の腕の中で、顔をプイと背けたまま、一伽は素っ気なく返事をした。
その態度は照れ隠しから来るものだと分かるから、なおのことかわいく思える。
「つか、準備って何? さっき風呂入ったの?」
侑仁は一伽を抱き締めたまま、気になっていたことを尋ねた。
セックスの前にシャワーを浴びるのは、男同士に限らずあることで、別に準備と言うほどのことでもないのに。
「だから、いろいろあんだってば! だって、侑仁のコレ! このデカチン、俺のケツに突っ込むんだよ? 何もなしに入るわけないじゃん!」
「あぁ、だからローション?」
「そう! それにユキちゃんが、やっぱお尻だし、シャワーとかでキレイにしといたほうがいいよ、て言うから…………だから、シャワー…」
一伽は段々と声を小さくして言って、しまいにはモゴモゴと口籠ってしまった。
侑仁は最初、一伽の言っていることが分からなかったが、先ほどバスルームで見た光景を思い出し、その言葉の意味を理解した瞬間、ブワッと体が熱くなった気がした。
男同士のセックスでは、受け入れるのにお尻を使うから、やる前にソコをシャワーでキレイにしておいたほうがいい、と雪乃に教えられた一伽は、素直にそれを実践したのだ。
プライドなら決して低くはない一伽が、恥ずかしくても、侑仁のためにそうやってがんばってくれたのだと思ったら、興奮しないはずがない。
「俺としたかったから、がんばったんだ?」
「…」
視線を逸らしている一伽の顔を覗き込む。
一伽は先ほど、『どうせ俺となんかやりたくねぇんだろ?』なんて言ったけれど、そんなこと思うはずなんか、あるわけないのに。
「一伽?」
「ッ…、そーだよ! 侑仁とやりてぇの、俺は!」
「うわっ!」
恥ずかしがっていたのが嘘のように、一伽はそんなことを声高に言って、侑仁をベッドに押し倒した。
まったく不意を突かれた侑仁は、抵抗する間もなくベッドに沈み、その上には一伽…。
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けいったん ⇒
いやぁ、これは まさしく「襲い受け」ですよね!(笑)
侑仁、「襲われ攻め」のままで いいの?
いっちゃんと 深く仲良くなりたいなら シャキッとしようぜ、シャキッと!
(`・ω・´)ノ ァィ、オトコ デスカラ!...byebye☆
侑仁、「襲われ攻め」のままで いいの?
いっちゃんと 深く仲良くなりたいなら シャキッとしようぜ、シャキッと!
(`・ω・´)ノ ァィ、オトコ デスカラ!...byebye☆
- |2012.12.03
- |Mon
- |09:51
- |URL
- |EDIT|
ちよ ⇒
なんだかお二人とも…
お相手の事を大事に想って、深く繋がりたいって想っているのに…
もう、なんなんでしょう(;^_^A
説明するのが面倒だから自分で準備しちゃえ!とか、(/ω\)
俺がやっちゃっていいんだ?とか…(;°Д°)
でも、このお二人の場合、
何気に一生懸命でひたむきで…
素直に言いたいことを吐き出しながら
絆を紡ぐのがいいのかもしれませんね~
お相手の事を大事に想って、深く繋がりたいって想っているのに…
もう、なんなんでしょう(;^_^A
説明するのが面倒だから自分で準備しちゃえ!とか、(/ω\)
俺がやっちゃっていいんだ?とか…(;°Д°)
でも、このお二人の場合、
何気に一生懸命でひたむきで…
素直に言いたいことを吐き出しながら
絆を紡ぐのがいいのかもしれませんね~
- |2012.12.03
- |Mon
- |21:40
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
襲われ攻め!!
確かに受けが襲い受けなら、攻めは襲われ攻めということになりますね!
私、襲い受けは大好物なんですが、そう考えると、襲われ攻めも好きということなのかしら…?(笑)
確かに、侑仁さん、シャキッとしないと、やられっぱなしになってしまう~!
けいったんさんの喝、届け~!
コメントありがとうございました!
確かに受けが襲い受けなら、攻めは襲われ攻めということになりますね!
私、襲い受けは大好物なんですが、そう考えると、襲われ攻めも好きということなのかしら…?(笑)
確かに、侑仁さん、シャキッとしないと、やられっぱなしになってしまう~!
けいったんさんの喝、届け~!
コメントありがとうございました!
- |2012.12.03
- |Mon
- |23:03
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >ちよさん
やりたい気持ちは一緒なのに、どうもなかなかうまく噛み合わない2人…。
でもこれが、この2人なのです!
あんまり意見が一致しすぎると、きっと2人、何か気持ち悪ぃなぁ…と思っちゃいそう(笑)
> 素直に言いたいことを吐き出しながら
> 絆を紡ぐのがいいのかもしれませんね~
そうなんです!
この2人のいいところは、何でも話せるところ。
今まで我慢していたこともあったから、なおのこと素直であってほしいし、それが一番2人らしい気がします。
2人とも、相手が何を言っても、そんなに驚かなそう…というか、驚いても、すぐに受け入れそうですしね。
コメントありがとうございました!
でもこれが、この2人なのです!
あんまり意見が一致しすぎると、きっと2人、何か気持ち悪ぃなぁ…と思っちゃいそう(笑)
> 素直に言いたいことを吐き出しながら
> 絆を紡ぐのがいいのかもしれませんね~
そうなんです!
この2人のいいところは、何でも話せるところ。
今まで我慢していたこともあったから、なおのこと素直であってほしいし、それが一番2人らしい気がします。
2人とも、相手が何を言っても、そんなに驚かなそう…というか、驚いても、すぐに受け入れそうですしね。
コメントありがとうございました!
- |2012.12.03
- |Mon
- |23:06
- |URL
- |EDIT|