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繁華街☆激濃ムラサキヴァイオレンス (53)
2010.09.26 Sun
「アッキー、先にシャワー使っていいよ。俺、ふとん出してるから」
「ん、ありがと」
「こっちお風呂。あ、ちょっと待って、パンツの新しいの持ってくる」
瑛貴をバスルームに案内した依織が、慌てて引き返す。
どこにも泊まるつもりのなかった瑛貴は、もちろん替えの下着も用意してなかったから、帰りに立ち寄ったコンビニで買おうとも思ったのだが、やっぱり恥ずかしくて買えなくて。
どうしようか迷っていたら、「俺んちに使ってないのあるから、上げるよ」と、呆れたように依織に言われたのだった。
酔っ払うほどでもない、しかしアルコールの入った体を醒まそうと、瑛貴は頭からシャワーを被る。
目を閉じたら、今日仕事が終わってから今までのことが蘇って、瑛貴は慌てて目を開けた。
帰り際、七槻にさえ会わなかったら、こんなこともなかったのに。
「はぁっ…」
深く考えるのはやめようと、最後に1度、冷たい水を被って、バスルームを出た。
「ねぇねぇアッキー。アッキーて寝相悪い人? 普通くらい?」
バスルームから戻ると、テレビの通販番組を見ていた依織が、何だ妙に真剣な顔で振り返った。
「は? 寝相? 普通だと思うけど。何?」
「ふとん1組しかないから。アッキー寝相悪いなら、ソファに逃げようかな、て思って」
「はい?」
何気にひどいことを言っていると思ったが、それよりももっと気になることが瑛貴にはあった。
(今、ふとん1個しかないとか言わなかったか? コイツ)
聞き間違いかと淡い期待をしたのも束の間、視線をやった部屋の隅、ふとんは1組しか敷かれていない。
それを確認してから依織のほうを向き直れば、リモコン片手の依織が、どうする? という顔で瑛貴を見ていた。
「え、依織、ふとん1個しかないの?」
「うん。普通そうじゃない? 1人暮らしだし」
「ウチ、自分が使ってるベッドの他に、ふとん1個あるけど…」
正真正銘、本当にふとんが1組しかない依織とは、わけが違う。
しかも、依織が「逃げようかな」と言ったソファも、座るのでなく横になるには、1人で使ったとしても、決して楽に寛げるようなサイズの代物ではなくて。
なのに、驚いている瑛貴をよそに、依織は「ふとん1個、て何? 1組でしょ」と、どうでもいいことを突っ込んでいる。
「でもアッキー、寝相普通なんでしょ? ならいいよね」
「何が?」
「俺、ソファで寝なくても」
「え、俺がソファ?」
まぁここは依織の家だし、『依織がふとんで、瑛貴がソファ』だとしてもやむを得ないけれど、あっさり言われて、瑛貴は思わず聞き返してしまった。
しかしそれに対して、今度は依織がキョトンとする。
「え、アッキーふとんで寝ないの?」
「寝たいけど……だってふとん1個しかないんだろ?」
「一緒に寝ればいいじゃん」
「はぁ~~~?」
相変わらずふとんを「1個」と言ってしまう瑛貴に、依織はもう突っ込み入れず、しかし瑛貴を仰天させるようなことを、当たり前のように言ってのけた。
もちろん瑛貴は、思わず声を大きくしてしまう。
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「ん、ありがと」
「こっちお風呂。あ、ちょっと待って、パンツの新しいの持ってくる」
瑛貴をバスルームに案内した依織が、慌てて引き返す。
どこにも泊まるつもりのなかった瑛貴は、もちろん替えの下着も用意してなかったから、帰りに立ち寄ったコンビニで買おうとも思ったのだが、やっぱり恥ずかしくて買えなくて。
どうしようか迷っていたら、「俺んちに使ってないのあるから、上げるよ」と、呆れたように依織に言われたのだった。
酔っ払うほどでもない、しかしアルコールの入った体を醒まそうと、瑛貴は頭からシャワーを被る。
目を閉じたら、今日仕事が終わってから今までのことが蘇って、瑛貴は慌てて目を開けた。
帰り際、七槻にさえ会わなかったら、こんなこともなかったのに。
「はぁっ…」
深く考えるのはやめようと、最後に1度、冷たい水を被って、バスルームを出た。
「ねぇねぇアッキー。アッキーて寝相悪い人? 普通くらい?」
バスルームから戻ると、テレビの通販番組を見ていた依織が、何だ妙に真剣な顔で振り返った。
「は? 寝相? 普通だと思うけど。何?」
「ふとん1組しかないから。アッキー寝相悪いなら、ソファに逃げようかな、て思って」
「はい?」
何気にひどいことを言っていると思ったが、それよりももっと気になることが瑛貴にはあった。
(今、ふとん1個しかないとか言わなかったか? コイツ)
聞き間違いかと淡い期待をしたのも束の間、視線をやった部屋の隅、ふとんは1組しか敷かれていない。
それを確認してから依織のほうを向き直れば、リモコン片手の依織が、どうする? という顔で瑛貴を見ていた。
「え、依織、ふとん1個しかないの?」
「うん。普通そうじゃない? 1人暮らしだし」
「ウチ、自分が使ってるベッドの他に、ふとん1個あるけど…」
正真正銘、本当にふとんが1組しかない依織とは、わけが違う。
しかも、依織が「逃げようかな」と言ったソファも、座るのでなく横になるには、1人で使ったとしても、決して楽に寛げるようなサイズの代物ではなくて。
なのに、驚いている瑛貴をよそに、依織は「ふとん1個、て何? 1組でしょ」と、どうでもいいことを突っ込んでいる。
「でもアッキー、寝相普通なんでしょ? ならいいよね」
「何が?」
「俺、ソファで寝なくても」
「え、俺がソファ?」
まぁここは依織の家だし、『依織がふとんで、瑛貴がソファ』だとしてもやむを得ないけれど、あっさり言われて、瑛貴は思わず聞き返してしまった。
しかしそれに対して、今度は依織がキョトンとする。
「え、アッキーふとんで寝ないの?」
「寝たいけど……だってふとん1個しかないんだろ?」
「一緒に寝ればいいじゃん」
「はぁ~~~?」
相変わらずふとんを「1個」と言ってしまう瑛貴に、依織はもう突っ込み入れず、しかし瑛貴を仰天させるようなことを、当たり前のように言ってのけた。
もちろん瑛貴は、思わず声を大きくしてしまう。
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音夜 ⇒ 激遅ですが(ノ_< ;)
リンクの件、ありがとうございます!
相互までして頂けるとわ!( 〃▽〃)
ご報告とお礼がめちゃ遅くなって申し訳ないです;
アッキーくん、初めての依織くん家にお泊りで何気にソワソワと意識してませんか?w やっぱ、意識してるんでしょーか、女子として、依織くんを見てんかなぁ?
いいですね、こういうドキドキわ
1つの布団に・・・・依織くんの次なる行動がめちゃ気になりますw
プリン、うまそーや、プリン好物なもんで食いたくなってきました
相互までして頂けるとわ!( 〃▽〃)
ご報告とお礼がめちゃ遅くなって申し訳ないです;
アッキーくん、初めての依織くん家にお泊りで何気にソワソワと意識してませんか?w やっぱ、意識してるんでしょーか、女子として、依織くんを見てんかなぁ?
いいですね、こういうドキドキわ
1つの布団に・・・・依織くんの次なる行動がめちゃ気になりますw
プリン、うまそーや、プリン好物なもんで食いたくなってきました
- |2010.09.26
- |Sun
- |11:19
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >音夜さん
> リンクの件、ありがとうございます!
> 相互までして頂けるとわ!( 〃▽〃)
> ご報告とお礼がめちゃ遅くなって申し訳ないです;
こちらこそ、リンクありがとうございます~。
これからもよろしくお願いします!
> アッキーくん、初めての依織くん家にお泊りで何気にソワソワと意識してませんか?w やっぱ、意識してるんでしょーか、女子として、依織くんを見てんかなぁ?
> いいですね、こういうドキドキわ
> 1つの布団に・・・・依織くんの次なる行動がめちゃ気になりますw
イオリン、まだ女の子の格好してますからね…。
男だって分かってるのに、ついつい意識してしまって、アッキー大丈夫なんでしょうか。。。
> プリン、うまそーや、プリン好物なもんで食いたくなってきました
男子2人で、デザートのスイーツまで買ってますが(^_^;)
お話自体は全然甘さがないのに、半熟カステラやら、ミルクプリンやら、この記事、やけに甘ったるいですよねぇ。
おいしいスイーツ召し上がってください!
コメントありがとうございました!
> 相互までして頂けるとわ!( 〃▽〃)
> ご報告とお礼がめちゃ遅くなって申し訳ないです;
こちらこそ、リンクありがとうございます~。
これからもよろしくお願いします!
> アッキーくん、初めての依織くん家にお泊りで何気にソワソワと意識してませんか?w やっぱ、意識してるんでしょーか、女子として、依織くんを見てんかなぁ?
> いいですね、こういうドキドキわ
> 1つの布団に・・・・依織くんの次なる行動がめちゃ気になりますw
イオリン、まだ女の子の格好してますからね…。
男だって分かってるのに、ついつい意識してしまって、アッキー大丈夫なんでしょうか。。。
> プリン、うまそーや、プリン好物なもんで食いたくなってきました
男子2人で、デザートのスイーツまで買ってますが(^_^;)
お話自体は全然甘さがないのに、半熟カステラやら、ミルクプリンやら、この記事、やけに甘ったるいですよねぇ。
おいしいスイーツ召し上がってください!
コメントありがとうございました!