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Honey Bunny Baby! (5)
2012.02.11 Sat
「はい」
ぽつんと座っていた和衣が、よほど寂しい子に見えたのか、祐介はお茶のペットボトルを和衣に渡すと、その頭をポンポンとしてから、隣に座った。
握ったペットボトルから、じんわりと温かさが染み込んでくる。
「飲まないの?」
「飲む~」
和衣はフニャフニャになりながらも、ペットボトルのキャップを開けようとするが、力加減がうまく出来ず、手が空回りしているだけで、キャップは全然開かない。
「う、にゃー」
「和衣、貸してみ?」
「…ん」
見兼ねた祐介が、和衣からペットボトルを受け取って、代わりにキャップを開けてやる。
しかし和衣はなぜか、差し出されたペットボトルに手を伸ばさない。
「和衣?」
「ゆぅ…」
どうした? と祐介がその顔を覗き込めば、和衣は口を半開きのまま、ポワンと祐介を見つめていた。
だって。
…だって。
(祐介が…、祐介が……カッコいい!! アーンド、超優しい~~~~~~~!!!!!)
祐介の顔はいつもと同じだし、ペットボトルのキャップが開かないのを手伝うのも特別なことではないのだが、酔っ払った和衣は、その様子に、祐介LOVE!! のテンションを一気に上げてしまった。
「和衣? え、どうした? 気持ち悪い?」
そんな和衣の内心など分かるはずもない祐介は、反応のない和衣を心配して、その顔を覗き込む。
しかし、それが却って和衣を舞い上がらせてしまうなんて、もちろん知る由もなく。
「ゆぅすけ~~~~!!!」
「うわっ!」
ポーッと祐介のことを見つめていた和衣は、お茶のペットボトルを受け取らず、祐介の胸に飛び込んで思い切り抱き付いた。
まさかいきなり抱き付かれるとも思っていなかった祐介は、そのまま後ろに引っ繰り返りそうになったが、何とか堪えて体勢を立て直した。
「ゆぅ~…」
「え、何、和衣??」
恋人に抱き付かれて嬉しくないということはないけれど、あまりに突然のこと過ぎて、祐介はまったく付いていけない。
とりあえず、ギリギリお茶を零さずに済んでよかった。
「ゆぅ、ん~…好き…」
「あ、そう…??」
一体どこで、どんなスイッチが和衣に入ったんだろう。
祐介は、キュウキュウと抱き付いてくる和衣の背中に腕を回しつつ、お茶を零してしまわないようキャップを閉めた(出来れば飲んでもらいたいけれど、何となく無理そうなので)。
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ぽつんと座っていた和衣が、よほど寂しい子に見えたのか、祐介はお茶のペットボトルを和衣に渡すと、その頭をポンポンとしてから、隣に座った。
握ったペットボトルから、じんわりと温かさが染み込んでくる。
「飲まないの?」
「飲む~」
和衣はフニャフニャになりながらも、ペットボトルのキャップを開けようとするが、力加減がうまく出来ず、手が空回りしているだけで、キャップは全然開かない。
「う、にゃー」
「和衣、貸してみ?」
「…ん」
見兼ねた祐介が、和衣からペットボトルを受け取って、代わりにキャップを開けてやる。
しかし和衣はなぜか、差し出されたペットボトルに手を伸ばさない。
「和衣?」
「ゆぅ…」
どうした? と祐介がその顔を覗き込めば、和衣は口を半開きのまま、ポワンと祐介を見つめていた。
だって。
…だって。
(祐介が…、祐介が……カッコいい!! アーンド、超優しい~~~~~~~!!!!!)
祐介の顔はいつもと同じだし、ペットボトルのキャップが開かないのを手伝うのも特別なことではないのだが、酔っ払った和衣は、その様子に、祐介LOVE!! のテンションを一気に上げてしまった。
「和衣? え、どうした? 気持ち悪い?」
そんな和衣の内心など分かるはずもない祐介は、反応のない和衣を心配して、その顔を覗き込む。
しかし、それが却って和衣を舞い上がらせてしまうなんて、もちろん知る由もなく。
「ゆぅすけ~~~~!!!」
「うわっ!」
ポーッと祐介のことを見つめていた和衣は、お茶のペットボトルを受け取らず、祐介の胸に飛び込んで思い切り抱き付いた。
まさかいきなり抱き付かれるとも思っていなかった祐介は、そのまま後ろに引っ繰り返りそうになったが、何とか堪えて体勢を立て直した。
「ゆぅ~…」
「え、何、和衣??」
恋人に抱き付かれて嬉しくないということはないけれど、あまりに突然のこと過ぎて、祐介はまったく付いていけない。
とりあえず、ギリギリお茶を零さずに済んでよかった。
「ゆぅ、ん~…好き…」
「あ、そう…??」
一体どこで、どんなスイッチが和衣に入ったんだろう。
祐介は、キュウキュウと抱き付いてくる和衣の背中に腕を回しつつ、お茶を零してしまわないようキャップを閉めた(出来れば飲んでもらいたいけれど、何となく無理そうなので)。
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