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映画のような恋がしたい。(だって最後は決まってハッピーエンドだ。) (97)
2011.12.22 Thu
「何のん気にメシなんか作ってんだ! あぁもうっ、俺がどんだけ心配したと…」
「いや、だって、ゴメン。でも無事だから。俺も大和もハルちゃんも、千尋くんも」
「え?」
疲労困憊気味ながら、精一杯の怒っている顔を作って南條が詰め寄れば、琉はそう説明した。
そこで南條はようやくダイニングの中を見回し、琉と大和以外に人の姿があることに気が付いた。
「え、あ…小野田くん…………と、え、千尋?」
「ん?」
遥希とは以前に会っているから、南條が知っているのは当然だが、どうしてか南條は、その隣にいる千尋のことも知っている様子で、彼がここにいることにひどく驚いた表情になった。
「ちょっ…千尋、何でお前がここにいんの?」
「これから朝メシをごちそうになろうかと。あ、もう昼か。つか、お前こそ何でこんなトコいんの?」
慌てた南條が千尋に尋ねれば、千尋は南條が琉の家に現れたことには驚いた様子ながら、相手が自分のことを知っていることには驚かない。
つまり、2人は知り合いということか。
「え、ちーちゃん、南條さんのこと知ってるの?」
「高校んとき、同じクラスだった」
「「「はぁ~~~~~~~?????」」」
千尋の答えに、遥希と琉、大和は揃って大きな声を出した。
まさかそんな繋がり、一体誰が想像しようか。
「嘘、俺そんなの初めて聞いた! ちーちゃん、何で言ってくんなかったの!?」
ずっと琉のファンだった遥希にしたら、千尋がFATEのマネージャーと知り合いだってこと、もっと早く教えてもらいたかったことだろう。
それは琉にしたって、同じことだった。
この2人が知り合いなら、もっと早く遥希と出会えたかもしれないのに。
「え、ハルちゃん、俺の高校の同級生、知りたいの?」
しかし、遥希に詰め寄られた千尋は、わけが分からないというふうに首を傾げ、微妙に的外れなことを答えている。
しらばくれているのか、本気で分かっていないのか、それは琉には見分けられなかった。
「え、何? 何で俺、南條のために、ハルちゃんにこんなに怒られないといけないの? つか、何で南條、こんなトコいんの? 勝手に入って来たの、いいの?」
「俺は鍵持ってんの、ここの! マネージャーだから!」
「マネージャー? 水落の?」
「FATEの!」
南條にそれだけ説明されても、まだなおピンと来ていない様子の千尋に、遥希もようやく千尋がとぼけているのではないと気が付いた。
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「いや、だって、ゴメン。でも無事だから。俺も大和もハルちゃんも、千尋くんも」
「え?」
疲労困憊気味ながら、精一杯の怒っている顔を作って南條が詰め寄れば、琉はそう説明した。
そこで南條はようやくダイニングの中を見回し、琉と大和以外に人の姿があることに気が付いた。
「え、あ…小野田くん…………と、え、千尋?」
「ん?」
遥希とは以前に会っているから、南條が知っているのは当然だが、どうしてか南條は、その隣にいる千尋のことも知っている様子で、彼がここにいることにひどく驚いた表情になった。
「ちょっ…千尋、何でお前がここにいんの?」
「これから朝メシをごちそうになろうかと。あ、もう昼か。つか、お前こそ何でこんなトコいんの?」
慌てた南條が千尋に尋ねれば、千尋は南條が琉の家に現れたことには驚いた様子ながら、相手が自分のことを知っていることには驚かない。
つまり、2人は知り合いということか。
「え、ちーちゃん、南條さんのこと知ってるの?」
「高校んとき、同じクラスだった」
「「「はぁ~~~~~~~?????」」」
千尋の答えに、遥希と琉、大和は揃って大きな声を出した。
まさかそんな繋がり、一体誰が想像しようか。
「嘘、俺そんなの初めて聞いた! ちーちゃん、何で言ってくんなかったの!?」
ずっと琉のファンだった遥希にしたら、千尋がFATEのマネージャーと知り合いだってこと、もっと早く教えてもらいたかったことだろう。
それは琉にしたって、同じことだった。
この2人が知り合いなら、もっと早く遥希と出会えたかもしれないのに。
「え、ハルちゃん、俺の高校の同級生、知りたいの?」
しかし、遥希に詰め寄られた千尋は、わけが分からないというふうに首を傾げ、微妙に的外れなことを答えている。
しらばくれているのか、本気で分かっていないのか、それは琉には見分けられなかった。
「え、何? 何で俺、南條のために、ハルちゃんにこんなに怒られないといけないの? つか、何で南條、こんなトコいんの? 勝手に入って来たの、いいの?」
「俺は鍵持ってんの、ここの! マネージャーだから!」
「マネージャー? 水落の?」
「FATEの!」
南條にそれだけ説明されても、まだなおピンと来ていない様子の千尋に、遥希もようやく千尋がとぼけているのではないと気が付いた。
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