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secret love? (4)
2010.11.14 Sun
「そんでカズちゃん、どうしたの? 愛菜ちゃんに何されたの?」
「…ちょっと待って、むっちゃん。何であたしが何かしたこと前提なの?」
和衣には旅行のおみやげを上げたくらいで、他には何もしていない。喜ばれこそしても、そこまで凹まれる筋合いはないと思うのだが。
「あのね、あのね、俺が祐介と付き合ってんの、愛菜ちゃんと眞織ちゃんにバレちゃった…」
「へぇ」
…………。
「むっちゃん、聞いてた?」
「聞いてたよ。だから何?」
「何、て…」
2人にバレちゃってたよ、どうしよー! と、睦月に縋り付きたい気持ちで言ったのに、肝心の睦月の態度は、あまりにも素っ気ない。
というか、おみやげの包みのほうへ、完全に気持ちが行っている。
「ねぇねぇむっちゃーん!」
「何、何?」
ユサユサと肩を揺さぶられ、睦月は面倒くさそうに包みを置いて和衣のほうを向いた。
「だからー、愛菜ちゃんと…」
「それは分かったってば。それで愛菜ちゃんにいじめられたの?」
どうしても愛菜のせいにしようと言うのか、性懲りもなく睦月はまたそんなことを言う。
和衣が祐介と付き合っていること、愛菜も眞織もそんなに他意なく言っただけで、からかうつもりも、ましてや和衣をいじめようだなんて、思ってもいないのに。
「…………、ホントに2人とも、カズちゃんに何もしてないの?」
和衣の頭を撫でながら、睦月が疑わしげに愛菜と眞織を見る。
だって、それにしては和衣が凹み過ぎだ。
「してないってば。カズちゃん、祐介くんと付き合ってんじゃないの? て聞いただけ。付き合ってんのかと思ってたから」
「それなのに、何でカズちゃん、こんなに凹んでんの?」
2人に、祐介と付き合っていることがバレて、例えば男同士であることを悪く言われたとか、周囲に言い触らされたとか、そんなだったらめちゃくちゃ凹むかもしれないけれど、付き合っていることを指摘されただけで、どうしてここまで。
「だって別に愛菜ちゃんたちに、祐介とのこと言ったわけじゃないのにバレてんの…。俺、そんなバレバレだったの? めっちゃ恥ずかしい…」
「そんな…カズちゃんの恥ずかしい姿なら、もういくらでも見せてんじゃん。何を今さら」
「そっ…そんなにいろいろは見せてないよ!」
確かに女装姿も見せているし、その準備段階も、ステージ上でも、結構に和衣は醜態を晒してはいて、睦月の言うように、今さらと言えば今さらなのだが。
「カズちゃんゴメンね、まさかそんな凹むとか思わなくて」
「でもさっきも言ったけど、ウチらはホラ、コンテストの関係でずっと一緒だったじゃん? だから分かっただけで、そんな誰も彼もにバレてるわけじゃないと思うよ?」
まさか愛菜も眞織も、和衣がこんなにも衝撃を受けるなんて思ってもみなかったから、自分たちの言葉が失言だったことに、ようやく気が付いた。
「だってさ。大丈夫だよカズちゃん。まぁ2人にはいろいろされてるから、信用できない気持ちは分かるけど」
「…あのね、むっちゃん。そこまであたしたちのこと極悪非道みたいに言うの、やめてくれる?」
和衣を慰めたい睦月の気持ちは分かるが、先ほどから何かと言い分がひどい。
そんなに和衣に悪さをした覚えはないのだが。
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「…ちょっと待って、むっちゃん。何であたしが何かしたこと前提なの?」
和衣には旅行のおみやげを上げたくらいで、他には何もしていない。喜ばれこそしても、そこまで凹まれる筋合いはないと思うのだが。
「あのね、あのね、俺が祐介と付き合ってんの、愛菜ちゃんと眞織ちゃんにバレちゃった…」
「へぇ」
…………。
「むっちゃん、聞いてた?」
「聞いてたよ。だから何?」
「何、て…」
2人にバレちゃってたよ、どうしよー! と、睦月に縋り付きたい気持ちで言ったのに、肝心の睦月の態度は、あまりにも素っ気ない。
というか、おみやげの包みのほうへ、完全に気持ちが行っている。
「ねぇねぇむっちゃーん!」
「何、何?」
ユサユサと肩を揺さぶられ、睦月は面倒くさそうに包みを置いて和衣のほうを向いた。
「だからー、愛菜ちゃんと…」
「それは分かったってば。それで愛菜ちゃんにいじめられたの?」
どうしても愛菜のせいにしようと言うのか、性懲りもなく睦月はまたそんなことを言う。
和衣が祐介と付き合っていること、愛菜も眞織もそんなに他意なく言っただけで、からかうつもりも、ましてや和衣をいじめようだなんて、思ってもいないのに。
「…………、ホントに2人とも、カズちゃんに何もしてないの?」
和衣の頭を撫でながら、睦月が疑わしげに愛菜と眞織を見る。
だって、それにしては和衣が凹み過ぎだ。
「してないってば。カズちゃん、祐介くんと付き合ってんじゃないの? て聞いただけ。付き合ってんのかと思ってたから」
「それなのに、何でカズちゃん、こんなに凹んでんの?」
2人に、祐介と付き合っていることがバレて、例えば男同士であることを悪く言われたとか、周囲に言い触らされたとか、そんなだったらめちゃくちゃ凹むかもしれないけれど、付き合っていることを指摘されただけで、どうしてここまで。
「だって別に愛菜ちゃんたちに、祐介とのこと言ったわけじゃないのにバレてんの…。俺、そんなバレバレだったの? めっちゃ恥ずかしい…」
「そんな…カズちゃんの恥ずかしい姿なら、もういくらでも見せてんじゃん。何を今さら」
「そっ…そんなにいろいろは見せてないよ!」
確かに女装姿も見せているし、その準備段階も、ステージ上でも、結構に和衣は醜態を晒してはいて、睦月の言うように、今さらと言えば今さらなのだが。
「カズちゃんゴメンね、まさかそんな凹むとか思わなくて」
「でもさっきも言ったけど、ウチらはホラ、コンテストの関係でずっと一緒だったじゃん? だから分かっただけで、そんな誰も彼もにバレてるわけじゃないと思うよ?」
まさか愛菜も眞織も、和衣がこんなにも衝撃を受けるなんて思ってもみなかったから、自分たちの言葉が失言だったことに、ようやく気が付いた。
「だってさ。大丈夫だよカズちゃん。まぁ2人にはいろいろされてるから、信用できない気持ちは分かるけど」
「…あのね、むっちゃん。そこまであたしたちのこと極悪非道みたいに言うの、やめてくれる?」
和衣を慰めたい睦月の気持ちは分かるが、先ほどから何かと言い分がひどい。
そんなに和衣に悪さをした覚えはないのだが。
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カテゴリー:Baby Baby Baby Love
テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学
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COMMENT-FORM
如月久美子 ⇒ >拍手コメ→sさん
昨日のコメはsさんでしたか!
いつも拍手ありがとうございます!!
そうですよね、むっちゃん、おみやげ貰ってるのに…。
言いたい放題。
でも愛菜ちゃんと眞織ちゃんにしたら、むっちゃんなんて幼稚園児みたいなもんなんで、言われても全然気にならないんでしょうね。
それがむっちゃんの憎めないところでしょうか(*^_^*)
拍手&コメントありがとうございました!
いつも拍手ありがとうございます!!
そうですよね、むっちゃん、おみやげ貰ってるのに…。
言いたい放題。
でも愛菜ちゃんと眞織ちゃんにしたら、むっちゃんなんて幼稚園児みたいなもんなんで、言われても全然気にならないんでしょうね。
それがむっちゃんの憎めないところでしょうか(*^_^*)
拍手&コメントありがとうございました!