スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
Honey Bunny Baby! (6)
2012.02.12 Sun
「ん…ゆぅ…」
「どうしたの、急に」
「ん~…ダメぇ…?」
思い切り屋外なんだけれど……周りには誰もいないし、仮に人が通り掛かったところで、抱き合っているのが誰なのか、わざわざ確認していく人もいないだろうから、まぁいっか。
「ゆ…ダメ…?」
「ダメじゃないけど…、ここで寝るなよ? 外なんだから」
「らいじょーぶっ、ねにゃ~い!」
さっきまであんなに眠そうにしていたくせに、でも今は何だかすっかりテンションが上がっているようで、確かに寝そうな雰囲気ではない(にゃんにゃん言葉にはなっているけれど)。
「んふっ、んふふ」
「和衣、何でそんなご機嫌なの?」
祐介の肩口に額をすり寄せている和衣は、まさに夢見心地といった表情だ。
確かに今日は楽しい会だったし、ご飯もお酒もおいしかったし、機嫌が悪くなる要素は皆無なんだけれど、ここまで機嫌がよくなるほどのことも、果たしてあっただろうか。
「らってぇ、も…俺、超~~~~~っっっ!!!」
「………………、……え?」
「ひゃは」
『超』の後、『嬉しい』とか『楽しい』とか、何かしら言葉が続くのかと思いきや、和衣の言葉はそれきりで、後はただ幸せそうに笑うだけだった。
…ゴメンナサイだけれど、祐介にはこのテンションはちょっと分からない。
(だって祐介が優しいしカッコいいし俺もう祐介のこと大好き大好き大好きずっとこうしてたい俺ちょ~~~~~~幸せどうしようもうホント幸せ過ぎて死んじゃうっ)
とりあえず祐介には何も伝わっていないが、和衣の中では、祐介へのLOVEボルテージが上がりっ放しで、1人で勝手に盛り上がっていた。
「ねぇ、ゆぅ~、あそこ、くりしゅましゅがある~」
「は? クリスマス?」
恋人のことながら、若干理解不能に陥っていた祐介は、和衣のさらなる言葉で、ますます首を捻ってしまう。
やっぱりこんなところで休まないで、無理にでもさっさと寮に連れて帰ったほうがよかったかな(結局、酔い醒ましのお茶も飲んでないし…)。
「ね、ね、くりしゅましゅ~」
完全に舌足らずな喋り方で、和衣は祐介の背後のほうを指差している。
何だかよく分からないが、ひとまず和衣が何のことを言っているか確認しないことには話が進まない…と、祐介は和衣を抱き寄せたまま、首だけ捻って後ろを見た。
「ねっ、あそこ、くりしゅましゅ、あそこぉ~っ」
「あ、ツリー?」
腕の中でパタパタと暴れる和衣の指差す方向には、遠くのほうにだが、クリスマスツリーのイルミネーションが見える。
どうやら和衣はあのツリーのことを、クリスマスと言っているようだった(『クリスマス』とは発音できていないけれど)。
back next
「どうしたの、急に」
「ん~…ダメぇ…?」
思い切り屋外なんだけれど……周りには誰もいないし、仮に人が通り掛かったところで、抱き合っているのが誰なのか、わざわざ確認していく人もいないだろうから、まぁいっか。
「ゆ…ダメ…?」
「ダメじゃないけど…、ここで寝るなよ? 外なんだから」
「らいじょーぶっ、ねにゃ~い!」
さっきまであんなに眠そうにしていたくせに、でも今は何だかすっかりテンションが上がっているようで、確かに寝そうな雰囲気ではない(にゃんにゃん言葉にはなっているけれど)。
「んふっ、んふふ」
「和衣、何でそんなご機嫌なの?」
祐介の肩口に額をすり寄せている和衣は、まさに夢見心地といった表情だ。
確かに今日は楽しい会だったし、ご飯もお酒もおいしかったし、機嫌が悪くなる要素は皆無なんだけれど、ここまで機嫌がよくなるほどのことも、果たしてあっただろうか。
「らってぇ、も…俺、超~~~~~っっっ!!!」
「………………、……え?」
「ひゃは」
『超』の後、『嬉しい』とか『楽しい』とか、何かしら言葉が続くのかと思いきや、和衣の言葉はそれきりで、後はただ幸せそうに笑うだけだった。
…ゴメンナサイだけれど、祐介にはこのテンションはちょっと分からない。
(だって祐介が優しいしカッコいいし俺もう祐介のこと大好き大好き大好きずっとこうしてたい俺ちょ~~~~~~幸せどうしようもうホント幸せ過ぎて死んじゃうっ)
とりあえず祐介には何も伝わっていないが、和衣の中では、祐介へのLOVEボルテージが上がりっ放しで、1人で勝手に盛り上がっていた。
「ねぇ、ゆぅ~、あそこ、くりしゅましゅがある~」
「は? クリスマス?」
恋人のことながら、若干理解不能に陥っていた祐介は、和衣のさらなる言葉で、ますます首を捻ってしまう。
やっぱりこんなところで休まないで、無理にでもさっさと寮に連れて帰ったほうがよかったかな(結局、酔い醒ましのお茶も飲んでないし…)。
「ね、ね、くりしゅましゅ~」
完全に舌足らずな喋り方で、和衣は祐介の背後のほうを指差している。
何だかよく分からないが、ひとまず和衣が何のことを言っているか確認しないことには話が進まない…と、祐介は和衣を抱き寄せたまま、首だけ捻って後ろを見た。
「ねっ、あそこ、くりしゅましゅ、あそこぉ~っ」
「あ、ツリー?」
腕の中でパタパタと暴れる和衣の指差す方向には、遠くのほうにだが、クリスマスツリーのイルミネーションが見える。
どうやら和衣はあのツリーのことを、クリスマスと言っているようだった(『クリスマス』とは発音できていないけれど)。
back next
- 関連記事
-
- Honey Bunny Baby! (7) (2012/02/13)
- Honey Bunny Baby! (6) (2012/02/12)
- Honey Bunny Baby! (5) (2012/02/11)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:Baby Baby Baby Love
コメントの投稿はこちらから ♥
COMMENT-FORM
粟津原栗子 ⇒ かわいすぎる!!
なんだこれ反則だろカズちゃん!!
如月家の受けっ子たちが勝手に盛り上がって暴走して手に負えなくなるの、大好きです(笑
うちのちびさんもやりましたよ、イルミネーション見ての「くりしゅましゅー」。
って考えたら、カズちゃん最強ですね。ゆっちさん頑張って!w
如月家の受けっ子たちが勝手に盛り上がって暴走して手に負えなくなるの、大好きです(笑
うちのちびさんもやりましたよ、イルミネーション見ての「くりしゅましゅー」。
って考えたら、カズちゃん最強ですね。ゆっちさん頑張って!w
- |2012.02.12
- |Sun
- |14:09
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >粟津原さん
見た目どおりにお酒の弱いカズちゃんです。
『かわいい』ありがとうございます!!
今回はお酒も入ってるんで、いつもよりも暴走しまくってます(笑)
かわいい男子が、酔っ払って口回らなくなっちゃってると、もうそれだけで萌えです~。
ゆっちさん、ホントがんばってください(笑)
コメントありがとうございました!
『かわいい』ありがとうございます!!
今回はお酒も入ってるんで、いつもよりも暴走しまくってます(笑)
かわいい男子が、酔っ払って口回らなくなっちゃってると、もうそれだけで萌えです~。
ゆっちさん、ホントがんばってください(笑)
コメントありがとうございました!
- |2012.02.12
- |Sun
- |23:16
- |URL
- |EDIT|