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暴君王子のおっしゃることには! (146)
2012.09.24 Mon
「ん、んー…誰にしよっかな」
歩きながらの携帯電話の操作は危ないと言われているのに、一伽は構わずアドレス帳を起動させて、女の子の名前を探していた。
血を吸わせてくれて、今晩泊めてくれそうな子。
あ、そういえば、もうだいぶ夜も涼しくなってきたから、『涼しいところでゆっくり寛ぎたい』という口実では侑仁の家には行けない、と思ってたんだっけ。
一応、誰の前でもちゃんと出来るように侑仁の家で練習する、という新たな理由も考えはしたけれど、そこまでして侑仁の家に行かなくても、女の子の家なら楽々だ。
「よし、美亜(ミア)ちゃんに決めた!」
ど・れ・に・し・よ・う・か・な……と、選ばれた女の子が知ったら激怒しそうな方法で、今夜の相手を決めた一伽は、さっそく美亜に電話を掛けれた。
『もしもし、いっちゃん~?』
「そうだよ、いっちゃんだよー」
『なぁに? ご飯~?』
「そぉー。ねぇ美亜ちゃん今どこー?」
一伽のことをよく知っている美亜は、一伽が事情を話す前にそう言ってくれた。
話が早いのは助かる。
『今お家~。いっちゃん来る~? 美亜、1人だよー』
「美亜ちゃん1人なのー?」
『そうなのー、1人の寂しい子なの~』
「じゃあ行くー」
少し酔っているのだろうか、電話口の美亜は、ちょっと舌足らずな感じだ。
一伽は約束を取り付けて電話を切ると、コウモリの姿になって、飛び立った。
*****
美亜の家に着いてすぐに吸血して、一伽はそのまま美亜をベッドに押し倒した。
それからまぁいろいろありまして……今はもうすでに日付も変わっていた。
「いっちゃーん、ビールとお茶と水、どれがいい~?」
「ビールー」
冷蔵庫を覗き込んでいた美亜が振り返ったので、その3つの選択肢の中なら…と、一伽はビールを所望した。
ワンルームのマンションなので、ベッドの位置から冷蔵庫が見える。そして、パンツ1枚の姿で、ビールを持って戻ってくる美亜も。
「ねぇねぇいっちゃん、今日どうしたのっ?」
「何が?」
ピョンと美亜が飛び乗ったので、ベッドが少しバウンドする。
うつ伏せに転がっていた一伽は、チラリと美亜を見た。
「何かー、久々だった? エッチすんの」
「…そんな感じした?」
「したー」
美亜は1本を一伽に渡すと、ベッドに飛び乗ったときの格好、正座を崩したような座り方のまま、自分の分のビールを開ける。
女の子て、この姿勢、全然苦しそうでなくやるよなぁ…なんて、ぼんやりと一伽が思っていたら、美亜にそんなことを聞かれて、ちょっとドキッとした。
そういえば最近、吸血の後、女の子といろいろ最後まですること、なかったっけ。
「俺、何かねぇ、精進? してた」
「ショウジン? 何それ? 修行? エッチなことしちゃいけないの?」
「分かんない、何かそんなの」
今どきの、軽い感じの子の典型らしく、難しいことはよく分かんない…と言った感じで、美亜はかわいらしく小首を傾げたが、一伽もよく分からなくなったので、適当にごまかした。
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歩きながらの携帯電話の操作は危ないと言われているのに、一伽は構わずアドレス帳を起動させて、女の子の名前を探していた。
血を吸わせてくれて、今晩泊めてくれそうな子。
あ、そういえば、もうだいぶ夜も涼しくなってきたから、『涼しいところでゆっくり寛ぎたい』という口実では侑仁の家には行けない、と思ってたんだっけ。
一応、誰の前でもちゃんと出来るように侑仁の家で練習する、という新たな理由も考えはしたけれど、そこまでして侑仁の家に行かなくても、女の子の家なら楽々だ。
「よし、美亜(ミア)ちゃんに決めた!」
ど・れ・に・し・よ・う・か・な……と、選ばれた女の子が知ったら激怒しそうな方法で、今夜の相手を決めた一伽は、さっそく美亜に電話を掛けれた。
『もしもし、いっちゃん~?』
「そうだよ、いっちゃんだよー」
『なぁに? ご飯~?』
「そぉー。ねぇ美亜ちゃん今どこー?」
一伽のことをよく知っている美亜は、一伽が事情を話す前にそう言ってくれた。
話が早いのは助かる。
『今お家~。いっちゃん来る~? 美亜、1人だよー』
「美亜ちゃん1人なのー?」
『そうなのー、1人の寂しい子なの~』
「じゃあ行くー」
少し酔っているのだろうか、電話口の美亜は、ちょっと舌足らずな感じだ。
一伽は約束を取り付けて電話を切ると、コウモリの姿になって、飛び立った。
*****
美亜の家に着いてすぐに吸血して、一伽はそのまま美亜をベッドに押し倒した。
それからまぁいろいろありまして……今はもうすでに日付も変わっていた。
「いっちゃーん、ビールとお茶と水、どれがいい~?」
「ビールー」
冷蔵庫を覗き込んでいた美亜が振り返ったので、その3つの選択肢の中なら…と、一伽はビールを所望した。
ワンルームのマンションなので、ベッドの位置から冷蔵庫が見える。そして、パンツ1枚の姿で、ビールを持って戻ってくる美亜も。
「ねぇねぇいっちゃん、今日どうしたのっ?」
「何が?」
ピョンと美亜が飛び乗ったので、ベッドが少しバウンドする。
うつ伏せに転がっていた一伽は、チラリと美亜を見た。
「何かー、久々だった? エッチすんの」
「…そんな感じした?」
「したー」
美亜は1本を一伽に渡すと、ベッドに飛び乗ったときの格好、正座を崩したような座り方のまま、自分の分のビールを開ける。
女の子て、この姿勢、全然苦しそうでなくやるよなぁ…なんて、ぼんやりと一伽が思っていたら、美亜にそんなことを聞かれて、ちょっとドキッとした。
そういえば最近、吸血の後、女の子といろいろ最後まですること、なかったっけ。
「俺、何かねぇ、精進? してた」
「ショウジン? 何それ? 修行? エッチなことしちゃいけないの?」
「分かんない、何かそんなの」
今どきの、軽い感じの子の典型らしく、難しいことはよく分かんない…と言った感じで、美亜はかわいらしく小首を傾げたが、一伽もよく分からなくなったので、適当にごまかした。
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COMMENT-FORM
けいったん ⇒
最近 人の言う事に 素直な態度ないっちゃん
航平の言う事にも 素直になって 女の子の所へ~
(↑ これって いいのかな(*。*) オヨ?)
精進してた?
何か違う気がするけど まぁ いいか( '艸`*)プホホ
ひとつ気がかりなのは、自分の言葉に焦った航平が 侑仁に言わなくてもいい事を 口走りそうな事かなぁ~
口封じっ(ノ ̄ー ̄(; ̄X )ゝもごもごっ...byebye☆
航平の言う事にも 素直になって 女の子の所へ~
(↑ これって いいのかな(*。*) オヨ?)
精進してた?
何か違う気がするけど まぁ いいか( '艸`*)プホホ
ひとつ気がかりなのは、自分の言葉に焦った航平が 侑仁に言わなくてもいい事を 口走りそうな事かなぁ~
口封じっ(ノ ̄ー ̄(; ̄X )ゝもごもごっ...byebye☆
- |2012.09.24
- |Mon
- |09:09
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
よくも悪くも、人の意見を素直に聞くようになったいっちゃんの末路です…(*_*)
そうだった、俺、女の子が好きだったんだ! て…(^_^;)
これにて、いっちゃんの精進生活も終わりです。。。
航平くんも、まさか自分の発言で、いっちゃんがこんなになるとは思っていなかったわけで…。
こう思うと、航平くんも苦労人ですね。
航平くんの行動が、吉と出るか凶と出るか…。
コメントありがとうございました!
そうだった、俺、女の子が好きだったんだ! て…(^_^;)
これにて、いっちゃんの精進生活も終わりです。。。
航平くんも、まさか自分の発言で、いっちゃんがこんなになるとは思っていなかったわけで…。
こう思うと、航平くんも苦労人ですね。
航平くんの行動が、吉と出るか凶と出るか…。
コメントありがとうございました!
- |2012.09.24
- |Mon
- |21:44
- |URL
- |EDIT|