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暴君王子のおっしゃることには! (148)
2012.09.26 Wed
というか、今思うと何かもったいないな。
何で吸血だけして、バイバイしていたんだろう。こんなにかわいくて、ふわふわで、気持ちいいのに。
「いっちゃん、もう1本飲む?」
「んー…どうしよっかな」
一伽が空になった缶を潰していたら、長い髪を弄っていた美亜が尋ねた。
もし侑仁だったら、こんなペースで飲む一伽のこと、怒るんだろうな。でも別に、こんなの全然平気だし、何ともないのに。
「やっぱいらないや」
「キャッ」
一伽は、ベッドを降りようとした美亜の手首を掴んで、自分のほうに引き寄せた。
彼女の持っていた缶を奪い取ると、一口だけ飲んでベッドサイドに置く。
「いっちゃん?」
「もっかい」
「ショージンはもういいの?」
クフフと笑う美亜には何も答えず、一伽は美亜を押し倒すと、その下着に手を掛けた。
柔らかな身体に、身を沈める。
一伽は女の子が大好きだし、気持ちいいことも大好きだし、美亜みたいな子は、全然面倒くさくないから、すごくいい。寂しいときは、こうやって側にいてくれるし。
好きだとか、彼女だとか、カレシだとか、そんなのはどうだっていいんだ。
「いっちゃん…」
ファッションドールのようなかわいらしい顔立ちの彼女が、クルクルと表情を変えているのを見ていると、今自分の身に起きていることが、まるで現実のものとは思えなくなってくる。
あぁそうだ。
――――きっとこれは、悪い夢だ。
一伽 と 航平
一伽に、侑仁の家に一緒に行こう、と言われたとき、面倒くさいと思ったのは確かだけれど、『女の子の家でいいじゃん』と言ったのは、言葉の綾だった。
もともと一伽は女の子大好きだし、『女の子といっぱい遊ぶ』なんて自分で言っていたこともあるけれど、今さら航平に言われたくもないだろうから、『行くわけねぇじゃんっ!』と噛み付いてくるのは、想像するに容易かった。
なのに一伽は、航平の言葉をあっさりと納得して、帰って行ったのである。
結局一伽が侑仁の家に行ったのか、女の子のところに行ったのか、まっすぐ家に帰ったのかは分からない。
そんなこと別に航平が気にすることではないけれど、自分の言ったことがきっかけで一伽が自棄になっていたら嫌だし、と思ったら、ちょっと気になる。
だから翌日、一伽に話を聞こうとしたが、一伽より先に志信が出勤していて、志信の前では話しづらいかも…と言えずにいたら、1日が終わってしまい、それからズルズルと日にちが過ぎていた。
あれ以来、一伽の口から侑仁の名前が出ることはないし、侑仁の家に行こうと誘われたこともない。
相変わらず一伽は、キビキビとは言い難いが、まぁダラダラもせずに後片付けをして帰っていくけれど、雪乃が家にいて1人ではないから、まっすぐ帰っているのか、侑仁の家でなくても行くところはあるから、そこに行っているのか、それは分からなかった。
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何で吸血だけして、バイバイしていたんだろう。こんなにかわいくて、ふわふわで、気持ちいいのに。
「いっちゃん、もう1本飲む?」
「んー…どうしよっかな」
一伽が空になった缶を潰していたら、長い髪を弄っていた美亜が尋ねた。
もし侑仁だったら、こんなペースで飲む一伽のこと、怒るんだろうな。でも別に、こんなの全然平気だし、何ともないのに。
「やっぱいらないや」
「キャッ」
一伽は、ベッドを降りようとした美亜の手首を掴んで、自分のほうに引き寄せた。
彼女の持っていた缶を奪い取ると、一口だけ飲んでベッドサイドに置く。
「いっちゃん?」
「もっかい」
「ショージンはもういいの?」
クフフと笑う美亜には何も答えず、一伽は美亜を押し倒すと、その下着に手を掛けた。
柔らかな身体に、身を沈める。
一伽は女の子が大好きだし、気持ちいいことも大好きだし、美亜みたいな子は、全然面倒くさくないから、すごくいい。寂しいときは、こうやって側にいてくれるし。
好きだとか、彼女だとか、カレシだとか、そんなのはどうだっていいんだ。
「いっちゃん…」
ファッションドールのようなかわいらしい顔立ちの彼女が、クルクルと表情を変えているのを見ていると、今自分の身に起きていることが、まるで現実のものとは思えなくなってくる。
あぁそうだ。
――――きっとこれは、悪い夢だ。
一伽 と 航平
一伽に、侑仁の家に一緒に行こう、と言われたとき、面倒くさいと思ったのは確かだけれど、『女の子の家でいいじゃん』と言ったのは、言葉の綾だった。
もともと一伽は女の子大好きだし、『女の子といっぱい遊ぶ』なんて自分で言っていたこともあるけれど、今さら航平に言われたくもないだろうから、『行くわけねぇじゃんっ!』と噛み付いてくるのは、想像するに容易かった。
なのに一伽は、航平の言葉をあっさりと納得して、帰って行ったのである。
結局一伽が侑仁の家に行ったのか、女の子のところに行ったのか、まっすぐ家に帰ったのかは分からない。
そんなこと別に航平が気にすることではないけれど、自分の言ったことがきっかけで一伽が自棄になっていたら嫌だし、と思ったら、ちょっと気になる。
だから翌日、一伽に話を聞こうとしたが、一伽より先に志信が出勤していて、志信の前では話しづらいかも…と言えずにいたら、1日が終わってしまい、それからズルズルと日にちが過ぎていた。
あれ以来、一伽の口から侑仁の名前が出ることはないし、侑仁の家に行こうと誘われたこともない。
相変わらず一伽は、キビキビとは言い難いが、まぁダラダラもせずに後片付けをして帰っていくけれど、雪乃が家にいて1人ではないから、まっすぐ帰っているのか、侑仁の家でなくても行くところはあるから、そこに行っているのか、それは分からなかった。
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COMMENT-FORM
けいったん ⇒
そうだよね~航平
あれだけ 侑仁の事を言ってた いっちゃんが、一切 口にしなくなって 普通に過ごしている。
それって 気になるよね!(`・ω・´)ノ ァィ
恋は諦めて 友達で…って言ってたのに その友達的な付き合いもしてない様だし、
でも ”それなりに しっかりして 良い子”キャンペーンは、続行中だしねー
恋するいっちゃんの心は 案外 複雑?← ∑( ̄◇ ̄:)エッ!?
いっちゃんは、こんな調子だし、もうこうなったら 誰かが動くしかないでしょ!
Σ(・д・o)ハッ!
そういえば いっちゃんの肝心の相手の侑仁は、音沙汰無しのいっちゃんを どう思っているのかな?
ま・まさか、何とも 思ってないって事はないでしょうねぇ~~
エェエェエェ~!!<(@Σ@ll)>...byebye☆
あれだけ 侑仁の事を言ってた いっちゃんが、一切 口にしなくなって 普通に過ごしている。
それって 気になるよね!(`・ω・´)ノ ァィ
恋は諦めて 友達で…って言ってたのに その友達的な付き合いもしてない様だし、
でも ”それなりに しっかりして 良い子”キャンペーンは、続行中だしねー
恋するいっちゃんの心は 案外 複雑?← ∑( ̄◇ ̄:)エッ!?
いっちゃんは、こんな調子だし、もうこうなったら 誰かが動くしかないでしょ!
Σ(・д・o)ハッ!
そういえば いっちゃんの肝心の相手の侑仁は、音沙汰無しのいっちゃんを どう思っているのかな?
ま・まさか、何とも 思ってないって事はないでしょうねぇ~~
エェエェエェ~!!<(@Σ@ll)>...byebye☆
- |2012.09.26
- |Wed
- |11:05
- |URL
- |EDIT|
如月久美子@携帯電話 ⇒ >けいったんさん
友だちでいくと言っておきながら、それすらもしていない様子のいっちゃん…。
航平くんの心配、いっちゃんに届いているのかいないのか…(>_<)
恋する乙女の苦悩は続きます。
でも確かに、これで侑仁さん、何とも思ってなかったら…!!
コメントありがとうございました!!
航平くんの心配、いっちゃんに届いているのかいないのか…(>_<)
恋する乙女の苦悩は続きます。
でも確かに、これで侑仁さん、何とも思ってなかったら…!!
コメントありがとうございました!!
- |2012.09.27
- |Thu
- |06:39
- |URL
- |EDIT|