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secret love? (5)
2010.11.15 Mon
「でもよかったじゃん、カズちゃん」
「…何が?」
「これからは、何かあったら愛菜ちゃんたちに相談できるよ?」
「そーだん?」
「だってカズちゃん、どうせまた、クリスマスプレゼントどうしよぉ~とか言い出すでしょ? 今年は俺じゃなくて、愛菜ちゃんと眞織ちゃんに相談してね」
優柔不断な和衣の買い物が長いのは、今に始まったことではない。自分の分を買うのは早いらしいが、祐介へのプレゼントとなるとからきしなのだ。
今年こそは、もう勘弁してもらいたくて、睦月はそう話を振った。
「でも去年もむっちゃん、来てくんなかったじゃん。俺去年、真大と行った…」
「毎年違う人からアドバイス貰ったほうがいいよ。だから今年は愛菜ちゃんたちね?」
どうあっても一緒には行きたくないらしい睦月は、愛菜と眞織の返事も貰わないうちから、勝手に決めてしまった。
「ちょ…むっちゃん。いや別にいいんだけど、何勝手に決めてんの」
自分たちを目の前にしながら、勝手にどんどんと話を進める睦月に、一応愛菜が突っ込んだ。
和衣の買い物に付き合うのは構わないが、男子へのプレゼントを選ぶのなら、女の子に聞くより、やはり男子に聞くべきなのでは? とも思うし。
「ホラ、愛菜ちゃんたちいいって。よかったね、カズちゃん」
なのに睦月は、都合のいい部分だけを聞き取って、よかったよかった、と和衣の肩を叩きながら、話を一段落させてしまった。
しかも単純な和衣は、そっかー、愛菜ちゃんたちいろいろ知ってそうだしね、と、簡単に納得してしまう始末。もう今さら、愛菜も眞織も口を挟む隙はなかった。
「あ、亮と祐介くんだ」
「えっ!?」
和衣の問題は解決したし、じゃあ早速おみやげの包みを開けてみようとしたところで、眞織が向こうに亮と祐介の姿を見つけ、手を振った。
もちろんその声に、和衣はすぐさま振り返ったが、睦月はそれよりもおみやげのほうを開けたかったので、ベリベリと雑な仕草で包装紙を剥がし始めた。
「お待たせ、むっちゃん」
「んー」
「何それ」
「おみやげ、愛菜ちゃんと眞織ちゃんから。てか亮聞いてー、アイス当たったー」
包装紙を剥ぎ掛けで、睦月は当たりのアイスの棒を亮に突き付けた。
「え、アイス? この寒いのにアイス食ったの? 当たり?」
「2回当たったの!」
睦月は、先ほど和衣に説明したときのように、2回連続で当たりが出たことを、無邪気に亮に教えてあげる。
しかも愛菜と眞織からおみやげも貰って、とってもハッピー。
「亮たちにもおみやげあるよ、一応」
「…一応、な」
余計なひと言を付け加えた愛菜に苦笑しつつ、亮は睦月の隣に座った。
「はい、祐介くんにもおみやげ」
「俺にもあんの? ありがと」
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「…何が?」
「これからは、何かあったら愛菜ちゃんたちに相談できるよ?」
「そーだん?」
「だってカズちゃん、どうせまた、クリスマスプレゼントどうしよぉ~とか言い出すでしょ? 今年は俺じゃなくて、愛菜ちゃんと眞織ちゃんに相談してね」
優柔不断な和衣の買い物が長いのは、今に始まったことではない。自分の分を買うのは早いらしいが、祐介へのプレゼントとなるとからきしなのだ。
今年こそは、もう勘弁してもらいたくて、睦月はそう話を振った。
「でも去年もむっちゃん、来てくんなかったじゃん。俺去年、真大と行った…」
「毎年違う人からアドバイス貰ったほうがいいよ。だから今年は愛菜ちゃんたちね?」
どうあっても一緒には行きたくないらしい睦月は、愛菜と眞織の返事も貰わないうちから、勝手に決めてしまった。
「ちょ…むっちゃん。いや別にいいんだけど、何勝手に決めてんの」
自分たちを目の前にしながら、勝手にどんどんと話を進める睦月に、一応愛菜が突っ込んだ。
和衣の買い物に付き合うのは構わないが、男子へのプレゼントを選ぶのなら、女の子に聞くより、やはり男子に聞くべきなのでは? とも思うし。
「ホラ、愛菜ちゃんたちいいって。よかったね、カズちゃん」
なのに睦月は、都合のいい部分だけを聞き取って、よかったよかった、と和衣の肩を叩きながら、話を一段落させてしまった。
しかも単純な和衣は、そっかー、愛菜ちゃんたちいろいろ知ってそうだしね、と、簡単に納得してしまう始末。もう今さら、愛菜も眞織も口を挟む隙はなかった。
「あ、亮と祐介くんだ」
「えっ!?」
和衣の問題は解決したし、じゃあ早速おみやげの包みを開けてみようとしたところで、眞織が向こうに亮と祐介の姿を見つけ、手を振った。
もちろんその声に、和衣はすぐさま振り返ったが、睦月はそれよりもおみやげのほうを開けたかったので、ベリベリと雑な仕草で包装紙を剥がし始めた。
「お待たせ、むっちゃん」
「んー」
「何それ」
「おみやげ、愛菜ちゃんと眞織ちゃんから。てか亮聞いてー、アイス当たったー」
包装紙を剥ぎ掛けで、睦月は当たりのアイスの棒を亮に突き付けた。
「え、アイス? この寒いのにアイス食ったの? 当たり?」
「2回当たったの!」
睦月は、先ほど和衣に説明したときのように、2回連続で当たりが出たことを、無邪気に亮に教えてあげる。
しかも愛菜と眞織からおみやげも貰って、とってもハッピー。
「亮たちにもおみやげあるよ、一応」
「…一応、な」
余計なひと言を付け加えた愛菜に苦笑しつつ、亮は睦月の隣に座った。
「はい、祐介くんにもおみやげ」
「俺にもあんの? ありがと」
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