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ボクたち男の子! (後編)
2010.11.08 Mon
*R15です。性的な表現は含まれていませんが、最初から最後まで通して、ずっと下ネタな感じなので、15歳未満のかた、そういった表現の苦手なかたはご遠慮ください。
「カズ、今度一緒に行こうよー」
「何で俺が行かなきゃなんないの!? しかもショウちゃんと!」
「だってカズ、祐介とは行かないだろ? いや、カズが祐介と行くっつーなら邪魔しないけど」
「だから行かないってば!」
みんなして、何でそんなに行きたがるわけ!? と、和衣は頭を抱えたくなった。
(でもむっちゃんも行きたいって……みんなそうなの? 俺も『行きたい!』とかって言ったほうがいいの? 祐介に?)
………………。
「無理無理無理無理ーーーーー!!! そんなんぜぇーーーーったいに無理アダッ…………うぅー…」
1人で勝手に想像した挙げ句、無理無理~~~!! とジタバタして、和衣は思い切り手をテーブルにぶつけて悶えている。
まったく忙しい子だ。
「じゃあ祐介誘おうっと」
「何でー!」
和衣のことを誘うのを、意外にもアッサリ諦めたと思ったら、単に翔真は標的を祐介に変えただけのことらしい。
手の痛みを堪えながら、和衣は「ダメーー!」と翔真に詰め寄った。
「ショウちゃん、真大と行きなよー」
真大は翔真の恋人なんだから、誘ったって悪くはないだろうし、それに真大のことだから、間違いなくノリノリで一緒に行くと思う。
だからもう和衣たちを巻き込まないででほしい…。
「いや、真大とも行くけどさ。でもカズも行ってみたいかなぁ、て思って」
「行きたくないし」
てかショウちゃん、行くんだ…。
別に翔真がコンドームショップに行こうが行くまいが和衣には関係ないが、そんなにキッパリ宣言しなくてもいいのに。
「も…疲れた…。俺、帰る…」
ほんの何十分でもない会話なのに、和衣はすっかり疲れてしまって、開きっ放しになっていた雑誌を閉じて立ち上がった。
「つかカズ、お前これ女性誌…」
「ぅん?」
閉じた雑誌の表紙には、『恋のお悩み解決』だとか『恋愛マナー』だとか、そんな文字が躍っていて、雑誌のタイトルも、よく知られた女性誌のもの。
しかし亮が若干引き気味に言ってみても、和衣は、だから? という顔しかしない。
「え、カズ、お前こんなの買ってんの?」
「いっつも買ってるわけじゃないよー。たまに」
引き攣り気味の顔で翔真に尋ねられても、和衣は素直に、無邪気にそう答えるだけ。
そういえば和衣は、祐介へのクリスマスプレゼントをリサーチするのに、平気で女性誌を立ち読みしていたというし(真大から聞いた)、セックス特集が載った女性誌も買っていた(というか、亮が買わされた)。
読みたい内容だったら、それが女性誌であることは、和衣にとって何も気にならないらしい。
(それって、コンドームショップ行くより、よっぽど恥ずかしいんじゃね…?)
それこそ生まれたときから、もう20年になる付き合いだが、いまだに和衣の羞恥心のポイントが、亮にも翔真にも分からないときがある。
「亮、読みたいの? 貸したげよっか?」
「いらねぇし」
以前にセックス特集の女性誌を買わされたときの悪夢が蘇り、亮は心底嫌な顔をした。
「そう? 読みたくなったら言ってね? いつでも貸してあげるから。ショウちゃんも」
「あはは…」
多分そんな日は一生来ないけど……とは突っ込まず、翔真と亮は、雑誌を抱えて部屋を出ていく和衣を見送った。
「俺…時々アイツの友だち辞めたくなるときある…」
「泣くな、ショウ…」
天然に敵うものなし。
*END*
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「カズ、今度一緒に行こうよー」
「何で俺が行かなきゃなんないの!? しかもショウちゃんと!」
「だってカズ、祐介とは行かないだろ? いや、カズが祐介と行くっつーなら邪魔しないけど」
「だから行かないってば!」
みんなして、何でそんなに行きたがるわけ!? と、和衣は頭を抱えたくなった。
(でもむっちゃんも行きたいって……みんなそうなの? 俺も『行きたい!』とかって言ったほうがいいの? 祐介に?)
………………。
「無理無理無理無理ーーーーー!!! そんなんぜぇーーーーったいに無理アダッ…………うぅー…」
1人で勝手に想像した挙げ句、無理無理~~~!! とジタバタして、和衣は思い切り手をテーブルにぶつけて悶えている。
まったく忙しい子だ。
「じゃあ祐介誘おうっと」
「何でー!」
和衣のことを誘うのを、意外にもアッサリ諦めたと思ったら、単に翔真は標的を祐介に変えただけのことらしい。
手の痛みを堪えながら、和衣は「ダメーー!」と翔真に詰め寄った。
「ショウちゃん、真大と行きなよー」
真大は翔真の恋人なんだから、誘ったって悪くはないだろうし、それに真大のことだから、間違いなくノリノリで一緒に行くと思う。
だからもう和衣たちを巻き込まないででほしい…。
「いや、真大とも行くけどさ。でもカズも行ってみたいかなぁ、て思って」
「行きたくないし」
てかショウちゃん、行くんだ…。
別に翔真がコンドームショップに行こうが行くまいが和衣には関係ないが、そんなにキッパリ宣言しなくてもいいのに。
「も…疲れた…。俺、帰る…」
ほんの何十分でもない会話なのに、和衣はすっかり疲れてしまって、開きっ放しになっていた雑誌を閉じて立ち上がった。
「つかカズ、お前これ女性誌…」
「ぅん?」
閉じた雑誌の表紙には、『恋のお悩み解決』だとか『恋愛マナー』だとか、そんな文字が躍っていて、雑誌のタイトルも、よく知られた女性誌のもの。
しかし亮が若干引き気味に言ってみても、和衣は、だから? という顔しかしない。
「え、カズ、お前こんなの買ってんの?」
「いっつも買ってるわけじゃないよー。たまに」
引き攣り気味の顔で翔真に尋ねられても、和衣は素直に、無邪気にそう答えるだけ。
そういえば和衣は、祐介へのクリスマスプレゼントをリサーチするのに、平気で女性誌を立ち読みしていたというし(真大から聞いた)、セックス特集が載った女性誌も買っていた(というか、亮が買わされた)。
読みたい内容だったら、それが女性誌であることは、和衣にとって何も気にならないらしい。
(それって、コンドームショップ行くより、よっぽど恥ずかしいんじゃね…?)
それこそ生まれたときから、もう20年になる付き合いだが、いまだに和衣の羞恥心のポイントが、亮にも翔真にも分からないときがある。
「亮、読みたいの? 貸したげよっか?」
「いらねぇし」
以前にセックス特集の女性誌を買わされたときの悪夢が蘇り、亮は心底嫌な顔をした。
「そう? 読みたくなったら言ってね? いつでも貸してあげるから。ショウちゃんも」
「あはは…」
多分そんな日は一生来ないけど……とは突っ込まず、翔真と亮は、雑誌を抱えて部屋を出ていく和衣を見送った。
「俺…時々アイツの友だち辞めたくなるときある…」
「泣くな、ショウ…」
天然に敵うものなし。
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