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同意の返事 (1)
2010.12.21 Tue
寒い夜は、温かいお風呂にゆっくり浸かって、あったまるのがいい。
それは分かっているのだが、すぐに逆上せてしまうタチの睦月は、湯船に浸かるのが苦手で、いつもシャワーだけで済まそうとしては、和衣に無理やり湯船に入れられている。
今日だって和衣に言われて湯船に浸かったものの、やっぱり我慢できずに、ほんの1分足らずで上がってしまった。
ちなみにお風呂大好きの和衣は、いつだって長風呂で、今日もまだのんびり風呂に浸かっている。
そんな感じなので、一緒に風呂に入ったところで、絶対に睦月のほうが先に上がってしまうのに、睦月はいつも和衣を風呂に誘うのだった。
「あぅ…寒い…」
部屋まで戻る廊下が寒いことは分かっているので、パジャマ代わりのスウェットの上に、もう1枚ちゃんとパーカーを羽織っているのだが、それでも寒い。
普段なら面倒がって自然乾燥させている髪の毛も、睦月にしては珍しく、風呂場できちんと乾かして来たのに(風呂場には、誰かが置き忘れて以来、共用となっているドライヤーがあるのだ)。
「んんー…寒い~…」
睦月たちの暮らす寮は、その格安の家賃に見合った暖房設備しか兼ね備えておらず、部屋までの廊下が寒いのはもちろんのこと、それぞれの部屋も各自で暖房器具を用意しないことには寒さを凌げない。
まぁ要は、何も兼ね備えていないのと同じことなのだが。
でもしかし、それでも部屋に戻れば、今いるこの廊下よりは、少なくとも寒くはないはず。
そう思って睦月は、部屋まで急いだのに。
「あー寒かっ…………さむっ!」
部屋の中が暖かいと思っていたので、外の寒さが口を突いて出そうになったのだが、入った部屋の中が外と大差ない寒さだったので、睦月は思わず竦み上がった。
「何でっ」
睦月が風呂に行くため部屋を出るまでは、室内は確かに暖かかったのだ。
ストーブを点けたまま部屋を空にするのは危ないと思っていたら、入れ違いに亮が風呂から戻って来たので、そのまま出て行ったから、部屋の中は暖かくていいはずなのに。
まさか亮が止めてしまったのかと、慌てて睦月がストーブを見てみれば、3時間稼働しっ放しだったストーブが、安全のために自動で消火したのだった。
で、亮は?
ストーブが消えて部屋が寒くなれば、亮だって我慢せずにストーブを点け直すと思っていたのに(面倒くさがりの睦月だって、そのくらいのことはする)、ベッドに突っ伏した亮は、中途半端にふとんを掛けて熟睡していた。
「ちょっ…」
実は昨日、徹夜で課題を仕上げた亮は、1日中「眠い~」と繰り返しながら、ウトウトしていた(意外にも今回の課題と相性がよかった睦月は、早めに終わっていた)。
だから寮に帰って来た亮は、睦月に「ご飯作るの無理…」と謝って、さっさと風呂に行ったのだ。
「だからって、ストーブ…」
お風呂から帰ってくれば、暖かい部屋が待っていると思っていた睦月は、恨めしげに亮を睨むが、しかしこのままでは絶対に風邪を引いてしまうと、ちゃんとふとんを掛け直してあげる。
普段、亮に同じようなことをしてもらっているくせに、爆睡している睦月はそんなこと何も知らないので、「ホント、亮てば手が掛かるんだから…」などと勝手なことを言っている。
「はぁ…俺も寝よ…」
いつも寝るよりは早い時間だけれど、亮も寝てしまったし、他にすることもないし、寒いからさっさと寝てしまおう。
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それは分かっているのだが、すぐに逆上せてしまうタチの睦月は、湯船に浸かるのが苦手で、いつもシャワーだけで済まそうとしては、和衣に無理やり湯船に入れられている。
今日だって和衣に言われて湯船に浸かったものの、やっぱり我慢できずに、ほんの1分足らずで上がってしまった。
ちなみにお風呂大好きの和衣は、いつだって長風呂で、今日もまだのんびり風呂に浸かっている。
そんな感じなので、一緒に風呂に入ったところで、絶対に睦月のほうが先に上がってしまうのに、睦月はいつも和衣を風呂に誘うのだった。
「あぅ…寒い…」
部屋まで戻る廊下が寒いことは分かっているので、パジャマ代わりのスウェットの上に、もう1枚ちゃんとパーカーを羽織っているのだが、それでも寒い。
普段なら面倒がって自然乾燥させている髪の毛も、睦月にしては珍しく、風呂場できちんと乾かして来たのに(風呂場には、誰かが置き忘れて以来、共用となっているドライヤーがあるのだ)。
「んんー…寒い~…」
睦月たちの暮らす寮は、その格安の家賃に見合った暖房設備しか兼ね備えておらず、部屋までの廊下が寒いのはもちろんのこと、それぞれの部屋も各自で暖房器具を用意しないことには寒さを凌げない。
まぁ要は、何も兼ね備えていないのと同じことなのだが。
でもしかし、それでも部屋に戻れば、今いるこの廊下よりは、少なくとも寒くはないはず。
そう思って睦月は、部屋まで急いだのに。
「あー寒かっ…………さむっ!」
部屋の中が暖かいと思っていたので、外の寒さが口を突いて出そうになったのだが、入った部屋の中が外と大差ない寒さだったので、睦月は思わず竦み上がった。
「何でっ」
睦月が風呂に行くため部屋を出るまでは、室内は確かに暖かかったのだ。
ストーブを点けたまま部屋を空にするのは危ないと思っていたら、入れ違いに亮が風呂から戻って来たので、そのまま出て行ったから、部屋の中は暖かくていいはずなのに。
まさか亮が止めてしまったのかと、慌てて睦月がストーブを見てみれば、3時間稼働しっ放しだったストーブが、安全のために自動で消火したのだった。
で、亮は?
ストーブが消えて部屋が寒くなれば、亮だって我慢せずにストーブを点け直すと思っていたのに(面倒くさがりの睦月だって、そのくらいのことはする)、ベッドに突っ伏した亮は、中途半端にふとんを掛けて熟睡していた。
「ちょっ…」
実は昨日、徹夜で課題を仕上げた亮は、1日中「眠い~」と繰り返しながら、ウトウトしていた(意外にも今回の課題と相性がよかった睦月は、早めに終わっていた)。
だから寮に帰って来た亮は、睦月に「ご飯作るの無理…」と謝って、さっさと風呂に行ったのだ。
「だからって、ストーブ…」
お風呂から帰ってくれば、暖かい部屋が待っていると思っていた睦月は、恨めしげに亮を睨むが、しかしこのままでは絶対に風邪を引いてしまうと、ちゃんとふとんを掛け直してあげる。
普段、亮に同じようなことをしてもらっているくせに、爆睡している睦月はそんなこと何も知らないので、「ホント、亮てば手が掛かるんだから…」などと勝手なことを言っている。
「はぁ…俺も寝よ…」
いつも寝るよりは早い時間だけれど、亮も寝てしまったし、他にすることもないし、寒いからさっさと寝てしまおう。
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