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映画のような恋がしたい。(だって最後は決まってハッピーエンドだ。) (96)
2011.12.21 Wed
ryu
どうも、遥希の友人である千尋のことは、苦手なような気がする…。
作り掛けの朝食作りを再開した琉は、背中に感じる千尋の視線に、何となくそう思った。
別に千尋のことを嫌いなわけではないし、相手からも嫌われているようには感じないのだが、何となく見透かされているというか、先手を打たれているというか。
(もしかして、俺がハルちゃん好きなこと、気付いてるとか…?)
それで、大切な親友を守るために、ああいう態度だとか?
だとすると、琉が遥希に想いを伝えるまでのハードルは、さらに高くなったような気がする。
大体、酔っ払った遥希は琉に甘えてくれたけど、今日になったらまた敬語に戻っていたし、なかなか琉の気持ちには気付いてくれなそうで、それだけでも試練なのに。
「ねぇねぇハルちゃんは、こないだ水落んちに来たときも、水落の作ったご飯食べたの?」
「た…食べたよ?」
2人はコソコソと話をしているが、この距離だから、もちろんすべて聞こえる。
何ともかわいらしい会話だが、それにしても千尋は、どうして琉のこと『水落』て呼ぶんだろう。
会ったことのない芸能人をそう呼ぶのは何となく分かるが、実際に本人を前にして、しかも初対面の相手から、名字を呼び捨てにされたのは初めてかも。
それってちょっと失礼なんじゃ…? と思うが、千尋が言うとそういう感じがしないから、今まで全然気付いてなかった(それによく考えたら、最初からずっとタメ口だし)。
「なぁ琉」
「…んだよ」
琉の手伝い(をする真似)をしていた大和が、ニヤニヤしながら近づいてきた。
絶対におもしろがっている!
「お前さぁ、ブハッ」
「笑うなっ…!」
千尋にタジタジになっている琉のことが、おかしくて仕方ないのだろう。
大和にしても、千尋みたいなタイプに会うのは初めてのはずがだ、随分と千尋のことを気に入っているようだ(そういえば大和も、初めて会ったときから『ちーちゃん』と呼んでいる……似た者同士?)。
「ねぇ、何か誰か来たぽくね?」
「え? お客さん? でも勝手に入って来てるんじゃ…」
ダイニングに近付いてくる足音に気が付いた千尋と遥希が、ドアのほうを振り返っている。
誰が来たのか分かる琉と大和は、大して驚きもしない。
「水落、一ノ瀬、お前ら~~~」
「あ、南條おはよ」
うるさくドアを開けて入って来たのは、FATEのマネージャーである、かわいそうな南條だった。
夜中、遥希を病院に連れて行ったときに、念のため、琉は南條に連絡しておいたのだ。
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どうも、遥希の友人である千尋のことは、苦手なような気がする…。
作り掛けの朝食作りを再開した琉は、背中に感じる千尋の視線に、何となくそう思った。
別に千尋のことを嫌いなわけではないし、相手からも嫌われているようには感じないのだが、何となく見透かされているというか、先手を打たれているというか。
(もしかして、俺がハルちゃん好きなこと、気付いてるとか…?)
それで、大切な親友を守るために、ああいう態度だとか?
だとすると、琉が遥希に想いを伝えるまでのハードルは、さらに高くなったような気がする。
大体、酔っ払った遥希は琉に甘えてくれたけど、今日になったらまた敬語に戻っていたし、なかなか琉の気持ちには気付いてくれなそうで、それだけでも試練なのに。
「ねぇねぇハルちゃんは、こないだ水落んちに来たときも、水落の作ったご飯食べたの?」
「た…食べたよ?」
2人はコソコソと話をしているが、この距離だから、もちろんすべて聞こえる。
何ともかわいらしい会話だが、それにしても千尋は、どうして琉のこと『水落』て呼ぶんだろう。
会ったことのない芸能人をそう呼ぶのは何となく分かるが、実際に本人を前にして、しかも初対面の相手から、名字を呼び捨てにされたのは初めてかも。
それってちょっと失礼なんじゃ…? と思うが、千尋が言うとそういう感じがしないから、今まで全然気付いてなかった(それによく考えたら、最初からずっとタメ口だし)。
「なぁ琉」
「…んだよ」
琉の手伝い(をする真似)をしていた大和が、ニヤニヤしながら近づいてきた。
絶対におもしろがっている!
「お前さぁ、ブハッ」
「笑うなっ…!」
千尋にタジタジになっている琉のことが、おかしくて仕方ないのだろう。
大和にしても、千尋みたいなタイプに会うのは初めてのはずがだ、随分と千尋のことを気に入っているようだ(そういえば大和も、初めて会ったときから『ちーちゃん』と呼んでいる……似た者同士?)。
「ねぇ、何か誰か来たぽくね?」
「え? お客さん? でも勝手に入って来てるんじゃ…」
ダイニングに近付いてくる足音に気が付いた千尋と遥希が、ドアのほうを振り返っている。
誰が来たのか分かる琉と大和は、大して驚きもしない。
「水落、一ノ瀬、お前ら~~~」
「あ、南條おはよ」
うるさくドアを開けて入って来たのは、FATEのマネージャーである、かわいそうな南條だった。
夜中、遥希を病院に連れて行ったときに、念のため、琉は南條に連絡しておいたのだ。
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COMMENT-FORM
ちよ ⇒ 琉くん…
愛しのハルちゃんとは両思いなのに難関山積みだね~
まぁ、悩め!悩め!ヾ(≧∇≦*)〃
南條さんは、一夜にして、もうハゲちゃった?ハゲ防止できた?
(*´∀`*)気になる~
まだまだ、み~んな悩みは多く尽きないのね。
まぁ、悩め!悩め!ヾ(≧∇≦*)〃
南條さんは、一夜にして、もうハゲちゃった?ハゲ防止できた?
(*´∀`*)気になる~
まだまだ、み~んな悩みは多く尽きないのね。
- |2011.12.21
- |Wed
- |12:59
- |URL
- |EDIT|
りんこ ⇒
如月久美子 ⇒ >ちよさん
ハルちゃんを攻略するだけでも難しいのに、そこに立ちはだかるちーちゃん…。
琉タンの悩みは尽きません。
そしてかわいそうなのは、南條さんですよ。
自分がマネジメントするアイドルが、こんなにスキャンダラスなことをどんどんしでかしてくれるなんて…。
いつ禿てもおかしくないです(爆)
琉タンとハルちゃんの両片想いも心配ですが、南條さんの頭皮のほうの心配も…(笑)
コメントありがとうございました!
琉タンの悩みは尽きません。
そしてかわいそうなのは、南條さんですよ。
自分がマネジメントするアイドルが、こんなにスキャンダラスなことをどんどんしでかしてくれるなんて…。
いつ禿てもおかしくないです(爆)
琉タンとハルちゃんの両片想いも心配ですが、南條さんの頭皮のほうの心配も…(笑)
コメントありがとうございました!
- |2011.12.21
- |Wed
- |23:08
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >りんこさん
いつ禿てもおかしくない南條さん。
心配で慌ててやって来たのに、琉タンたちはのん気にお料理中…。
そりゃ禿ますよ!! ←まだ禿てません。
南條さん、ちゃんと琉タンの味方になってあげられるんでしょうか。
お楽しみにです(*^_^*)
コメントありがとうございました!
心配で慌ててやって来たのに、琉タンたちはのん気にお料理中…。
そりゃ禿ますよ!! ←まだ禿てません。
南條さん、ちゃんと琉タンの味方になってあげられるんでしょうか。
お楽しみにです(*^_^*)
コメントありがとうございました!
- |2011.12.21
- |Wed
- |23:11
- |URL
- |EDIT|