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映画のような恋がしたい。(だって最後は決まってハッピーエンドだ。) (56)
2011.11.10 Thu
琉の家は、芸能人の住んでるトコって広いんだろうなぁ、と遥希が想像していたよりももっと広くて、バスルームを出ると、遥希は早速迷子になった。
遥希は、寝室からバスルームに直行したので、それ以外の部屋への行き方が分からないし、第一、琉が今どこにいるかも分からないのだ。
まさか、片っ端からドアを開けていくわけにもいかないし。
「ど…どうしよう…。水落さーん…」
また寝室に戻ったのかな? 眠そうだったもんな、と遥希は先ほどまでいた寝室に戻ってみたが、残念なことに琉の姿はなく、遥希は寝室を出ると、隣の部屋のドアをノックした。
勝手に開けるのはマズイけれど、ノックして、そこにいるかどうか確認するくらいならいいだろう。
「水落さん…いますか…? 水落さーん…」
「はーい」
「ぎゃあっ!!」
自分で琉のことを呼んでおいて、返事が返って来たことにビックリして、肩を跳ね上げた遥希は、かわいくもない悲鳴を上げ、しかもその拍子におでこをドアにぶつけた。
だって遥希は、もし返事があるなら部屋の中からだと思っていたのに、琉の声は、予想外にも背後からしたのだ。驚くに決まっている。
「え、ちょっ、ハルちゃん、大丈夫!? 今、すごい音……おでこぶつけちゃった?」
「だいじょ、ぶ…です…」
「ゴメンね、ハルちゃん呼んでたから声掛けたんだけど、そんなに驚くとは思わなくて」
「あ…、お風呂上がって…、でもどこ行ったらいいか分かんなくて、すみません、勝手に部屋入るつもりとかじゃ…」
遥希が気付かないうちに背後に来ていたのなら、琉は遥希がドアをノックしているのも見ていたはずで、勝手に部屋に入ろうとしていたのだと勘違いされたら嫌だから、遥希はすぐに謝った。
「うぅん、ゴメン。キッチンいたんだけど、言っとけばよかったよね、ゴメン」
「いえ…お家、おっきいからビックリし…」
遥希の家なんて、6畳一間でお風呂とトイレ一緒だから、絶対に家の中で迷いようがない。
ちょっとした(いや、ちょっとどころでない)カルチャーショック。
「部屋数あったって、俺の体は1つしかないんだから、そんなに意味ないんだけどね。でもまぁ音楽機材とかあるから、防音室はいるんだけど」
「防音…?」
「曲作るのにさ、楽器もあるし」
琉たちFATEの楽曲は、大半を作詞家や作曲家が作っているけれど、中には自分たちで作っているものもある。
しかし、まさか防音室まで完備して曲作りをしているほどとは思わなくて、遥希は驚いて、部屋のドアと琉の顔を見比べた。
「別にそんな大したのじゃないよ。近所迷惑して追い出されないように、気を付けてるだけ。中見る?」
「えっ!?」
「まぁ機械ばっかだけど。ギターとかあるよ?」
遥希が驚いている間に、琉はさっさとそのドアを開けてくれる。
中に、ギターやパソコンがあったり、遥希が見たことのないような機械(つまみみたいのがいっぱい付いてるヤツ)があったり、何だか不思議な空間。
遥希は楽器とか全然しない人なので、まったく詳しくないんだけれど、何だかすごく本格的にやってる人っぽい感じ…。
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遥希は、寝室からバスルームに直行したので、それ以外の部屋への行き方が分からないし、第一、琉が今どこにいるかも分からないのだ。
まさか、片っ端からドアを開けていくわけにもいかないし。
「ど…どうしよう…。水落さーん…」
また寝室に戻ったのかな? 眠そうだったもんな、と遥希は先ほどまでいた寝室に戻ってみたが、残念なことに琉の姿はなく、遥希は寝室を出ると、隣の部屋のドアをノックした。
勝手に開けるのはマズイけれど、ノックして、そこにいるかどうか確認するくらいならいいだろう。
「水落さん…いますか…? 水落さーん…」
「はーい」
「ぎゃあっ!!」
自分で琉のことを呼んでおいて、返事が返って来たことにビックリして、肩を跳ね上げた遥希は、かわいくもない悲鳴を上げ、しかもその拍子におでこをドアにぶつけた。
だって遥希は、もし返事があるなら部屋の中からだと思っていたのに、琉の声は、予想外にも背後からしたのだ。驚くに決まっている。
「え、ちょっ、ハルちゃん、大丈夫!? 今、すごい音……おでこぶつけちゃった?」
「だいじょ、ぶ…です…」
「ゴメンね、ハルちゃん呼んでたから声掛けたんだけど、そんなに驚くとは思わなくて」
「あ…、お風呂上がって…、でもどこ行ったらいいか分かんなくて、すみません、勝手に部屋入るつもりとかじゃ…」
遥希が気付かないうちに背後に来ていたのなら、琉は遥希がドアをノックしているのも見ていたはずで、勝手に部屋に入ろうとしていたのだと勘違いされたら嫌だから、遥希はすぐに謝った。
「うぅん、ゴメン。キッチンいたんだけど、言っとけばよかったよね、ゴメン」
「いえ…お家、おっきいからビックリし…」
遥希の家なんて、6畳一間でお風呂とトイレ一緒だから、絶対に家の中で迷いようがない。
ちょっとした(いや、ちょっとどころでない)カルチャーショック。
「部屋数あったって、俺の体は1つしかないんだから、そんなに意味ないんだけどね。でもまぁ音楽機材とかあるから、防音室はいるんだけど」
「防音…?」
「曲作るのにさ、楽器もあるし」
琉たちFATEの楽曲は、大半を作詞家や作曲家が作っているけれど、中には自分たちで作っているものもある。
しかし、まさか防音室まで完備して曲作りをしているほどとは思わなくて、遥希は驚いて、部屋のドアと琉の顔を見比べた。
「別にそんな大したのじゃないよ。近所迷惑して追い出されないように、気を付けてるだけ。中見る?」
「えっ!?」
「まぁ機械ばっかだけど。ギターとかあるよ?」
遥希が驚いている間に、琉はさっさとそのドアを開けてくれる。
中に、ギターやパソコンがあったり、遥希が見たことのないような機械(つまみみたいのがいっぱい付いてるヤツ)があったり、何だか不思議な空間。
遥希は楽器とか全然しない人なので、まったく詳しくないんだけれど、何だかすごく本格的にやってる人っぽい感じ…。
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如月久美子 ⇒ >拍手コメ→Sさん
初めまして!
毎日来てくださっているようで、本当にありがとうございます。
これからも、毎日楽しんでもらえるよう、更新がんばりますので、気軽に楽しんでいってください(*^_^*)
拍手&コメントありがとうございました!
毎日来てくださっているようで、本当にありがとうございます。
これからも、毎日楽しんでもらえるよう、更新がんばりますので、気軽に楽しんでいってください(*^_^*)
拍手&コメントありがとうございました!
- |2011.11.10
- |Thu
- |22:42
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