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映画のような恋がしたい。(だって最後は決まってハッピーエンドだ。) (94)
2011.12.19 Mon
「ちーちゃん、オッケー? 俺、大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫。いつもの『中の下』くらいのかわいさには復活したから」
「ダメじゃん!」
「もういいの!」
琉の前にブサイクな顔出るのは、遥希の乙女心が許さないが、『中の下』と評価した千尋も、これ以上時間を掛けることを許してくれない。
だったら、嘘でももっと高評価をしてくれたらいいのに!
「お…お待たせしましたー」
2人でバタバタとベッドを降りて、部屋の外に向かう。
ドアを開けたら、そこには琉と大和がいて、そのキラキラ具合に遥希は早速「はぅっ…!」とやられてしまった。朝から眩しすぎる。
「おはよ、ハルちゃん」
「お…おはよーごさいますっ!」
琉に挨拶されて、遥希の顔は嬉しそうに綻ぶ。
自然とこんな表情になってしまうくらい琉のことが好きなのに、無理でも諦めるだなんて、よく言えたものだ。
「ハルちゃん、大丈夫? 具合とか。さっきすごい悲鳴みたいなの聞こえたけど…」
「え、あ、はい、大丈夫です! さっきのは…」
琉が聞いた悲鳴とは、おそらく千尋に擽られて、思わず上げてしまった声のことだろう。
本当のことを言うのは恥ずかしいし、心配してくれる琉が呆れそうなので、遥希は何となくごまかした。
「でもハルちゃん、元気そうで安心した」
「ああああの、いろいろ迷惑掛けたみたいで、助けてもらったり、あの、ありがとうございます!」
「うぅん、ハルちゃんが無事なら、それでいいし」
「でも俺、また琉に家まで連れて来てもらって…」
琉と遥希が顔を合わせた途端、そばにいる千尋と大和の存在などまるで消え失せたように、2人の世界が出来上がってしまい、千尋はウンザリしてしまう。
やっぱりどう見ても、2人は相思相愛じゃないか。
でも、それはいいとして。
「…ハルちゃん、『また』てどういうこと?」
「え?」
遥希がうっかり口走ってしまった『また琉に家まで連れて来てもらって…』の、『また』の部分を聞き逃さなかった千尋が、2人の世界に割り込んで、鋭く突っ込んだ。
千尋は、遥希が琉とベタな少女マンガみたいな出会い方をして、友だちになったことは知っているが、琉の家に来たことがあるなんて、聞いていない。
しかも、『連れて来てもらった』ということは、酔い潰れたとかしたのを、琉の家まで連れて来てもらったということか。
そういえば、琉も遥希がお酒弱いことを知っていたし、遥希が昨日、お酒をあまり飲みたがらなかったのは、そういうことだったのか。
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「大丈夫、大丈夫。いつもの『中の下』くらいのかわいさには復活したから」
「ダメじゃん!」
「もういいの!」
琉の前にブサイクな顔出るのは、遥希の乙女心が許さないが、『中の下』と評価した千尋も、これ以上時間を掛けることを許してくれない。
だったら、嘘でももっと高評価をしてくれたらいいのに!
「お…お待たせしましたー」
2人でバタバタとベッドを降りて、部屋の外に向かう。
ドアを開けたら、そこには琉と大和がいて、そのキラキラ具合に遥希は早速「はぅっ…!」とやられてしまった。朝から眩しすぎる。
「おはよ、ハルちゃん」
「お…おはよーごさいますっ!」
琉に挨拶されて、遥希の顔は嬉しそうに綻ぶ。
自然とこんな表情になってしまうくらい琉のことが好きなのに、無理でも諦めるだなんて、よく言えたものだ。
「ハルちゃん、大丈夫? 具合とか。さっきすごい悲鳴みたいなの聞こえたけど…」
「え、あ、はい、大丈夫です! さっきのは…」
琉が聞いた悲鳴とは、おそらく千尋に擽られて、思わず上げてしまった声のことだろう。
本当のことを言うのは恥ずかしいし、心配してくれる琉が呆れそうなので、遥希は何となくごまかした。
「でもハルちゃん、元気そうで安心した」
「ああああの、いろいろ迷惑掛けたみたいで、助けてもらったり、あの、ありがとうございます!」
「うぅん、ハルちゃんが無事なら、それでいいし」
「でも俺、また琉に家まで連れて来てもらって…」
琉と遥希が顔を合わせた途端、そばにいる千尋と大和の存在などまるで消え失せたように、2人の世界が出来上がってしまい、千尋はウンザリしてしまう。
やっぱりどう見ても、2人は相思相愛じゃないか。
でも、それはいいとして。
「…ハルちゃん、『また』てどういうこと?」
「え?」
遥希がうっかり口走ってしまった『また琉に家まで連れて来てもらって…』の、『また』の部分を聞き逃さなかった千尋が、2人の世界に割り込んで、鋭く突っ込んだ。
千尋は、遥希が琉とベタな少女マンガみたいな出会い方をして、友だちになったことは知っているが、琉の家に来たことがあるなんて、聞いていない。
しかも、『連れて来てもらった』ということは、酔い潰れたとかしたのを、琉の家まで連れて来てもらったということか。
そういえば、琉も遥希がお酒弱いことを知っていたし、遥希が昨日、お酒をあまり飲みたがらなかったのは、そういうことだったのか。
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COMMENT-FORM
ちよ ⇒ さすが!
ちーちゃん!スルドイね~
ちょっとうっかりさんなハルちゃん。o(;>ω<;)oモ~、ダメじゃん!
でも、嘘つけないから、突っ込めば正直に話してくれるんじゃないのかな?
さぁ、琉くんの反応もしっかり見届けてね。
お互い相思相愛なんて思っていないけど、Likeじゃなくて、Loveなのよ~。
ちょっとうっかりさんなハルちゃん。o(;>ω<;)oモ~、ダメじゃん!
でも、嘘つけないから、突っ込めば正直に話してくれるんじゃないのかな?
さぁ、琉くんの反応もしっかり見届けてね。
お互い相思相愛なんて思っていないけど、Likeじゃなくて、Loveなのよ~。
- |2011.12.19
- |Mon
- |13:01
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >ちよさん
さすがちーちゃんです。
ハルちゃんに対しての目敏さなら、誰にも負けてません(笑)
…というか、ハルちゃんが分かりやすすぎるんですが…汗
さてさて、ちーちゃんの鋭い突っ込みに、何と答えるんでしょうか。。。
> お互い相思相愛なんて思っていないけど、Likeじゃなくて、Loveなのよ~。
そうなんですよね~。
お互い、相手の気持ちはLikeだと思ってるからじれったいんですよ~!!
書いてる本人も、ジリジリです(笑)
コメントありがとうございました!
ハルちゃんに対しての目敏さなら、誰にも負けてません(笑)
…というか、ハルちゃんが分かりやすすぎるんですが…汗
さてさて、ちーちゃんの鋭い突っ込みに、何と答えるんでしょうか。。。
> お互い相思相愛なんて思っていないけど、Likeじゃなくて、Loveなのよ~。
そうなんですよね~。
お互い、相手の気持ちはLikeだと思ってるからじれったいんですよ~!!
書いてる本人も、ジリジリです(笑)
コメントありがとうございました!
- |2011.12.19
- |Mon
- |23:16
- |URL
- |EDIT|