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愛が致死量 (2)
2011.02.10 Thu
慶太の用事が終わった後にでも会うか?
でも、慶太がバレンタインに気付いてないのかも、つーのは俺の勝手な想像だし、もしかしたら慶太は、ホントにバレンタインには興味ないのかもしんない。
土曜日がバレンタインて分かってて、別にどうでもいいから他の予定を入れたんだとしたら、用事が終わった後に会おうとか言うのも、ちょっと…。
去年は俺にチョコくれたんだから、全然関心ないてこともないとは思うんだけど、でもあんま自信ない…。
どっちにしても、慶太が14日に他に予定があることに変わりはないし、まさかそれをキャンセルしろなんて言うつもりもない。
それだったら、14日に拘らないで、次にちゃんと会えるときにチョコを渡して、ゆっくり2人で過ごしたほうがいいのかなぁ、て思える。
『次、いつなら空いてる?』
とりあえずそうメールしてみる。
今度の土曜日バレンタインだけど…みたいなこと書こうかとも思ったけど、何かそれは『予定を変更してくれ』て言ってるみたいな感じがするから、やめておいた。
でも、次に会えるのが、すっごい先だったらどうしよう(チョコの賞味期限…)。
なのに、すぐに返って来た慶太からのメールは、『日曜日なら空いてます』。
おい。
日曜日が空いてんなら、その土曜日の予定とやらを、そっちに移せなかったのかよ!
「あーもうっ!」
慶太の場合、こういうのが駆け引きとかじゃなくて、本気で天然なんだよな。
もうマジ、勘弁して。好きすぎる。
そして俺は、なけなしの理性を総動員させて、日曜日の約束を取り付けることに成功した。
*****
2月14日、土曜日、バレンタインデー。
当初の予定どおり、俺は慶太と会ってない。
だからって別にふて寝するつもりもないし、暇だから適当にダチに連絡して、遊びに行った(それでも時々ケータイを確認してみたけど、慶太からは特に何の着信もないし!)
夕方になって、『メシ食ってこうぜ』て話になって、迷ったけど結局付いていった。
早めに切り上げて帰ればいいし。
で、行ったら行ったで、他のダチも何人か集まったんだけど…………みんな男。何だよ、この集団!
バレンタインに、男5人で集まるって何なの?
こんなところからは、一刻も早く逃げ出そう…。
軽く飲んで、メシ食って、他の連中はまだ他に行きたそうだったけど、俺は即行で切り上げて帰って来た。
みんな大好きなメンツなんだけど、明日は慶太と約束してるから、あんまり遅くまで飲んでたくないし(昔だったら考えらんない!)、何よりも、今日という日に、男だけで遅くまで盛り上がってたくない…。
家に着いたら9時半過ぎたトコで、そんな時間に帰って来た俺に、弟があからさまにビビった顔してる(しかも、部屋の時計と携帯電話で、2回時間を確認しやがった!)
「…んだよ」
「いや、別に…」
つか、お前こそ何で家いんだよ。
彼女んトコじゃねぇのかよ。
「あ、智くん、お帰りー。はい、ハッピーバレンタイン!」
「…………。……え…?」
弟と微妙な視線の交わし合いをしてたら、台所からおふくろが出てきて、キレイにラッピングされた包みを差し出して来た。
いや、おふくろも『バレンタイン』て言ったし、今日が14日なことは俺も知ってるし、今差し出されているこの包みが何なのかは分かるんだけど。
それは十二分に分かるんだけど!
……形がハート…。
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でも、慶太がバレンタインに気付いてないのかも、つーのは俺の勝手な想像だし、もしかしたら慶太は、ホントにバレンタインには興味ないのかもしんない。
土曜日がバレンタインて分かってて、別にどうでもいいから他の予定を入れたんだとしたら、用事が終わった後に会おうとか言うのも、ちょっと…。
去年は俺にチョコくれたんだから、全然関心ないてこともないとは思うんだけど、でもあんま自信ない…。
どっちにしても、慶太が14日に他に予定があることに変わりはないし、まさかそれをキャンセルしろなんて言うつもりもない。
それだったら、14日に拘らないで、次にちゃんと会えるときにチョコを渡して、ゆっくり2人で過ごしたほうがいいのかなぁ、て思える。
『次、いつなら空いてる?』
とりあえずそうメールしてみる。
今度の土曜日バレンタインだけど…みたいなこと書こうかとも思ったけど、何かそれは『予定を変更してくれ』て言ってるみたいな感じがするから、やめておいた。
でも、次に会えるのが、すっごい先だったらどうしよう(チョコの賞味期限…)。
なのに、すぐに返って来た慶太からのメールは、『日曜日なら空いてます』。
おい。
日曜日が空いてんなら、その土曜日の予定とやらを、そっちに移せなかったのかよ!
「あーもうっ!」
慶太の場合、こういうのが駆け引きとかじゃなくて、本気で天然なんだよな。
もうマジ、勘弁して。好きすぎる。
そして俺は、なけなしの理性を総動員させて、日曜日の約束を取り付けることに成功した。
*****
2月14日、土曜日、バレンタインデー。
当初の予定どおり、俺は慶太と会ってない。
だからって別にふて寝するつもりもないし、暇だから適当にダチに連絡して、遊びに行った(それでも時々ケータイを確認してみたけど、慶太からは特に何の着信もないし!)
夕方になって、『メシ食ってこうぜ』て話になって、迷ったけど結局付いていった。
早めに切り上げて帰ればいいし。
で、行ったら行ったで、他のダチも何人か集まったんだけど…………みんな男。何だよ、この集団!
バレンタインに、男5人で集まるって何なの?
こんなところからは、一刻も早く逃げ出そう…。
軽く飲んで、メシ食って、他の連中はまだ他に行きたそうだったけど、俺は即行で切り上げて帰って来た。
みんな大好きなメンツなんだけど、明日は慶太と約束してるから、あんまり遅くまで飲んでたくないし(昔だったら考えらんない!)、何よりも、今日という日に、男だけで遅くまで盛り上がってたくない…。
家に着いたら9時半過ぎたトコで、そんな時間に帰って来た俺に、弟があからさまにビビった顔してる(しかも、部屋の時計と携帯電話で、2回時間を確認しやがった!)
「…んだよ」
「いや、別に…」
つか、お前こそ何で家いんだよ。
彼女んトコじゃねぇのかよ。
「あ、智くん、お帰りー。はい、ハッピーバレンタイン!」
「…………。……え…?」
弟と微妙な視線の交わし合いをしてたら、台所からおふくろが出てきて、キレイにラッピングされた包みを差し出して来た。
いや、おふくろも『バレンタイン』て言ったし、今日が14日なことは俺も知ってるし、今差し出されているこの包みが何なのかは分かるんだけど。
それは十二分に分かるんだけど!
……形がハート…。
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