スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
3. 「俺が教えてあげよっか」 (前編)
2008.06.06 Fri
篠崎の真っ直ぐな視線に、片倉はどうしようもなく心拍数が上がるのを感じた。
「何で?」
「…………」
篠崎の、言うとおりだった。
授業中も、休み時間に廊下で見かけたときも、放課後、部活をがんばっているときも。気が付くと、つい彼を目で追っていた自分。認めたくはなかったけれど。
「俺、男だし、いっぱいいる生徒の中の1人だよ。なのに何で?」
「それは…」
認めたくなんかないよ。
男なのに、男が好きだなんて。そんなの絶対、認めない。
「俺が教えてあげよっか?」
片倉の教科書をテーブルに置くと、ふと篠崎が身を乗り出してきた。反射的に片倉は身構える。
「何、しのざ…」
そっと。触れるだけのキス。すぐに離れて。
「ッ、」
けれど顔がまだすごく近くにあって、ハッと我に返った片倉は慌てて顔を離して、けれどソファに座ったままだったから、逃げ場なんか殆どなくて、結局深く座り直すだけに終わった。
「な、な、な、な、何すっ…!!」
「先生、どもり過ぎ」
「だ、だ、だ、だって!!」
「ふはっ…」
あまりにも片倉が慌てるものだから、先ほどまでの重い空気は一変。篠崎は思わず吹き出してしまった。
「なっ……何笑って…!?」
仕舞いには腹を抱えて笑い出した篠崎に、片倉は顔を真っ赤にして憤る。
「何で?」
「…………」
篠崎の、言うとおりだった。
授業中も、休み時間に廊下で見かけたときも、放課後、部活をがんばっているときも。気が付くと、つい彼を目で追っていた自分。認めたくはなかったけれど。
「俺、男だし、いっぱいいる生徒の中の1人だよ。なのに何で?」
「それは…」
認めたくなんかないよ。
男なのに、男が好きだなんて。そんなの絶対、認めない。
「俺が教えてあげよっか?」
片倉の教科書をテーブルに置くと、ふと篠崎が身を乗り出してきた。反射的に片倉は身構える。
「何、しのざ…」
そっと。触れるだけのキス。すぐに離れて。
「ッ、」
けれど顔がまだすごく近くにあって、ハッと我に返った片倉は慌てて顔を離して、けれどソファに座ったままだったから、逃げ場なんか殆どなくて、結局深く座り直すだけに終わった。
「な、な、な、な、何すっ…!!」
「先生、どもり過ぎ」
「だ、だ、だ、だって!!」
「ふはっ…」
あまりにも片倉が慌てるものだから、先ほどまでの重い空気は一変。篠崎は思わず吹き出してしまった。
「なっ……何笑って…!?」
仕舞いには腹を抱えて笑い出した篠崎に、片倉は顔を真っ赤にして憤る。
- 関連記事
-
- 3. 「俺が教えてあげよっか」 (後編) (2008/06/07)
- 3. 「俺が教えてあげよっか」 (前編) (2008/06/06)
- 2. 「そんなんじゃ分かんないよ」 (2008/06/05)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。