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5. 隠されたテリトリーへいらっしゃい (中編) 2
2008.06.26 Thu
もうすぐ哲也の仕事が終わるから、迎えに行って、それからメシ食うんだって。
啓ちゃんに連れられて哲也が働いてるって店に行ってみれば、確かに俺が普段着てるのとはだいぶ違う雰囲気の服が、いっぱい飾ってあった。
まだデザイナーの卵やって言ってたから、ここに置いてある服みんなをデザインしてるわけじゃないだろうけど、雰囲気が哲也によく似てる。
時々街でこんなカッコしてる人を見かけるけど、俺の知らない世界だなぁって思ってた。
「いらっしゃいま―――――あ、啓! もうすぐ上がるから、待ってて」
「おう」
久々に聞く、ちょっと甲高いような哲也の声。
どうやら哲也の位置からは俺が見えないらしく、俺はその存在を気付かれてないみたいで。
そっと覗いてみれば、相変わらずの金髪頭が、ちょこまかと動いていた。
「じゃあ、お先に失礼しまーす」
片付けと身支度を終えたのか、哲也は別の店員に頭を下げて、啓ちゃんとこにやって来た。
「ん? あれ? 貴久? え? 2人、一緒に来たの?」
俺が、哲也と啓ちゃんが知り合いなのを知らなかったみたいに、哲也も俺と啓ちゃんの関係を知らなかったみたいで、驚いた顔してる。
「コイツ、同じ会社なんだよ。お前のことも知ってるみたいだったから、メシ誘った」
「ふぅん? 久し振りー」
女の子みたく爪の色を赤くした(しかもその上から、白ので何か模様描いてる)手を、これまた女の子みたいな仕草で手を振った。
…………えっと、この子、そういう気の子なんかな? ―――――まぁ言わないけど。
それから3人で、何食う? って話になったけど、哲也は2人の食いたいもんでいいって言うし、俺はうまければ何でもいいしで譲り合ってたら、なかなか決まらなくて、優柔不断なことが嫌いな啓ちゃんが、「だったらラーメンでいい! ラーメンにしよ!」って、ビシッて決めてくれた。
でもそしたら、じゃあどこにする? ってことになるわけで。
やっぱり俺ら2人ではなかなか決められなくて、「もうここでいい!」って、啓ちゃんが近くのラーメン屋さんに入っていったから、俺ら2人で慌てて後を追い掛けた。
「啓は相変わらずせっかちだなぁ」
「違う。時間を無駄にしたくないだけ」
対照的にのんびりした調子でそう言う哲也に、啓ちゃんはビシッと言い切った。
「早くメニュー決めないと、ド突く」
席に着いた途端、そんな物騒なことを吐く啓ちゃんに、俺と哲也は慌ててメニューを覗き込む。啓ちゃんのことだから、ホントにやりかねないし。
啓ちゃんに連れられて哲也が働いてるって店に行ってみれば、確かに俺が普段着てるのとはだいぶ違う雰囲気の服が、いっぱい飾ってあった。
まだデザイナーの卵やって言ってたから、ここに置いてある服みんなをデザインしてるわけじゃないだろうけど、雰囲気が哲也によく似てる。
時々街でこんなカッコしてる人を見かけるけど、俺の知らない世界だなぁって思ってた。
「いらっしゃいま―――――あ、啓! もうすぐ上がるから、待ってて」
「おう」
久々に聞く、ちょっと甲高いような哲也の声。
どうやら哲也の位置からは俺が見えないらしく、俺はその存在を気付かれてないみたいで。
そっと覗いてみれば、相変わらずの金髪頭が、ちょこまかと動いていた。
「じゃあ、お先に失礼しまーす」
片付けと身支度を終えたのか、哲也は別の店員に頭を下げて、啓ちゃんとこにやって来た。
「ん? あれ? 貴久? え? 2人、一緒に来たの?」
俺が、哲也と啓ちゃんが知り合いなのを知らなかったみたいに、哲也も俺と啓ちゃんの関係を知らなかったみたいで、驚いた顔してる。
「コイツ、同じ会社なんだよ。お前のことも知ってるみたいだったから、メシ誘った」
「ふぅん? 久し振りー」
女の子みたく爪の色を赤くした(しかもその上から、白ので何か模様描いてる)手を、これまた女の子みたいな仕草で手を振った。
…………えっと、この子、そういう気の子なんかな? ―――――まぁ言わないけど。
それから3人で、何食う? って話になったけど、哲也は2人の食いたいもんでいいって言うし、俺はうまければ何でもいいしで譲り合ってたら、なかなか決まらなくて、優柔不断なことが嫌いな啓ちゃんが、「だったらラーメンでいい! ラーメンにしよ!」って、ビシッて決めてくれた。
でもそしたら、じゃあどこにする? ってことになるわけで。
やっぱり俺ら2人ではなかなか決められなくて、「もうここでいい!」って、啓ちゃんが近くのラーメン屋さんに入っていったから、俺ら2人で慌てて後を追い掛けた。
「啓は相変わらずせっかちだなぁ」
「違う。時間を無駄にしたくないだけ」
対照的にのんびりした調子でそう言う哲也に、啓ちゃんはビシッと言い切った。
「早くメニュー決めないと、ド突く」
席に着いた途端、そんな物騒なことを吐く啓ちゃんに、俺と哲也は慌ててメニューを覗き込む。啓ちゃんのことだから、ホントにやりかねないし。
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