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キャンディじゃなくてキスが欲しいよ (7)
2011.03.09 Wed
優柔不断な和衣は、どうしたらいいか決めかねているようだ。
なら、先にお風呂行く? と睦月が声を掛けようとしたら、廊下の向こうで声がして、祐介が帰って来た!? と思ったら、それは別の2人組だった。
「お帰りー、いらっしゃーい」
2人のうち1人は寮生の潤だったが、もう1人は見ない顔だったので、友人を連れて来たのだろう。
人見知りの睦月は、その友人くんには、ペコリの頭を下げただけで挨拶を済ませた。
「あれ、祐介、留守じゃね?」
祐介の部屋の隣が、潤の部屋だ。
鍵を開けながら潤は、和衣と睦月が祐介の部屋の前でゴチャゴチャしているのに気が付いて、声を掛けた。
「ぅ? 何で知ってんの?」
自分が知らないのに、隣室の潤が知っているなんて…とは思わないが(思いそうになって、慌てて堪えた)、でも気になる。
「さっき見掛けた、外で」
と、潤が続けた場所は、人気の複合商業施設の名前。
何でそんな場所に? と和衣と睦月が首を捻るより先、友人くんが爆弾を落としてくれた。
「でも、アイツの彼女、結構かわいくなかった?」
………………。
……………………。
…………………………。
、
え、彼女?
………………。
え、彼女?
「ん? カズ?」
ピタリと動きを止めた和衣に、潤が、どうした? と首を傾げる。
和衣だけではない、睦月も口をポカンとさせたまま、固まっている。
「え、え、潤くん。それホントにゆっちだった? 見たの。何か違う人じゃなかった? 違う人でしょ?」
先にハッと我に返ったのは睦月で、どうかそれが潤の見間違いであることを願って、聞き返す。
だって祐介の彼女は、彼女ではないけれど、恋人は和衣で、今日1日、彼は祐介と会えていないのだ。他に誰が祐介と一緒に歩くというのだ。
「いや、祐介だったって。だって向こうだって、俺のこと気付いたし。挨拶…てほどじゃないけど、ちょっと『よっ』て感じで」
と、潤は片手を少し上げて、そのときの様子を再現してくれる。
そして、その隣には、祐介の『彼女』がいたと言うのだ。
「え、えー、それ、別に彼女じゃないんじゃない? つか、ホントに女の子だった? 男だったんじゃない?」
「いやいやいや、それはない。だって超短ぇスカート穿いてたし」
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なら、先にお風呂行く? と睦月が声を掛けようとしたら、廊下の向こうで声がして、祐介が帰って来た!? と思ったら、それは別の2人組だった。
「お帰りー、いらっしゃーい」
2人のうち1人は寮生の潤だったが、もう1人は見ない顔だったので、友人を連れて来たのだろう。
人見知りの睦月は、その友人くんには、ペコリの頭を下げただけで挨拶を済ませた。
「あれ、祐介、留守じゃね?」
祐介の部屋の隣が、潤の部屋だ。
鍵を開けながら潤は、和衣と睦月が祐介の部屋の前でゴチャゴチャしているのに気が付いて、声を掛けた。
「ぅ? 何で知ってんの?」
自分が知らないのに、隣室の潤が知っているなんて…とは思わないが(思いそうになって、慌てて堪えた)、でも気になる。
「さっき見掛けた、外で」
と、潤が続けた場所は、人気の複合商業施設の名前。
何でそんな場所に? と和衣と睦月が首を捻るより先、友人くんが爆弾を落としてくれた。
「でも、アイツの彼女、結構かわいくなかった?」
………………。
……………………。
…………………………。
、
え、彼女?
………………。
え、彼女?
「ん? カズ?」
ピタリと動きを止めた和衣に、潤が、どうした? と首を傾げる。
和衣だけではない、睦月も口をポカンとさせたまま、固まっている。
「え、え、潤くん。それホントにゆっちだった? 見たの。何か違う人じゃなかった? 違う人でしょ?」
先にハッと我に返ったのは睦月で、どうかそれが潤の見間違いであることを願って、聞き返す。
だって祐介の彼女は、彼女ではないけれど、恋人は和衣で、今日1日、彼は祐介と会えていないのだ。他に誰が祐介と一緒に歩くというのだ。
「いや、祐介だったって。だって向こうだって、俺のこと気付いたし。挨拶…てほどじゃないけど、ちょっと『よっ』て感じで」
と、潤は片手を少し上げて、そのときの様子を再現してくれる。
そして、その隣には、祐介の『彼女』がいたと言うのだ。
「え、えー、それ、別に彼女じゃないんじゃない? つか、ホントに女の子だった? 男だったんじゃない?」
「いやいやいや、それはない。だって超短ぇスカート穿いてたし」
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