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ぬくぬくお風呂 (3)
2011.01.14 Fri
真大が一緒に選んでくれたものが、好みに合っていたからというだけでなく、和衣がプレゼントしてくれたからこそ、祐介は喜んだに他ならない。
あまりにも使い道のないものだとか、好みと掛け離れたものなら、貰っても困る贈り物かもしれないが、普通は恋人がクリスマスにプレゼントをくれたら、その気持ちだけで嬉しいものだ。
和衣は、そこのところがいまいち分かっていないのでは?
「でも出来れば、ホントに欲しがってんの上げたいじゃん」
「そりゃそうだけど、祐介のことで、お前が知らないこと、俺が分かるわけねぇじゃん」
「ウグッ…」
尤もなことを言う翔真に、和衣は言葉を詰まらせた。
確かに祐介は、翔真にとっても大切な友人だが、クリスマスに恋人からどんなプレゼントを貰いたいかは、聞いたことはない。
というか、そんなガールズトーク、翔真と祐介で繰り広げるわけがない。
「つか逆に、お前が知らないのに俺が知ってたら、またいじけるだろ、お前」
「いじけないし」
「でもヤキモチは妬く」
「妬かなっ…、…い」
…ことはない。
もし翔真に、祐介が欲しがっているものを教えてもらったら、自分で聞いておいて、『何でショウちゃん、そんなこと知ってんのっ!?』とか言ってしまいそうだ。
さすがは幼馴染み。和衣のことをよく分かっている。
「直接祐介に聞けば?」
「えぇー、でもー…」
祐介の性格からして、欲しいものを聞いたところで、何でもいいとか、別にいらない的なことを言いそうな気がする。
それに、本人に聞いて、それを上げるのは、『プレゼント』と言うより、『買ってあげる』というような感じがして、ちょっと嫌だ。
「自分1人で決めらんねぇくせに、何生意気なこと言ってんだよ、お前はぁっ!」
「だぁってぇ!」
そんなこと言われたって、そこは和衣の気持ちの問題なんだから、仕方がないし、譲れない。
祐介が欲しいと思っているものを、さり気なくプレゼントしてあげたい!
「はぁー…面倒くせっ。つか、去年は何やったわけ?」
「去年はねぇ、財布! 真大が財布がいいて言うから。その前は電子辞書でー」
「え、電子辞書?」
「だってむっちゃんが、祐介、電子辞書欲しがってる、て言ったから」
「…お前、1回でいいから、自分だけの力で考えたら?」
2年連続で、恋人へのプレゼントを人から選んでもらっているなんて…。
翔真は心底呆れているが、そんなこと、何も今さら翔真に言われなくたって、和衣自身、ずっと前から分かっている(分かっていても、1人では全然まったく決められないだけだ)。
「ショウちゃんは去年、何上げた?」
湯船の縁に体を預けながら、和衣は隣の翔真の顔を覗く。
翔真は、何とも言えない表情をしていた。
「ショウちゃん? ねぇねぇ、何上げたの?」
「…言わね」
「何で? ズルいっ、俺は教えたのにー」
「お前が勝手に言ったんだろ」
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あまりにも使い道のないものだとか、好みと掛け離れたものなら、貰っても困る贈り物かもしれないが、普通は恋人がクリスマスにプレゼントをくれたら、その気持ちだけで嬉しいものだ。
和衣は、そこのところがいまいち分かっていないのでは?
「でも出来れば、ホントに欲しがってんの上げたいじゃん」
「そりゃそうだけど、祐介のことで、お前が知らないこと、俺が分かるわけねぇじゃん」
「ウグッ…」
尤もなことを言う翔真に、和衣は言葉を詰まらせた。
確かに祐介は、翔真にとっても大切な友人だが、クリスマスに恋人からどんなプレゼントを貰いたいかは、聞いたことはない。
というか、そんなガールズトーク、翔真と祐介で繰り広げるわけがない。
「つか逆に、お前が知らないのに俺が知ってたら、またいじけるだろ、お前」
「いじけないし」
「でもヤキモチは妬く」
「妬かなっ…、…い」
…ことはない。
もし翔真に、祐介が欲しがっているものを教えてもらったら、自分で聞いておいて、『何でショウちゃん、そんなこと知ってんのっ!?』とか言ってしまいそうだ。
さすがは幼馴染み。和衣のことをよく分かっている。
「直接祐介に聞けば?」
「えぇー、でもー…」
祐介の性格からして、欲しいものを聞いたところで、何でもいいとか、別にいらない的なことを言いそうな気がする。
それに、本人に聞いて、それを上げるのは、『プレゼント』と言うより、『買ってあげる』というような感じがして、ちょっと嫌だ。
「自分1人で決めらんねぇくせに、何生意気なこと言ってんだよ、お前はぁっ!」
「だぁってぇ!」
そんなこと言われたって、そこは和衣の気持ちの問題なんだから、仕方がないし、譲れない。
祐介が欲しいと思っているものを、さり気なくプレゼントしてあげたい!
「はぁー…面倒くせっ。つか、去年は何やったわけ?」
「去年はねぇ、財布! 真大が財布がいいて言うから。その前は電子辞書でー」
「え、電子辞書?」
「だってむっちゃんが、祐介、電子辞書欲しがってる、て言ったから」
「…お前、1回でいいから、自分だけの力で考えたら?」
2年連続で、恋人へのプレゼントを人から選んでもらっているなんて…。
翔真は心底呆れているが、そんなこと、何も今さら翔真に言われなくたって、和衣自身、ずっと前から分かっている(分かっていても、1人では全然まったく決められないだけだ)。
「ショウちゃんは去年、何上げた?」
湯船の縁に体を預けながら、和衣は隣の翔真の顔を覗く。
翔真は、何とも言えない表情をしていた。
「ショウちゃん? ねぇねぇ、何上げたの?」
「…言わね」
「何で? ズルいっ、俺は教えたのにー」
「お前が勝手に言ったんだろ」
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COMMENT-FORM
あむ。 ⇒ No title
お風呂……微笑ましいですね♪
恋人に喜んでもらいたいからこそ、
他の人に聞いちゃう和ちゃんw
むっちゃんや翔ちゃんの
プレゼントも気になりますが……│ー ̄)ニヤ
和ちゃん、
ゆっちは何あげても喜ぶよ?(笑)
ほっこりしてます♪
がんばってくださいっ
恋人に喜んでもらいたいからこそ、
他の人に聞いちゃう和ちゃんw
むっちゃんや翔ちゃんの
プレゼントも気になりますが……│ー ̄)ニヤ
和ちゃん、
ゆっちは何あげても喜ぶよ?(笑)
ほっこりしてます♪
がんばってくださいっ
- |2011.01.14
- |Fri
- |23:23
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >あむ。さん
寮のお風呂でわちゃわちゃ。
イチャイチャは出来ないけれど、楽しそうですよね(*^_^*)
カズちゃんがプレゼント選びに迷いまくるのは、いつものことですが、それもゆっちさんを思ってのこと。
ここまで一生懸命に考えてくれたら、どんなものでも嬉しいですよね。
未だにクリスマスとか言ってて、ホントお恥ずかしいんですが、少しでもほっこりしてもらえたら嬉しいです。
コメントありがとうございました!
イチャイチャは出来ないけれど、楽しそうですよね(*^_^*)
カズちゃんがプレゼント選びに迷いまくるのは、いつものことですが、それもゆっちさんを思ってのこと。
ここまで一生懸命に考えてくれたら、どんなものでも嬉しいですよね。
未だにクリスマスとか言ってて、ホントお恥ずかしいんですが、少しでもほっこりしてもらえたら嬉しいです。
コメントありがとうございました!