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5. 隠されたテリトリーへいらっしゃい (中編) 1
2008.06.25 Wed
「何?」
「お前、こんなとこで服買うの? 珍しー」
哲也から貰って名刺を見ながら、啓ちゃんが本当に珍しそうに言う。
俺、店にってないから分かんないけど、そんなに俺が行くような雰囲気じゃない店なのかな。
「啓ちゃん、この店、知ってんの? てか、"こんなとこ"て…」
「だって、お前の普段の服の趣味と違うだろ? テツの服って」
「テツ、」
テツ…や、てつや、くらはしてつや。
「倉橋哲也」
「ぅん?」
「知り合い?」
「高校んときの同級生だし」
「はい?」
高校の同級生? 啓ちゃんの?
ってことは、えっと、啓ちゃん、俺より1つ上なんだから、哲也って俺より1つ上ってこと? うっわー、絶対年下だと思ってた!
……って、そうじゃなくて!
「せまっ!」
「は?」
あ、思わず声に出してしまってた。
だってそうじゃん。世界、狭すぎるだろ、こんなの!
何て言うの? こういうのって、マンガとか、ドラマの中の話じゃないの?
「何だよ、お前こそ知り合いかよ」
「あー………………うん」
俺に30個入りの水ようかんくれたのが、あなたの高校の同級生、倉橋哲也くんですよー…………とは、まぁ、言わないけど。
「そんなら、お前も来る? 今日一緒にメシ食いに行くんだけど」
「へ?」
「そうしよ、な?」
俺が、「いい」とも「いや」とも言わないうちに、啓ちゃんは勝手にそう決めてしまった。
まぁ、1人で食うより大勢のほうがいいから、いいけど。
あぁでもこうなるんだったら、その前に1回でも哲也のいるって店に行っとけばよかったかな。
「お前、こんなとこで服買うの? 珍しー」
哲也から貰って名刺を見ながら、啓ちゃんが本当に珍しそうに言う。
俺、店にってないから分かんないけど、そんなに俺が行くような雰囲気じゃない店なのかな。
「啓ちゃん、この店、知ってんの? てか、"こんなとこ"て…」
「だって、お前の普段の服の趣味と違うだろ? テツの服って」
「テツ、」
テツ…や、てつや、くらはしてつや。
「倉橋哲也」
「ぅん?」
「知り合い?」
「高校んときの同級生だし」
「はい?」
高校の同級生? 啓ちゃんの?
ってことは、えっと、啓ちゃん、俺より1つ上なんだから、哲也って俺より1つ上ってこと? うっわー、絶対年下だと思ってた!
……って、そうじゃなくて!
「せまっ!」
「は?」
あ、思わず声に出してしまってた。
だってそうじゃん。世界、狭すぎるだろ、こんなの!
何て言うの? こういうのって、マンガとか、ドラマの中の話じゃないの?
「何だよ、お前こそ知り合いかよ」
「あー………………うん」
俺に30個入りの水ようかんくれたのが、あなたの高校の同級生、倉橋哲也くんですよー…………とは、まぁ、言わないけど。
「そんなら、お前も来る? 今日一緒にメシ食いに行くんだけど」
「へ?」
「そうしよ、な?」
俺が、「いい」とも「いや」とも言わないうちに、啓ちゃんは勝手にそう決めてしまった。
まぁ、1人で食うより大勢のほうがいいから、いいけど。
あぁでもこうなるんだったら、その前に1回でも哲也のいるって店に行っとけばよかったかな。
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