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03. はじめて、 (前編)
2008.04.12 Sat
俺らしくない、って思う。
普通、合コンでも何でも、気に入った女の子がいれば電話番号とかアドレスとか聞いちゃったり、あわよくばお持ち帰りなんかしちゃったりして…………だったのに。
結局、酔っ払った深沢くんを連れて帰ったのは、幼馴染みの仲村で、俺は大人しくご帰宅。
家に帰って寝るには、まだまだ早い時間だってのに、不思議とオンナに連絡する気にもなれなくて。
ベッドの中でボンヤリと、深沢くんの笑顔を思い出してた。
□■□
「―――あぁ、そういえば」
バイトが終わって、仲村と一緒にメシ。今日は深沢くんの都合がつかなくて、俺ら2人だけ。オーダーを終えたところで、仲村が顔を上げた。
「和哉が謝ってた」
「え? 深沢くんが? 俺に?」
たとえ仲村の口からとはいえ、彼の名前を耳にすると、それだけで胸が高鳴った。
「この前せっかく一緒にメシ食ったのに、すぐ潰れちゃってゴメンって」
「マジ!? 俺のこと、ちゃんと覚えてくれてたんだ!?」
一緒にいれた時間は1時間くらいだけど、素面でちゃんとしてた時間はその半分くらいだし、そのあと潰れちゃってるから、もしかして俺のことなんか忘れちゃってんじゃないかと思ってたけど…………あぁ、幸せだなぁ。
「だったら、今度また一緒にメシ食いに行こうって伝えてよ。今度は酒抜きでいいから」
「まぁいいけど……つーか、お前が和哉にダメ押ししたんだろ? 飲めばって」
「だってあんなに弱いとは思わなかったんだもん。でもかわいかった~」
あのときの深沢くんの仕草を思い出すだけで、もう舞い上がっちゃう。
「おいおい、お前、完全に恋してるって顔だぞ」
「あー……そうかも。恋しちゃってるね、完全に」
「はぁ? おい、和哉は男だぞ?」
「知ってるって」
そう答えると、仲村が呆然とした顔で、2,3度瞬きをした。
「お前……男でもイケるんだ…」
「は?」
「いや、お前、女の子大好きだから…………え? 何? 本当はホモだったの? 女好きなのはカモフラージュ?」
「はぁ?」
何をわけの分かんないことを言ってんだろう、コイツ。
何で俺がホモなわけ? つーか、野郎なんか好きになるかよ、気持ち悪ぃ。
俺が好きなのは、深沢くんだけ。
「おま……自分が何言ってるか、分かってるか?」
「は?」
「だって矛盾してるじゃんかよ。女の子好きで、ホモじゃねぇっつってんのに、何で和哉のことが好だとか言ってんだ?」
「え? 何かおかしい?」
仲村の言ってること、よく分かんない。俺の言ってること、何か矛盾してる?
でも俺の言葉に、仲村が呆れ顔のまま固まってるから、きっと何か変なんだろうけど…………よく分かんねぇ。
「まぁ……いいけど…」
仲村は口の端を引き攣らせながら、グラスを傾けた。
普通、合コンでも何でも、気に入った女の子がいれば電話番号とかアドレスとか聞いちゃったり、あわよくばお持ち帰りなんかしちゃったりして…………だったのに。
結局、酔っ払った深沢くんを連れて帰ったのは、幼馴染みの仲村で、俺は大人しくご帰宅。
家に帰って寝るには、まだまだ早い時間だってのに、不思議とオンナに連絡する気にもなれなくて。
ベッドの中でボンヤリと、深沢くんの笑顔を思い出してた。
□■□
「―――あぁ、そういえば」
バイトが終わって、仲村と一緒にメシ。今日は深沢くんの都合がつかなくて、俺ら2人だけ。オーダーを終えたところで、仲村が顔を上げた。
「和哉が謝ってた」
「え? 深沢くんが? 俺に?」
たとえ仲村の口からとはいえ、彼の名前を耳にすると、それだけで胸が高鳴った。
「この前せっかく一緒にメシ食ったのに、すぐ潰れちゃってゴメンって」
「マジ!? 俺のこと、ちゃんと覚えてくれてたんだ!?」
一緒にいれた時間は1時間くらいだけど、素面でちゃんとしてた時間はその半分くらいだし、そのあと潰れちゃってるから、もしかして俺のことなんか忘れちゃってんじゃないかと思ってたけど…………あぁ、幸せだなぁ。
「だったら、今度また一緒にメシ食いに行こうって伝えてよ。今度は酒抜きでいいから」
「まぁいいけど……つーか、お前が和哉にダメ押ししたんだろ? 飲めばって」
「だってあんなに弱いとは思わなかったんだもん。でもかわいかった~」
あのときの深沢くんの仕草を思い出すだけで、もう舞い上がっちゃう。
「おいおい、お前、完全に恋してるって顔だぞ」
「あー……そうかも。恋しちゃってるね、完全に」
「はぁ? おい、和哉は男だぞ?」
「知ってるって」
そう答えると、仲村が呆然とした顔で、2,3度瞬きをした。
「お前……男でもイケるんだ…」
「は?」
「いや、お前、女の子大好きだから…………え? 何? 本当はホモだったの? 女好きなのはカモフラージュ?」
「はぁ?」
何をわけの分かんないことを言ってんだろう、コイツ。
何で俺がホモなわけ? つーか、野郎なんか好きになるかよ、気持ち悪ぃ。
俺が好きなのは、深沢くんだけ。
「おま……自分が何言ってるか、分かってるか?」
「は?」
「だって矛盾してるじゃんかよ。女の子好きで、ホモじゃねぇっつってんのに、何で和哉のことが好だとか言ってんだ?」
「え? 何かおかしい?」
仲村の言ってること、よく分かんない。俺の言ってること、何か矛盾してる?
でも俺の言葉に、仲村が呆れ顔のまま固まってるから、きっと何か変なんだろうけど…………よく分かんねぇ。
「まぁ……いいけど…」
仲村は口の端を引き攣らせながら、グラスを傾けた。
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