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映画のような恋がしたい。(だって最後は決まってハッピーエンドだ。) (91)
2011.12.16 Fri
「それであの…具合はどう? えと……2人とも」
「…………。…俺は普通だけど、ハルちゃんはまだ寝てる」
やっぱりどうも、琉の中では千尋のことは2番手なのか、付け足しのように言っているような気がしてならない。
千尋的には、琉なんて別に興味ないから、何番目でもいいけれど、裏を返せば、それって、琉は遥希のことが特別気になる、てこと?
「ハルちゃん、まだ寝てるの? 具合、相当悪いとか?」
「具合……てか、ただ眠いだけだと思うけど」
二日酔いにはなっているかもしれないけれど、顔色も悪くないし、心配するほどではないだろう。
しかし、遥希はまだ寝ているから、琉を部屋に入れてもいいものかと、千尋はふと思う。
(ハルちゃん、寝起き、ブサイクだからなぁ…)
千尋が、親友とは到底思えないようなことを思うのは、遥希がしょっちゅう『俺、寝起き、顔ヒドイから、彼氏とお泊りしたら、絶対先に起きないとダメなの!』と、乙女なことを言っているからだ。
千尋にしたら、琉が遥希の寝起きの顔を見ようがどうしようが構わないが、後で遥希に恨まれたら面倒くさいので、やっぱり琉たちを部屋に入れる前に、遥希を起こすことにした。
「えと…、ちょっとそこで待っててください」
「は? え?」
琉と大和を再び部屋の外に追いやって、千尋は部屋のドアを閉めようとしたが、どうして締め出しを食らうのか分からない琉が、ドアを掴んで閉めさせてくれない。
「え、何? 何で? 部屋入れてくんないの?」
「すぐにハルちゃん起こすんで、それまでちょっと入らないでほしい…」
「??? え、ゴメ…ちょっと意味が…」
「すぐ起こすから、入んないで!」
意味不明…と琉が戸惑っている隙に、千尋はさっとドアを閉めてしまった。
ドアを閉めたとはいえ、部屋に鍵はないから、琉だってドアを開けようと思えば開けられるのだが、そこは忠実に千尋の言うことを守ってくれるらしく、ドアの開く気配はしない。
「ハルちゃん、起きて!」
「ん~…にぃ~…」
「起ーきーろーーー!!」
「ん…ん…」
千尋は、今度は容赦なく遥希の体を揺さぶり、ブランケットを引っぺがす。
その猛攻に、遥希はようやく意識を取り戻して来たのか、目をこすりながらモゾモゾと動き出した。
「後5秒で起きないと、擽りの刑です」
まだ目も開けず、まったく覚醒していない遥希に、千尋は静かに刑の執行を告げる。
もちろん、何も分かっていない遥希がそれで起きるはずもなく。
「ごーお、よーん、さーん、にーい、いーち…………ゼロ!」
「ギャッ!」
千尋は、起きない遥希に飛び掛かると、馬乗りになって遥希の脇腹を擽り始めた。
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「…………。…俺は普通だけど、ハルちゃんはまだ寝てる」
やっぱりどうも、琉の中では千尋のことは2番手なのか、付け足しのように言っているような気がしてならない。
千尋的には、琉なんて別に興味ないから、何番目でもいいけれど、裏を返せば、それって、琉は遥希のことが特別気になる、てこと?
「ハルちゃん、まだ寝てるの? 具合、相当悪いとか?」
「具合……てか、ただ眠いだけだと思うけど」
二日酔いにはなっているかもしれないけれど、顔色も悪くないし、心配するほどではないだろう。
しかし、遥希はまだ寝ているから、琉を部屋に入れてもいいものかと、千尋はふと思う。
(ハルちゃん、寝起き、ブサイクだからなぁ…)
千尋が、親友とは到底思えないようなことを思うのは、遥希がしょっちゅう『俺、寝起き、顔ヒドイから、彼氏とお泊りしたら、絶対先に起きないとダメなの!』と、乙女なことを言っているからだ。
千尋にしたら、琉が遥希の寝起きの顔を見ようがどうしようが構わないが、後で遥希に恨まれたら面倒くさいので、やっぱり琉たちを部屋に入れる前に、遥希を起こすことにした。
「えと…、ちょっとそこで待っててください」
「は? え?」
琉と大和を再び部屋の外に追いやって、千尋は部屋のドアを閉めようとしたが、どうして締め出しを食らうのか分からない琉が、ドアを掴んで閉めさせてくれない。
「え、何? 何で? 部屋入れてくんないの?」
「すぐにハルちゃん起こすんで、それまでちょっと入らないでほしい…」
「??? え、ゴメ…ちょっと意味が…」
「すぐ起こすから、入んないで!」
意味不明…と琉が戸惑っている隙に、千尋はさっとドアを閉めてしまった。
ドアを閉めたとはいえ、部屋に鍵はないから、琉だってドアを開けようと思えば開けられるのだが、そこは忠実に千尋の言うことを守ってくれるらしく、ドアの開く気配はしない。
「ハルちゃん、起きて!」
「ん~…にぃ~…」
「起ーきーろーーー!!」
「ん…ん…」
千尋は、今度は容赦なく遥希の体を揺さぶり、ブランケットを引っぺがす。
その猛攻に、遥希はようやく意識を取り戻して来たのか、目をこすりながらモゾモゾと動き出した。
「後5秒で起きないと、擽りの刑です」
まだ目も開けず、まったく覚醒していない遥希に、千尋は静かに刑の執行を告げる。
もちろん、何も分かっていない遥希がそれで起きるはずもなく。
「ごーお、よーん、さーん、にーい、いーち…………ゼロ!」
「ギャッ!」
千尋は、起きない遥希に飛び掛かると、馬乗りになって遥希の脇腹を擽り始めた。
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COMMENT-FORM
けいったん ⇒ No title
擽りの刑って!
ちーちゃん、なんて 可愛い発言をしちゃうの~(○´ェ`○)ポョ
いくら ハルちゃんの寝起きの顔が、ブサイクだからって(笑)
でもね、ちーちゃん♪
既に 遅いの!この前に とっくに見られてるんだよ♪
寝起きは、超機嫌が悪い私
擽りの刑なんかされたら 逆ギレして 起こした相手に悪態をつくだろうなぁ
(*・ェ・*)ノ~☆オキテェ~♪ ...byebye☆
ちーちゃん、なんて 可愛い発言をしちゃうの~(○´ェ`○)ポョ
いくら ハルちゃんの寝起きの顔が、ブサイクだからって(笑)
でもね、ちーちゃん♪
既に 遅いの!この前に とっくに見られてるんだよ♪
寝起きは、超機嫌が悪い私
擽りの刑なんかされたら 逆ギレして 起こした相手に悪態をつくだろうなぁ
(*・ェ・*)ノ~☆オキテェ~♪ ...byebye☆
- |2011.12.16
- |Fri
- |10:19
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
起きないハルちゃんには、強制的に刑の執行です(笑)
一応、気を遣ってすぐには琉タンを部屋に入れなかったんで、早く起きてもらわないとです。
でも確かにけいったんさんの言うとおり、すでに琉タン、ハルちゃんの寝顔、見てるんですよね…。
けいったんさん、寝起きはダメですか。
でもちーちゃんに起こされたときは、素直に起きないと、何をされるか分かんないですよ~(悪態をついた日には…(笑)
コメントありがとうございました!
一応、気を遣ってすぐには琉タンを部屋に入れなかったんで、早く起きてもらわないとです。
でも確かにけいったんさんの言うとおり、すでに琉タン、ハルちゃんの寝顔、見てるんですよね…。
けいったんさん、寝起きはダメですか。
でもちーちゃんに起こされたときは、素直に起きないと、何をされるか分かんないですよ~(悪態をついた日には…(笑)
コメントありがとうございました!
- |2011.12.16
- |Fri
- |23:58
- |URL
- |EDIT|