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one night in heaven (9)
2011.04.27 Wed
「亮と乗るのは初めてー」
扉が閉まって2人だけの空間になると、睦月は亮の隣に移動してきた。
基本、スキンシップ過多な睦月だが、やはり亮は恋人だから、2人だけになるとさらに甘えたがりになる。亮は、ピトッと寄り添う睦月の肩を抱き寄せた。
「つかさ、睦月、前にショウと絶叫系の、乗りに行ったじゃん?」
「んー? 前? うん、ずっと前ね」
「そんとき、ショウと一緒に観覧車乗った?」
亮に、絶叫系のアトラクションは絶対無理! と言われた睦月は、翔真を誘って遊園地に出掛けたことがある。
そのとき合計15回も絶叫系に乗ったと言うから、亮は誘われなくて正直ホッとしていたのだが、今思うと、乗ったアトラクションが絶叫系だけとも思い難い。
まさか2人きりで観覧車にも乗っていたりして…。
「亮、気になんの?」
「別に、」
「ふぅん?」
「…気になります」
気にならないふりをしようと思ったけれど、やっぱりそんなの無理。
しかし、睦月と翔真が一緒に出掛けたのは、亮が絶叫系のアトラクションに乗れないのが原因だし、しかも睦月からのお誘いを断っておきながら、自分は真大とサッカーの試合を見に行っていたのだ。
何か言える立場ではないけれど、でも、絶対に気になる!
「もしショウちゃんと一緒に乗ってたら、どうすんの?」
「のっ乗ったの?」
「むふふ」
亮の焦った顔を見て、睦月は足をバタつかせながら笑い出す。
睦月と翔真は、あのころも今もただの友だちだし、亮だってただの後輩の真大とは一緒に出掛けたし、でも観覧車に2人きりとか、そんなの。
別に何かを疑うわけじゃないけど、でも翔真にもこんなふうに甘えたとか?
「睦月、」
「グフフ、秘密ー」
「えっ何で!?」
そこ、もったい付けるところ!?
そんなこと、普通に教えてもらえると思っていたのに、なぜか秘密にされてしまって亮は慌てるけれど、睦月は笑いが止まらなくなっている。
やっぱり乗っちゃったの?
帰ったら、翔真を問い詰めようか。
「うはは! 嘘だよ、乗ってないよ」
あまりに亮が切なそうな顔をしていたのか、睦月は笑いながら秘密を明かして、亮の頭を撫でてやった。
「乗りたーい! て言ったんだけど、ショウちゃんが、観覧車は亮と乗ったほうがいいよーて言うから、乗んなかったの」
「そ…そうなの?」
睦月に流されず、そこはちゃんとしてくれた翔真に、ひとまずは感謝。
そうなると、あとは自分が絶叫系のアトラクションに乗れるようになるだけか…。
(………………。でも無理。そんなの無理。一生無理っ…!)
さっき睦月には、今度来たときは…と返事をしてしまったけれど、そんなこと想像するまでもなく無理だし。
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扉が閉まって2人だけの空間になると、睦月は亮の隣に移動してきた。
基本、スキンシップ過多な睦月だが、やはり亮は恋人だから、2人だけになるとさらに甘えたがりになる。亮は、ピトッと寄り添う睦月の肩を抱き寄せた。
「つかさ、睦月、前にショウと絶叫系の、乗りに行ったじゃん?」
「んー? 前? うん、ずっと前ね」
「そんとき、ショウと一緒に観覧車乗った?」
亮に、絶叫系のアトラクションは絶対無理! と言われた睦月は、翔真を誘って遊園地に出掛けたことがある。
そのとき合計15回も絶叫系に乗ったと言うから、亮は誘われなくて正直ホッとしていたのだが、今思うと、乗ったアトラクションが絶叫系だけとも思い難い。
まさか2人きりで観覧車にも乗っていたりして…。
「亮、気になんの?」
「別に、」
「ふぅん?」
「…気になります」
気にならないふりをしようと思ったけれど、やっぱりそんなの無理。
しかし、睦月と翔真が一緒に出掛けたのは、亮が絶叫系のアトラクションに乗れないのが原因だし、しかも睦月からのお誘いを断っておきながら、自分は真大とサッカーの試合を見に行っていたのだ。
何か言える立場ではないけれど、でも、絶対に気になる!
「もしショウちゃんと一緒に乗ってたら、どうすんの?」
「のっ乗ったの?」
「むふふ」
亮の焦った顔を見て、睦月は足をバタつかせながら笑い出す。
睦月と翔真は、あのころも今もただの友だちだし、亮だってただの後輩の真大とは一緒に出掛けたし、でも観覧車に2人きりとか、そんなの。
別に何かを疑うわけじゃないけど、でも翔真にもこんなふうに甘えたとか?
「睦月、」
「グフフ、秘密ー」
「えっ何で!?」
そこ、もったい付けるところ!?
そんなこと、普通に教えてもらえると思っていたのに、なぜか秘密にされてしまって亮は慌てるけれど、睦月は笑いが止まらなくなっている。
やっぱり乗っちゃったの?
帰ったら、翔真を問い詰めようか。
「うはは! 嘘だよ、乗ってないよ」
あまりに亮が切なそうな顔をしていたのか、睦月は笑いながら秘密を明かして、亮の頭を撫でてやった。
「乗りたーい! て言ったんだけど、ショウちゃんが、観覧車は亮と乗ったほうがいいよーて言うから、乗んなかったの」
「そ…そうなの?」
睦月に流されず、そこはちゃんとしてくれた翔真に、ひとまずは感謝。
そうなると、あとは自分が絶叫系のアトラクションに乗れるようになるだけか…。
(………………。でも無理。そんなの無理。一生無理っ…!)
さっき睦月には、今度来たときは…と返事をしてしまったけれど、そんなこと想像するまでもなく無理だし。
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