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暴君王子のおっしゃることには! (171)
2012.10.19 Fri
「血じゃなくたって、普通のご飯だって食べるよ? 侑仁の作ったヤツだって食べたじゃん」
「そうだけど。何だ、じゃあメシ誘ったら来るんだ?」
「行くよ! …え、もしかして侑仁、俺のメシは血だから、誘っても来ないと思ってたの?」
「うん」
まさか、と思って一伽が尋ねると、侑仁はあっさりとそれを肯定した。
侑仁からメール来たことない…と、一伽は密かに落ち込んで気にしていたのに、その理由が、単なる侑仁の思い込みから来るものだったとは…!
「いや、飲みとかさ、クラブ行くとかだったら来るけど、普通にメシだけは来ねぇのかな、て思ってたんだよ。だから今日お前から電話来て、メシ誘ったけど、ホントに来るとは思わなかったし」
「そんなことないよ! 行くよ、行く! 前にcafe OKAERIにも一緒に行こう、て言ったじゃん!」
そんな勘違いをされたままでは堪らないと、一伽は必死に言った。
ついでに、侑仁が忘れているであろう約束も付け加えて。
「分かったよ、今度からお前にも声掛ける。そのカフェも、今度行くか」
「ホント!? 絶対ね!」
「はいはい」
何でこんなにとんとん拍子に事が進むの!? と不思議に思いつつ、でも嬉しさのほうが勝って、一伽は素直に喜んだ。
…そしたら。
「何か嬉しそうだな、お前」
「えっ、べ、別に」
あっさりとそれを侑仁に見破られた。
嬉しいことは間違いないんだけれど、それが顔に出ていたかと思うと恥ずかしくて、一伽は慌てて否定しながら、自分の頬をむにむにと摘んだ。
「俺にメシ誘われたら、嬉しいの?」
「は? な…何言ってんの、急に」
何してんだ、と侑仁に手の甲を突かれて、一伽はさらに慌てて、ぶんぶんと首を振る。
突然、何を言い出すのだろうか、侑仁は。そりゃ侑仁に誘われたら、一伽は確実に嬉しいけれど、どうしてそれを侑仁自身に確認されないといけないんだ。
それとも、言われるほど、そんなに嬉しそうな顔してた?
「いや…嬉しいのか、ただ気ぃ遣ってるだけなのか、どっちなのかな、て思って。最近お前、気ぃ遣うヤツになったじゃん、ちょっとだけ」
「ちょっとだけ、てなんだよ! ちょっとじゃないよ! …てか、何の話? 何で急に、気ぃ遣うとか、そんな話が出て来んの?」
いろいろと気遣いの出来る子になろうと、確かに一伽ががんばり中だが、それと侑仁に誘われるのが嬉しいのと、どういう関係があるというのか。
今日だって、侑仁にご飯誘われて(たとえそれがコンビニ弁当になったとしても)(いやむしろ、2人きりだし、侑仁の家に来れたし、ラッキーだけど)、嬉しいだけなのに。
「ぅん? いや、俺と先に約束したから、気ぃ遣ったのかと思って」
「え? 先に…てか、俺今日、侑仁としか約束してないけど?」
「さっきの子。ミアちゃん? だっけ? 断ってたから」
「ッ…!!」
久々に侑仁の家に来て、何だかいろいろ嬉しくてほわほわしていた一伽は、先ほど出会った美亜のことなんてすっかり忘れていたので、突然話を振られて、驚いて、言葉を詰まらせた。
美亜のことを言われたら、そんなことないんだよ、て、女の子と遊ぶのはもうやめたんだよ、て言おうと思っていたのに。
「美亜ちゃんとは何もなっ…、彼女とかじゃないし、ホント、あの子とは何もないよ、侑仁、信じて!」
「まぁ…あの子も何か振られたみたいなこと言ってたし、別にお前の彼女とは思ってないけど」
「…ホント?」
「うん」
まさかこんなふうに美亜のことを話すはめになるとは思っていなかったので、全然うまい感じに話せなかったが、美亜が一伽の彼女だという誤解だけは避けられたようで、少しホッとした。
で、気を遣うとは?
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「そうだけど。何だ、じゃあメシ誘ったら来るんだ?」
「行くよ! …え、もしかして侑仁、俺のメシは血だから、誘っても来ないと思ってたの?」
「うん」
まさか、と思って一伽が尋ねると、侑仁はあっさりとそれを肯定した。
侑仁からメール来たことない…と、一伽は密かに落ち込んで気にしていたのに、その理由が、単なる侑仁の思い込みから来るものだったとは…!
「いや、飲みとかさ、クラブ行くとかだったら来るけど、普通にメシだけは来ねぇのかな、て思ってたんだよ。だから今日お前から電話来て、メシ誘ったけど、ホントに来るとは思わなかったし」
「そんなことないよ! 行くよ、行く! 前にcafe OKAERIにも一緒に行こう、て言ったじゃん!」
そんな勘違いをされたままでは堪らないと、一伽は必死に言った。
ついでに、侑仁が忘れているであろう約束も付け加えて。
「分かったよ、今度からお前にも声掛ける。そのカフェも、今度行くか」
「ホント!? 絶対ね!」
「はいはい」
何でこんなにとんとん拍子に事が進むの!? と不思議に思いつつ、でも嬉しさのほうが勝って、一伽は素直に喜んだ。
…そしたら。
「何か嬉しそうだな、お前」
「えっ、べ、別に」
あっさりとそれを侑仁に見破られた。
嬉しいことは間違いないんだけれど、それが顔に出ていたかと思うと恥ずかしくて、一伽は慌てて否定しながら、自分の頬をむにむにと摘んだ。
「俺にメシ誘われたら、嬉しいの?」
「は? な…何言ってんの、急に」
何してんだ、と侑仁に手の甲を突かれて、一伽はさらに慌てて、ぶんぶんと首を振る。
突然、何を言い出すのだろうか、侑仁は。そりゃ侑仁に誘われたら、一伽は確実に嬉しいけれど、どうしてそれを侑仁自身に確認されないといけないんだ。
それとも、言われるほど、そんなに嬉しそうな顔してた?
「いや…嬉しいのか、ただ気ぃ遣ってるだけなのか、どっちなのかな、て思って。最近お前、気ぃ遣うヤツになったじゃん、ちょっとだけ」
「ちょっとだけ、てなんだよ! ちょっとじゃないよ! …てか、何の話? 何で急に、気ぃ遣うとか、そんな話が出て来んの?」
いろいろと気遣いの出来る子になろうと、確かに一伽ががんばり中だが、それと侑仁に誘われるのが嬉しいのと、どういう関係があるというのか。
今日だって、侑仁にご飯誘われて(たとえそれがコンビニ弁当になったとしても)(いやむしろ、2人きりだし、侑仁の家に来れたし、ラッキーだけど)、嬉しいだけなのに。
「ぅん? いや、俺と先に約束したから、気ぃ遣ったのかと思って」
「え? 先に…てか、俺今日、侑仁としか約束してないけど?」
「さっきの子。ミアちゃん? だっけ? 断ってたから」
「ッ…!!」
久々に侑仁の家に来て、何だかいろいろ嬉しくてほわほわしていた一伽は、先ほど出会った美亜のことなんてすっかり忘れていたので、突然話を振られて、驚いて、言葉を詰まらせた。
美亜のことを言われたら、そんなことないんだよ、て、女の子と遊ぶのはもうやめたんだよ、て言おうと思っていたのに。
「美亜ちゃんとは何もなっ…、彼女とかじゃないし、ホント、あの子とは何もないよ、侑仁、信じて!」
「まぁ…あの子も何か振られたみたいなこと言ってたし、別にお前の彼女とは思ってないけど」
「…ホント?」
「うん」
まさかこんなふうに美亜のことを話すはめになるとは思っていなかったので、全然うまい感じに話せなかったが、美亜が一伽の彼女だという誤解だけは避けられたようで、少しホッとした。
で、気を遣うとは?
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COMMENT-FORM
ちよ ⇒
いっちゃんをお食事にお誘いしなかった理由は…、了解~。
侑仁くん、何気にいっちゃんの一喜一憂を読み取っているみたいだし、
ちょびっと饒舌?いろいろと探りを入れている?
今回は、シャ(ΦωΦ)キーン!モードで、じっくりいっちゃんを観察して、
いっちゃんの想いに気付いて欲しいな。
で、侑仁くんが想っていることも、ちょびっと聞きたいな。
それに、
侑仁くん、何気にいっちゃんの一喜一憂を読み取っているみたいだし、
ちょびっと饒舌?いろいろと探りを入れている?
今回は、シャ(ΦωΦ)キーン!モードで、じっくりいっちゃんを観察して、
いっちゃんの想いに気付いて欲しいな。
で、侑仁くんが想っていることも、ちょびっと聞きたいな。
それに、
- |2012.10.19
- |Fri
- |08:06
- |URL
- |EDIT|
ちよ ⇒
それに…
で途切れてコメ送信、ゴメンなさい(;^ω^)焦った~
それに、これからは、甘い雰囲気を期待しちゃいたいです。
だって、いっちゃんの手の甲、突っついただなんて!!(´∀`)σw)д°*)w
で途切れてコメ送信、ゴメンなさい(;^ω^)焦った~
それに、これからは、甘い雰囲気を期待しちゃいたいです。
だって、いっちゃんの手の甲、突っついただなんて!!(´∀`)σw)д°*)w
- |2012.10.19
- |Fri
- |08:25
- |URL
- |EDIT|
けいったん ⇒
侑仁は彼なりに気を遣って いっちゃんに連絡をして来なかったんだ!
(○´Д`)y-~~ホウホウ
今度は ”お誘い”の電話かメールをくれるなんて
そりゃあ 嬉しくて 顔にも出ちゃうわぁ ( *´艸`)クスクス♪
もう 侑仁にバレたっていいのに 恥ずかしいの、いっちゃん?
あーそうかー 美亜っと会って モロモロがあったのを 忘れてたよー
いっちゃん、侑仁に 何て言おうか
σ( ̄、 ̄=)ンート・・・byebye☆
(○´Д`)y-~~ホウホウ
今度は ”お誘い”の電話かメールをくれるなんて
そりゃあ 嬉しくて 顔にも出ちゃうわぁ ( *´艸`)クスクス♪
もう 侑仁にバレたっていいのに 恥ずかしいの、いっちゃん?
あーそうかー 美亜っと会って モロモロがあったのを 忘れてたよー
いっちゃん、侑仁に 何て言おうか
σ( ̄、 ̄=)ンート・・・byebye☆
- |2012.10.19
- |Fri
- |13:42
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >ちよさん
一応、侑仁さんなりに考えていたのでした~!
いっちゃん、あんなに悩んでたのに…(^_^;)
で、何やらお探りモードの侑仁さん。
今度こそ、何か行動を起こしてくれるんでしょうか。
あと、手の甲ツンツンに反応してくださって、ありがとうございます!
このシーン、想像すると、相当甘い雰囲気ですよね。
いっちゃん、ますますメロメロです~(*^_^*)
それにしても、送信、うまく行かないと焦りますよね(>_<)
私も時々失敗しては、アワアワしてます!
コメントありがとうございました!
いっちゃん、あんなに悩んでたのに…(^_^;)
で、何やらお探りモードの侑仁さん。
今度こそ、何か行動を起こしてくれるんでしょうか。
あと、手の甲ツンツンに反応してくださって、ありがとうございます!
このシーン、想像すると、相当甘い雰囲気ですよね。
いっちゃん、ますますメロメロです~(*^_^*)
それにしても、送信、うまく行かないと焦りますよね(>_<)
私も時々失敗しては、アワアワしてます!
コメントありがとうございました!
- |2012.10.19
- |Fri
- |21:42
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
> 侑仁は彼なりに気を遣って いっちゃんに連絡をして来なかったんだ!
> (○´Д`)y-~~ホウホウ
あうぅ~、侑仁さん!
そんなんじゃけいったんさん、納得できないご様子ですよっ(笑)!!
でも理由が分かって、これからはいっちゃんのこと誘うようなので、許してあげてください!
そして、恋する乙女、いっちゃんの奮闘はまだまだ続きます。
たった今は乙女でも、ちょっと前までは遊びまくってましたし~…(^_^;)
この2人、理解し合える日は来るんでしょかね。。。
コメントありがとうございました!
> (○´Д`)y-~~ホウホウ
あうぅ~、侑仁さん!
そんなんじゃけいったんさん、納得できないご様子ですよっ(笑)!!
でも理由が分かって、これからはいっちゃんのこと誘うようなので、許してあげてください!
そして、恋する乙女、いっちゃんの奮闘はまだまだ続きます。
たった今は乙女でも、ちょっと前までは遊びまくってましたし~…(^_^;)
この2人、理解し合える日は来るんでしょかね。。。
コメントありがとうございました!
- |2012.10.19
- |Fri
- |21:54
- |URL
- |EDIT|