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映画のような恋がしたい。(だって最後は決まってハッピーエンドだ。) (92)
2011.12.17 Sat
「ひぁっ! やっやっいやっ何!? にゃ~~~~~!!!」
いきなりの擽り攻撃に、さすがの遥希も目を開けたが、抵抗しようにも上には千尋が乗っているから、手足をバタバタさせるくらいしか出来ない。
しかも千尋は、相手が抵抗すればするほど燃えてしまうドSなので、一向に擽る手を止めようとしない。
「やっ、嘘、ちーちゃん!? なん…ちょっ、ひゃはっ、やめ、」
「起きる!? ねぇハルちゃん起きる?」
「起きる! 起きるからぁ~~~!!!」
遥希が完全にギブアップしたところで、千尋は満足そうに擽る手を止めて、遥希の上から下りた。
「何なの、ちーちゃん、ヒドイ…」
「だってハルちゃんが起きないんだもん」
若干涙目になりつつ、遥希が不満げに起き上れば、千尋はシレッと言い返した。
「ところでハルちゃん」
「ん?」
遥希が、ボサボサの頭を掻きながら辺りを見回していると、至極真面目な顔をした千尋が、声を潜めながらベッドに乗っかって来た。
「ここさ、水落琉の家で、部屋の外で水落と大和が待ってんだけど、どうする?」
「…………………………。………………は?」
「え、聞こえてるでしょ? 何で聞き返すの?」
もちろん遥希は千尋の言葉が聞こえていたけれど、『聞こえなかったから』だけが、話を聞き返す理由ではない。意味が分からなくたって、聞き返すことはあるのだ。
だって、本当に意味が分からない。
ここが琉の家で、部屋の外に琉と大和が??
「え、何で琉の家にいんの? ちーちゃんも? え、てか俺、昨日…」
「昨日一緒にクラブ行ったじゃん。そんで何か変な奴にナンパされて、ヤバいことになりかけたの。覚えてる? 覚えてないか」
「何か声掛けられて、お酒奢ってもらったよね?」
「その後ハルちゃん、すぐ酔っ払って潰れちゃって、俺も何かちょっとヤバかったんだけど、そしたら水落と大和が助けてくれたんだよ」
「嘘…」
2人組の男にナンパされて、お酒を奢ってもらったことは覚えているようだが、そこから先の記憶はあまりないらしい遥希は、千尋の話を聞いて呆然となる。
琉や大和が現れたというのももちろん驚きだが、ナンパされてヤバいことになるなんて、そんなの想像もしていなかった。
「俺だって、あんなヤバくなるとは思ってなかったよ。ハルちゃん、すぐ潰れちゃうし、超怖かった」
「それで、琉と大和が助けてくれたの? 俺らを?」
2人が同じクラブに来ていたのだってすごい偶然なのに、あんなにたくさん人がいる中から、困っている遥希たちを見つけ出して、助けてくれるなんて。
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いきなりの擽り攻撃に、さすがの遥希も目を開けたが、抵抗しようにも上には千尋が乗っているから、手足をバタバタさせるくらいしか出来ない。
しかも千尋は、相手が抵抗すればするほど燃えてしまうドSなので、一向に擽る手を止めようとしない。
「やっ、嘘、ちーちゃん!? なん…ちょっ、ひゃはっ、やめ、」
「起きる!? ねぇハルちゃん起きる?」
「起きる! 起きるからぁ~~~!!!」
遥希が完全にギブアップしたところで、千尋は満足そうに擽る手を止めて、遥希の上から下りた。
「何なの、ちーちゃん、ヒドイ…」
「だってハルちゃんが起きないんだもん」
若干涙目になりつつ、遥希が不満げに起き上れば、千尋はシレッと言い返した。
「ところでハルちゃん」
「ん?」
遥希が、ボサボサの頭を掻きながら辺りを見回していると、至極真面目な顔をした千尋が、声を潜めながらベッドに乗っかって来た。
「ここさ、水落琉の家で、部屋の外で水落と大和が待ってんだけど、どうする?」
「…………………………。………………は?」
「え、聞こえてるでしょ? 何で聞き返すの?」
もちろん遥希は千尋の言葉が聞こえていたけれど、『聞こえなかったから』だけが、話を聞き返す理由ではない。意味が分からなくたって、聞き返すことはあるのだ。
だって、本当に意味が分からない。
ここが琉の家で、部屋の外に琉と大和が??
「え、何で琉の家にいんの? ちーちゃんも? え、てか俺、昨日…」
「昨日一緒にクラブ行ったじゃん。そんで何か変な奴にナンパされて、ヤバいことになりかけたの。覚えてる? 覚えてないか」
「何か声掛けられて、お酒奢ってもらったよね?」
「その後ハルちゃん、すぐ酔っ払って潰れちゃって、俺も何かちょっとヤバかったんだけど、そしたら水落と大和が助けてくれたんだよ」
「嘘…」
2人組の男にナンパされて、お酒を奢ってもらったことは覚えているようだが、そこから先の記憶はあまりないらしい遥希は、千尋の話を聞いて呆然となる。
琉や大和が現れたというのももちろん驚きだが、ナンパされてヤバいことになるなんて、そんなの想像もしていなかった。
「俺だって、あんなヤバくなるとは思ってなかったよ。ハルちゃん、すぐ潰れちゃうし、超怖かった」
「それで、琉と大和が助けてくれたの? 俺らを?」
2人が同じクラブに来ていたのだってすごい偶然なのに、あんなにたくさん人がいる中から、困っている遥希たちを見つけ出して、助けてくれるなんて。
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如月久美子 ⇒ >拍手コメ→Kさん
自称…でなく本気でドSのちーちゃん。
でもなぜかかわいいという反則技です。
擽って起こそうていう発想が…(笑)
それよりもKさん、鋭い!
部屋の外には琉タンと大和くんを待たせてるのに、何てあられもない声を……ですよね!!
外で待ってる琉タン、さぞかし気が気でないかと…汗
果たして琉タン、最後まで部屋の外で『待て』が出来るでしょうか!?
拍手&コメントありがとうございました!
でもなぜかかわいいという反則技です。
擽って起こそうていう発想が…(笑)
それよりもKさん、鋭い!
部屋の外には琉タンと大和くんを待たせてるのに、何てあられもない声を……ですよね!!
外で待ってる琉タン、さぞかし気が気でないかと…汗
果たして琉タン、最後まで部屋の外で『待て』が出来るでしょうか!?
拍手&コメントありがとうございました!
- |2011.12.17
- |Sat
- |23:59
- |URL
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