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映画のような恋がしたい。(だって最後は決まってハッピーエンドだ。) (57)
2011.11.11 Fri
「すご…」
「うぅん。俺なんて曲作りまだまだだからさ、こんなもんだよ。プロの作曲家なんて、もっとずっとすごいからね」
「でも俺、りゅ…あ、水落さんの曲、すごく好きです! 歌詞も。ホントすごいいい曲ばっかで、俺っ…」
遥希は琉ファンであると同時に、琉の曲も大大大好きなので、琉の曲のことを話すと、つい力が入ってしまう。
…それが、琉本人の前なのが、どうかとは思うが。
「ありがと、ハルちゃん。…嬉しい」
「うわっ、あのっ、すいません!」
琉に、はにかむような顔でお礼を言われ、遥希はハッと我に返った。
大好きなFATEの話だったので、つい熱く語ってしまったが、相手はその本人である琉だったのだ。恥ずかしくて、顔が熱くなる。
「ハルちゃん、俺らの曲、ケータイの着信音にしてくれてるもんね」
「あの、いえっ…」
そういえば琉には、遥希の携帯電話の着信音を聞かれているのだ。
男なのに、男性アイドルにここまで夢中って、やっぱり変だと思われるだろうか。
「そんなに好きでいてくれるなんて、すごい嬉しいよ」
けれど、遥希を心配をよそに、琉は本当に嬉しそうにそう言って、遥希の頭を撫でた。
(し…心臓が…)
別に、LOVEて意味で好きなんじゃなくても、ファンなんだから、こんなことされたらドキドキするに決まっている。
こんなんじゃ、ますます琉の虜になってしまう。…いや、ファンて意味でだけど。
「新曲出たら、また聞いてね?」
「は…はいっ」
「じゃ、ご飯にしよ? もうすぐ出来るから」
高鳴る心臓を押さえつつ、琉に連れられてキッチンへと向かえば、そこはダイニングを兼ねたキッチンで、やっぱり相当広い。
朝食(…というか、もうブランチ)の準備が途中のままだ。
「…水落さん、自炊するんですか?」
「するよー。1人暮らしだしね。ハルちゃんはしないの?」
「してます」
遥希の場合、少しでも食費を切り詰めたいから、という理由もあって、シビアな自炊生活なのだが。
芸能人さんは自炊なんかしなくても、誰かが作ってくれたり、外で食べたりするものだと、勝手な想像で思っていた遥希は、不思議な気持ちで、フライパンを火にかける琉を眺めた。
「えと…俺も何かすること…」
「ぅん? じゃあそのパン、ちょっと焼いてくれる? トースター、使い方……大丈夫?」
「はい」
今の家にはトースターなんてないけれど、実家にはあるから使い方は大丈夫。
でも、こういうアイテムが琉の家にあるのは、ちょっと新鮮だと思いながら、遥希は食パンを2枚差し入れてレバーを下げた。
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「うぅん。俺なんて曲作りまだまだだからさ、こんなもんだよ。プロの作曲家なんて、もっとずっとすごいからね」
「でも俺、りゅ…あ、水落さんの曲、すごく好きです! 歌詞も。ホントすごいいい曲ばっかで、俺っ…」
遥希は琉ファンであると同時に、琉の曲も大大大好きなので、琉の曲のことを話すと、つい力が入ってしまう。
…それが、琉本人の前なのが、どうかとは思うが。
「ありがと、ハルちゃん。…嬉しい」
「うわっ、あのっ、すいません!」
琉に、はにかむような顔でお礼を言われ、遥希はハッと我に返った。
大好きなFATEの話だったので、つい熱く語ってしまったが、相手はその本人である琉だったのだ。恥ずかしくて、顔が熱くなる。
「ハルちゃん、俺らの曲、ケータイの着信音にしてくれてるもんね」
「あの、いえっ…」
そういえば琉には、遥希の携帯電話の着信音を聞かれているのだ。
男なのに、男性アイドルにここまで夢中って、やっぱり変だと思われるだろうか。
「そんなに好きでいてくれるなんて、すごい嬉しいよ」
けれど、遥希を心配をよそに、琉は本当に嬉しそうにそう言って、遥希の頭を撫でた。
(し…心臓が…)
別に、LOVEて意味で好きなんじゃなくても、ファンなんだから、こんなことされたらドキドキするに決まっている。
こんなんじゃ、ますます琉の虜になってしまう。…いや、ファンて意味でだけど。
「新曲出たら、また聞いてね?」
「は…はいっ」
「じゃ、ご飯にしよ? もうすぐ出来るから」
高鳴る心臓を押さえつつ、琉に連れられてキッチンへと向かえば、そこはダイニングを兼ねたキッチンで、やっぱり相当広い。
朝食(…というか、もうブランチ)の準備が途中のままだ。
「…水落さん、自炊するんですか?」
「するよー。1人暮らしだしね。ハルちゃんはしないの?」
「してます」
遥希の場合、少しでも食費を切り詰めたいから、という理由もあって、シビアな自炊生活なのだが。
芸能人さんは自炊なんかしなくても、誰かが作ってくれたり、外で食べたりするものだと、勝手な想像で思っていた遥希は、不思議な気持ちで、フライパンを火にかける琉を眺めた。
「えと…俺も何かすること…」
「ぅん? じゃあそのパン、ちょっと焼いてくれる? トースター、使い方……大丈夫?」
「はい」
今の家にはトースターなんてないけれど、実家にはあるから使い方は大丈夫。
でも、こういうアイテムが琉の家にあるのは、ちょっと新鮮だと思いながら、遥希は食パンを2枚差し入れてレバーを下げた。
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けいったん ⇒ No title
ハルちゃんと琉の2人が、キッチンに並んでいる姿
(*゜▽゜)。o ○...萌えーーデスぞっ!
朝から ピンクな雰囲気を漂わせてる琉♪
テンパって 花畑の中にいるハルちゃん♪
もう何も言えない~~キャッ♪o((〃∇〃o))((o〃∇〃))oキャッ♪
(*゜▽゜)。o ○...萌えーーデスぞっ!
朝から ピンクな雰囲気を漂わせてる琉♪
テンパって 花畑の中にいるハルちゃん♪
もう何も言えない~~キャッ♪o((〃∇〃o))((o〃∇〃))oキャッ♪
- |2011.11.11
- |Fri
- |10:45
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
2人でキッチンに並んで……新婚さんか!? て感じですよね。
ハルちゃんはかなりテンパってますが、琉タンは心の中で、「よっしゃー!」てガッツポーズかも(笑)
こっそり覗いたら、かな~り萌え~~! でしょうね!!
何も言えない~~~\(^o^)/
コメントありがとうございました!
ハルちゃんはかなりテンパってますが、琉タンは心の中で、「よっしゃー!」てガッツポーズかも(笑)
こっそり覗いたら、かな~り萌え~~! でしょうね!!
何も言えない~~~\(^o^)/
コメントありがとうございました!
- |2011.11.11
- |Fri
- |22:58
- |URL
- |EDIT|