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暴君王子のおっしゃることには! (214)
2012.12.01 Sat
言いつけを守らないと機嫌を損ねそうだと思って、侑仁はバスルームを出ようとしたが、ふとすりガラス越しの一伽のシルエットが気になって、足を止めた。
座っているのはいいとして、しかしどうも少しも動いていない気がする。
いや、シルエットもそうだが、動いている気配がない。
「一伽? おい、大丈夫か?」
「だいっ大丈夫だってば、ちょっ……何で開けんだよ侑仁のバカっ!」
「や、だって!」
一伽は大丈夫だと言うが、どうも様子がおかしいので、侑仁が思わずドアを開けてしまったら、途端に一伽から文句が飛んできた。そうは言っても、こちらは心配したのに。
それに、言葉とは裏腹に一伽は、片膝を抱えるように直に床に座っていて、どう見ても大丈夫な様子ではない。
「一伽? どうした?」
「どうもしないし」
「どこがだよ」
ジッとこちらを見つめる一伽の瞳が潤んでいて、侑仁は不謹慎にもドキッとしてしまったが、それどころではないと、バスタオルを手に取って、シャワーを止めてやった。
一伽に向かってバスタオルを広げれば、素直に身を委ねて来たので、侑仁はその体を包み込んでやると、猫のようにすり寄ってくるから、かわいいな、て思う。
「上がる?」
「…ん」
コクリと頷いた一伽を立たせて、2人でバスルームを出る。
今までの流れからして、向かうべきはリビングではなくベッドルームだろう、と侑仁は空気を読んでそちらに向かったが、途中、一伽に言われて、コンドームとローションの存在を思い出した。
こんなときでも一伽は一伽だなぁ、なんて思いながら、ドラッグストアの袋に入ったそれらを手にした。
バスタオルごとベッドの上に転がった一伽は、早速そのバスタオルを蹴散らして、侑仁の服に手を掛けて来た。
それにしても、一伽がシャワーに行く前、キスはしたけれどそれだけだし、あれから結構時間も経っているのに、どうして一伽はちょっと勃たせているんだろう。
侑仁とのこれからの行為に期待して、とかだったら、そりゃあもちろん嬉しいけれど、侑仁がバスルームのドアを開けたときから、そんなだったような…?
「ん…」
キスをしながらも一伽は、グイグイと侑仁の穿いているスウェットパンツを引っ張る。
その急いた様子が、無理にでも脱がそうとしているようにも見えて、侑仁はキスを解いて、苦笑しながら一伽の手を取った。
「脱ぐってば。引っ張んなよ」
「らって…」
侑仁は下着もすべて脱ぎ去ると、再び一伽を抱き寄せた。
でも、やっぱり女の子とは勝手が違うから、ちょっと戸惑う。別に一伽とのセックスに嫌悪感はないし、一伽の裸を見て萎えることはないけれど、どうすればいいか…。
大体、一伽はどちら側の役をするつもりでいるんだろう。
男同士のセックスについて、侑仁はボンヤリとしか知識がないが、最後までするとしたら、どちらかが女役をしなければならないことは、分かっている。
侑仁としては、突っ込まれるのはちょっと…、と思うが、同時に、一伽だってそう思ってるだろうなぁ、とも思う(だって一伽だし)。
それに一伽は、男同士のセックスについて、雪乃からいろいろ聞いているようだから、その得た知識から、もしかしたら侑仁に突っ込む気でいるのかもしれない。
ハッキリ言って、侑仁は殆ど何も知らないも同然だから、選択権も主導権も、一伽にあると言っていい。
「侑仁…、やっぱ無理そう…?」
「えっ? いや、あの…」
あー、やっぱりヤル気か! と、侑仁は内心焦りまくる。
しかも一伽は、らしくもなく、しおらしい態度だから、より、侑仁が折れてやらなければ、という気持ちになってしまう。
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座っているのはいいとして、しかしどうも少しも動いていない気がする。
いや、シルエットもそうだが、動いている気配がない。
「一伽? おい、大丈夫か?」
「だいっ大丈夫だってば、ちょっ……何で開けんだよ侑仁のバカっ!」
「や、だって!」
一伽は大丈夫だと言うが、どうも様子がおかしいので、侑仁が思わずドアを開けてしまったら、途端に一伽から文句が飛んできた。そうは言っても、こちらは心配したのに。
それに、言葉とは裏腹に一伽は、片膝を抱えるように直に床に座っていて、どう見ても大丈夫な様子ではない。
「一伽? どうした?」
「どうもしないし」
「どこがだよ」
ジッとこちらを見つめる一伽の瞳が潤んでいて、侑仁は不謹慎にもドキッとしてしまったが、それどころではないと、バスタオルを手に取って、シャワーを止めてやった。
一伽に向かってバスタオルを広げれば、素直に身を委ねて来たので、侑仁はその体を包み込んでやると、猫のようにすり寄ってくるから、かわいいな、て思う。
「上がる?」
「…ん」
コクリと頷いた一伽を立たせて、2人でバスルームを出る。
今までの流れからして、向かうべきはリビングではなくベッドルームだろう、と侑仁は空気を読んでそちらに向かったが、途中、一伽に言われて、コンドームとローションの存在を思い出した。
こんなときでも一伽は一伽だなぁ、なんて思いながら、ドラッグストアの袋に入ったそれらを手にした。
バスタオルごとベッドの上に転がった一伽は、早速そのバスタオルを蹴散らして、侑仁の服に手を掛けて来た。
それにしても、一伽がシャワーに行く前、キスはしたけれどそれだけだし、あれから結構時間も経っているのに、どうして一伽はちょっと勃たせているんだろう。
侑仁とのこれからの行為に期待して、とかだったら、そりゃあもちろん嬉しいけれど、侑仁がバスルームのドアを開けたときから、そんなだったような…?
「ん…」
キスをしながらも一伽は、グイグイと侑仁の穿いているスウェットパンツを引っ張る。
その急いた様子が、無理にでも脱がそうとしているようにも見えて、侑仁はキスを解いて、苦笑しながら一伽の手を取った。
「脱ぐってば。引っ張んなよ」
「らって…」
侑仁は下着もすべて脱ぎ去ると、再び一伽を抱き寄せた。
でも、やっぱり女の子とは勝手が違うから、ちょっと戸惑う。別に一伽とのセックスに嫌悪感はないし、一伽の裸を見て萎えることはないけれど、どうすればいいか…。
大体、一伽はどちら側の役をするつもりでいるんだろう。
男同士のセックスについて、侑仁はボンヤリとしか知識がないが、最後までするとしたら、どちらかが女役をしなければならないことは、分かっている。
侑仁としては、突っ込まれるのはちょっと…、と思うが、同時に、一伽だってそう思ってるだろうなぁ、とも思う(だって一伽だし)。
それに一伽は、男同士のセックスについて、雪乃からいろいろ聞いているようだから、その得た知識から、もしかしたら侑仁に突っ込む気でいるのかもしれない。
ハッキリ言って、侑仁は殆ど何も知らないも同然だから、選択権も主導権も、一伽にあると言っていい。
「侑仁…、やっぱ無理そう…?」
「えっ? いや、あの…」
あー、やっぱりヤル気か! と、侑仁は内心焦りまくる。
しかも一伽は、らしくもなく、しおらしい態度だから、より、侑仁が折れてやらなければ、という気持ちになってしまう。
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COMMENT-FORM
けいったん ⇒
互いに 同性同士のXxXXは 初めてですもんね~
侑仁が、戸惑うのも当然!
<攻め>か<受け>か、なんて 聞ける訳もないし(*・ω・*)ポッ
でもね、侑仁
相手は いっちゃんだよ。
聞けば スンナリ答えてくれるんじゃないの?…恥じらいも無く(笑)
ヘッ、ボクガ…б(@ω@)アッケラカ-ン...byebye☆
侑仁が、戸惑うのも当然!
<攻め>か<受け>か、なんて 聞ける訳もないし(*・ω・*)ポッ
でもね、侑仁
相手は いっちゃんだよ。
聞けば スンナリ答えてくれるんじゃないの?…恥じらいも無く(笑)
ヘッ、ボクガ…б(@ω@)アッケラカ-ン...byebye☆
- |2012.12.01
- |Sat
- |10:09
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
かわいい顔して肉食系吸血鬼のいっちゃんなら、絶対にネコちゃんになんかなってくれなそうだし……と、侑仁さん、お悩み中です~。
でも普通なら、こんなこと聞けるわけないけれど、けいったんさんの仰るとおり、相手はいっちゃんだから、聞いたって全然平気そうですよね。。。
確かに、恥らいはなさそう(笑)
果たして侑仁さんは、このままやられてしまうのでしょうか…!?
コメントありがとうございました!
でも普通なら、こんなこと聞けるわけないけれど、けいったんさんの仰るとおり、相手はいっちゃんだから、聞いたって全然平気そうですよね。。。
確かに、恥らいはなさそう(笑)
果たして侑仁さんは、このままやられてしまうのでしょうか…!?
コメントありがとうございました!
- |2012.12.01
- |Sat
- |22:08
- |URL
- |EDIT|