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暴君王子のおっしゃることには! (182)
2012.10.30 Tue
「な…何ゆってんの、侑仁」
「いや、何かさ。まだ、ちゃんとするキャンペーン中?」
「へぇっ!? あっ…あー…うん、そう」
「……」
侑仁が、そういう意味で『雰囲気が変わった』と言ったのだと分かって、一伽はホッと胸を撫で下ろした。
もしかしたら、いつか自分の気持ちを伝えるかもだけど、今はまだ早い。
(焦って、侑仁に知られちゃって、嫌がられたら困るもん)
でも、一伽の、誰の前でもちゃんとする作戦が、何となく侑仁にも効果を現しているのを見ると、いつかは一伽の想いも侑仁に届くんじゃないかと思えてくる。
じわじわと、侑仁に染み込んでっちゃえばいいのに。
*****
一伽はご飯を食べたらバイバイだと思っていたのに、明日一伽も仕事が休みだと知った侑仁が家に誘ってたので、一伽は戸惑ったけれど、今日から改めてがんばることにしたし、侑仁とはちょっとでも一緒にいたいからと、それに乗った。
「お邪魔しまー…すっ!」
「ふっ」
「ぶふっ」
侑仁に言われる前に、一伽が最後まで挨拶をい言い切ったら侑仁が笑ったので、一伽も吹き出した。
途中でアルコールを買って、昨日は久しぶりだと思って入った侑仁の家に、今日もまた訪れる。
以前のように、侑仁が一伽に『あまり飲み過ぎるな』と言わなくなったのは、外でなく侑仁の家で飲むからだろうか。それとも…昨日自分が飲み過ぎたという自覚があるから?
(…だとしたら、キスのことだけ覚えてないなんて、随分じゃない!? あ、いやいやいやいや)
一伽は思わず憤ったが、それはもうなかったことにして、今日からがんばることにしたのだと思い出す。
それにしても、昨日のことはなかったことにするはずなのに、全然なかったことに出来ないでいる自分に、嫌になってしまう。
(そりゃキスされたんだもん…、そんな簡単になかったことになんか、出来ないよ…)
いっそ一伽も昨日、全部忘れてしまうくらい、飲んでしまえばよかった。
でも、今日これからいっぱい飲んだって、意味ないんだろうなぁ。
「…侑仁のバカ」
一伽はソファに身を沈めて、ポツリと呟いた。
一伽ばっかり、どんどん侑仁のこと好きにさせて、ずるいよ。
「誰がバカだって?」
「うぇ!? うわった、た、た、た…!」
急に目の前に侑仁が現れて、驚いた一伽はビクッと体を跳ね上げたかと思うと、そのままソファから滑り落ちた。
「何してんだよ」
「だって侑仁がビックリさせるから…」
一伽は大きく息をついてから、ソファにずり戻った。
呆れ顔の侑仁が、テーブルにグラスを置いた……が。
「…え、何?」
グラスを置いた後も、なぜか侑仁が一伽の前から退かずに、膝立ちみたいな格好で、ソファに座る一伽をジッと見ている。
「侑仁?」
「…お前さぁ」
「ん? えっちょっ何?」
立ち上がりかけた侑仁が、一伽の顔の両脇に手を突いた。
体勢的に、うんと顔が近くなって、一伽はドキドキがまたぶり返してくる。
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「いや、何かさ。まだ、ちゃんとするキャンペーン中?」
「へぇっ!? あっ…あー…うん、そう」
「……」
侑仁が、そういう意味で『雰囲気が変わった』と言ったのだと分かって、一伽はホッと胸を撫で下ろした。
もしかしたら、いつか自分の気持ちを伝えるかもだけど、今はまだ早い。
(焦って、侑仁に知られちゃって、嫌がられたら困るもん)
でも、一伽の、誰の前でもちゃんとする作戦が、何となく侑仁にも効果を現しているのを見ると、いつかは一伽の想いも侑仁に届くんじゃないかと思えてくる。
じわじわと、侑仁に染み込んでっちゃえばいいのに。
*****
一伽はご飯を食べたらバイバイだと思っていたのに、明日一伽も仕事が休みだと知った侑仁が家に誘ってたので、一伽は戸惑ったけれど、今日から改めてがんばることにしたし、侑仁とはちょっとでも一緒にいたいからと、それに乗った。
「お邪魔しまー…すっ!」
「ふっ」
「ぶふっ」
侑仁に言われる前に、一伽が最後まで挨拶をい言い切ったら侑仁が笑ったので、一伽も吹き出した。
途中でアルコールを買って、昨日は久しぶりだと思って入った侑仁の家に、今日もまた訪れる。
以前のように、侑仁が一伽に『あまり飲み過ぎるな』と言わなくなったのは、外でなく侑仁の家で飲むからだろうか。それとも…昨日自分が飲み過ぎたという自覚があるから?
(…だとしたら、キスのことだけ覚えてないなんて、随分じゃない!? あ、いやいやいやいや)
一伽は思わず憤ったが、それはもうなかったことにして、今日からがんばることにしたのだと思い出す。
それにしても、昨日のことはなかったことにするはずなのに、全然なかったことに出来ないでいる自分に、嫌になってしまう。
(そりゃキスされたんだもん…、そんな簡単になかったことになんか、出来ないよ…)
いっそ一伽も昨日、全部忘れてしまうくらい、飲んでしまえばよかった。
でも、今日これからいっぱい飲んだって、意味ないんだろうなぁ。
「…侑仁のバカ」
一伽はソファに身を沈めて、ポツリと呟いた。
一伽ばっかり、どんどん侑仁のこと好きにさせて、ずるいよ。
「誰がバカだって?」
「うぇ!? うわった、た、た、た…!」
急に目の前に侑仁が現れて、驚いた一伽はビクッと体を跳ね上げたかと思うと、そのままソファから滑り落ちた。
「何してんだよ」
「だって侑仁がビックリさせるから…」
一伽は大きく息をついてから、ソファにずり戻った。
呆れ顔の侑仁が、テーブルにグラスを置いた……が。
「…え、何?」
グラスを置いた後も、なぜか侑仁が一伽の前から退かずに、膝立ちみたいな格好で、ソファに座る一伽をジッと見ている。
「侑仁?」
「…お前さぁ」
「ん? えっちょっ何?」
立ち上がりかけた侑仁が、一伽の顔の両脇に手を突いた。
体勢的に、うんと顔が近くなって、一伽はドキドキがまたぶり返してくる。
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けいったん ⇒
(*ノωノ)キャ...
侑仁、突然 何なの~~?
いっちゃん、急な侑仁の行動で 心臓が 死ぬぞう(→ダジャレだよ~ん♪(*⌒∇⌒*)テヘ♪
な・な・なに?何を 次は しちゃうのかなぁ、侑仁さん!?
言葉か 行動か
┣¨キ((p>ω<q))┣¨キ...byebye☆
侑仁、突然 何なの~~?
いっちゃん、急な侑仁の行動で 心臓が 死ぬぞう(→ダジャレだよ~ん♪(*⌒∇⌒*)テヘ♪
な・な・なに?何を 次は しちゃうのかなぁ、侑仁さん!?
言葉か 行動か
┣¨キ((p>ω<q))┣¨キ...byebye☆
- |2012.10.30
- |Tue
- |15:46
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
これまで、動かざること山の如しだった侑仁さんが、ついに動き出します!
突然の侑仁さんの行動に、いっちゃんの心臓は持つんでしょうか?!
それにしても、まさかけいったんさんからダジャレが聞けるとは!!
その直後の、照れ顔の顔文字がかわゆす。。。
読めない侑仁さんの行動に、みんな振り回されっ放しですね(>_<)
コメントありがとうございました!
突然の侑仁さんの行動に、いっちゃんの心臓は持つんでしょうか?!
それにしても、まさかけいったんさんからダジャレが聞けるとは!!
その直後の、照れ顔の顔文字がかわゆす。。。
読めない侑仁さんの行動に、みんな振り回されっ放しですね(>_<)
コメントありがとうございました!
- |2012.10.30
- |Tue
- |22:45
- |URL
- |EDIT|