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暴君王子のおっしゃることには! (210)
2012.11.27 Tue
「絶対てわけじゃないけど、じゃなきゃシャワーでね………………」
「……うーん…、それもそれで何か…」
「でも、じゃないと気になっちゃうと思うよ?」
「そっかぁ…」
やっぱりちょっとマニアックかも…と一伽はなかなか乗り気になれないが、侑仁と気持ちよくなるためにはそういうことも必要なのだと、自分に言い聞かせるしかない。
「そんで、そんで?」
「後はローションとかで…」
続きを知りたがる一伽に、雪乃は再び顔を寄せる。
何だかんだで雪乃も、こんな場所でこんな話…と恥ずかしがる気持ちが麻痺してきたのか、積極的に話をしてしまっている。
「ローションとか、使わなきゃなんだ…? まぁ…そっか」
雪乃に言われ、しかし男と女の体の違いを思い、一伽はそれには納得した。
確か、前に女の子とそういうプレイをしたときに買ったローションが残っていたはずだけれど、使い掛けを持参するのも何だし、これは買って行かないとだな。
それにしても、ローションにそういう使い道があったとは…、一伽は今まで考えたことがなかった。
「後は…………」
「…………うん、うーん…、そんなんでホント、入るようになんの? 相当時間掛けないとダメなんじゃない? どんくらいになれば、オッケーなの?」
「え? えー? そんなの口で言えないよぉ」
一伽の無茶な質問に、雪乃は困ったように眉を下げた。
さすがにそれは、言葉で説明できるものではないから、自分たちで何とか判断してもらわないと。
「後さぁ、入れるんなら…………」
「え、そうなの? ユキちゃんもそうしてんの?」
「いっつもじゃないけど…」
「何か意外…」
「でも、初めてなら、きっとそのほうが楽だよ?」
「ふーん? で、後は? 何かある?」
とりあえず、聞けることはみんな聞いておこう、と一伽は雪乃のほうに耳を傾けた。
「お待たせしましたー、かぼちゃのグラタン…」
「「ギャーーーー!!!」」
「………………はぇ?」
最初のうちこそ、ちゃんと周囲を気にしていたけれど、話に夢中になるにつれて段々と警戒心が薄れてしまい、料理を持って来た大橋に気付かず、声を掛けられた2人は、思わず叫んでしまった。
だって、アナルセックスがどうだとか、ローションがどうだとか、小声だけれど、そんなことを話していたのだ。慌てるに決まっている。
しかし大橋は何も分かっていないのか、いつもどおりボケッとした顔をしている(むしろ彼以外の、店内にいたすべての人間のほうが驚いてこちらを見ている)。
「かぼちゃのグラタン、頼みましたよね??」
「あー…う、うん。ありがとっ、サンキュ、大橋っ」
「どーいたしまして」
「…………」
ここはカフェで、大橋は料理を運んできた店員なのだから、『どういたしまして』という返事はおかしい気もするのだが、一伽はそんな大橋に突っ込むのも忘れて、話を聞かれていなかったことにホッとした。
「ビックリしたー」
「だね…」
期間限定メニューであるかぼちゃのグラタンは、ハロウィンを意識して、ジャック・オ・ランタンの顔が描かれていたが、女の子なら、『かわいー』とか言って、写メでも撮りそうなところ、一伽はあっさりとスプーンをぶっ刺した。
「でもまぁ、ユキちゃんのおかげで、何とかなりそうな気がして来た」
「そう? でも無茶しないでね?」
「無茶って何よ。大丈夫、大丈夫。俺が、無理やりなんて、やられると思う?」
「そうじゃなくて…」
スプーンを握り締めて、こぶしを作ってみせた一伽に、雪乃は首を振る。
雪乃は、一伽が無理やりやられることを心配しているのではなく、その逆、一伽が無茶をしないかどうかを心配しているのだ。
「とにかく! 俺も今日はがんばるからさ、ユキちゃんもがんばりなよ」
「おーきなお世話ですっ」
「キヒヒ」
雪乃は、わざと下品な笑い方をする一伽の頭を叩いて、仕事に戻るべく立ち上がった。
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「……うーん…、それもそれで何か…」
「でも、じゃないと気になっちゃうと思うよ?」
「そっかぁ…」
やっぱりちょっとマニアックかも…と一伽はなかなか乗り気になれないが、侑仁と気持ちよくなるためにはそういうことも必要なのだと、自分に言い聞かせるしかない。
「そんで、そんで?」
「後はローションとかで…」
続きを知りたがる一伽に、雪乃は再び顔を寄せる。
何だかんだで雪乃も、こんな場所でこんな話…と恥ずかしがる気持ちが麻痺してきたのか、積極的に話をしてしまっている。
「ローションとか、使わなきゃなんだ…? まぁ…そっか」
雪乃に言われ、しかし男と女の体の違いを思い、一伽はそれには納得した。
確か、前に女の子とそういうプレイをしたときに買ったローションが残っていたはずだけれど、使い掛けを持参するのも何だし、これは買って行かないとだな。
それにしても、ローションにそういう使い道があったとは…、一伽は今まで考えたことがなかった。
「後は…………」
「…………うん、うーん…、そんなんでホント、入るようになんの? 相当時間掛けないとダメなんじゃない? どんくらいになれば、オッケーなの?」
「え? えー? そんなの口で言えないよぉ」
一伽の無茶な質問に、雪乃は困ったように眉を下げた。
さすがにそれは、言葉で説明できるものではないから、自分たちで何とか判断してもらわないと。
「後さぁ、入れるんなら…………」
「え、そうなの? ユキちゃんもそうしてんの?」
「いっつもじゃないけど…」
「何か意外…」
「でも、初めてなら、きっとそのほうが楽だよ?」
「ふーん? で、後は? 何かある?」
とりあえず、聞けることはみんな聞いておこう、と一伽は雪乃のほうに耳を傾けた。
「お待たせしましたー、かぼちゃのグラタン…」
「「ギャーーーー!!!」」
「………………はぇ?」
最初のうちこそ、ちゃんと周囲を気にしていたけれど、話に夢中になるにつれて段々と警戒心が薄れてしまい、料理を持って来た大橋に気付かず、声を掛けられた2人は、思わず叫んでしまった。
だって、アナルセックスがどうだとか、ローションがどうだとか、小声だけれど、そんなことを話していたのだ。慌てるに決まっている。
しかし大橋は何も分かっていないのか、いつもどおりボケッとした顔をしている(むしろ彼以外の、店内にいたすべての人間のほうが驚いてこちらを見ている)。
「かぼちゃのグラタン、頼みましたよね??」
「あー…う、うん。ありがとっ、サンキュ、大橋っ」
「どーいたしまして」
「…………」
ここはカフェで、大橋は料理を運んできた店員なのだから、『どういたしまして』という返事はおかしい気もするのだが、一伽はそんな大橋に突っ込むのも忘れて、話を聞かれていなかったことにホッとした。
「ビックリしたー」
「だね…」
期間限定メニューであるかぼちゃのグラタンは、ハロウィンを意識して、ジャック・オ・ランタンの顔が描かれていたが、女の子なら、『かわいー』とか言って、写メでも撮りそうなところ、一伽はあっさりとスプーンをぶっ刺した。
「でもまぁ、ユキちゃんのおかげで、何とかなりそうな気がして来た」
「そう? でも無茶しないでね?」
「無茶って何よ。大丈夫、大丈夫。俺が、無理やりなんて、やられると思う?」
「そうじゃなくて…」
スプーンを握り締めて、こぶしを作ってみせた一伽に、雪乃は首を振る。
雪乃は、一伽が無理やりやられることを心配しているのではなく、その逆、一伽が無茶をしないかどうかを心配しているのだ。
「とにかく! 俺も今日はがんばるからさ、ユキちゃんもがんばりなよ」
「おーきなお世話ですっ」
「キヒヒ」
雪乃は、わざと下品な笑い方をする一伽の頭を叩いて、仕事に戻るべく立ち上がった。
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