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繁華街☆激濃ムラサキヴァイオレンス (40)
2010.09.12 Sun
終電で帰ろうが、始発で帰ろうが、瑛貴がJADEに登場する時間は大体同じで、駅で依織と別れた今日も、瑛貴は若いホストに交じって開店準備をしていた。
七槻は、日によって早く来てみたり、ギリギリに来てみたり、同伴出勤をしてみたりといろいろだが、今日は早く来るパターンの日だったらしい。
ただ、早く来たからと言って、七槻が積極的に開店準備に加わるわけではなく、とりあえず邪魔にならないように店内にいることが殆どなのだが。
そして最近七槻が早く来る理由と言えば、生真面目に出勤して来ては開店準備に精を出す瑛貴を弄ることなのだ。
「ねぇねぇアッキー、ちょっと入れ込み過ぎなんじゃなぁい?」
「…何の話?」
本当に何のことか分からなくて聞き返したのに、七槻は「またまたぁ~」とか言いながら、カウンターを拭いていた瑛貴を肩で押した。
「七槻くん、普通に邪魔」
「邪魔て言うな、地味に傷付くから」
「せっかく早く来てんだから、俺なんか構ってないで、準備手伝いなよ」
「えー、俺、アッキー構うために早く来たのにー」
つまらないことで喚き出す七槻にビシッと言ってやったのに、七槻はまったく堪えることなく、しれっと言い返して来た。
そんな図太い神経をしておいて、一体何が傷付くのやら。
「だから何の話?」
「えー? 依織の話?」
ニッコリ。
アイドルのような魅惑のスマイルを浮かべ、七槻は周りに聞こえないよう、こっそりと瑛貴の耳元で囁いた。
「、…何で急に依織が出てくんの?」
瑛貴は何も気にしない素振りで聞き返したが、カウンターを拭く手が止まっていて、それに気付いた七槻はフフンと鼻で笑った。
「えー、だって今朝、駅んとこで依織とバイバイしてたじゃん?」
「なん…」
「ぅん?」
何で知ってんの? と瑛貴は聞きたかったに違いない。
しかし固まったまま絶句している瑛貴は、バカみたいに口を半開きにしたまま、ただ七槻を見つめていた。
「何? あ、何で知ってんのか、て? だって俺も今日、朝帰ったし。昨日アフター付き合ったから」
分かっていてわざと聞き返した後、七槻は得意そうにそう告げた。
大きな駅だが、あの時間、朝帰りで始発に乗ろうとする連中は、大体同じ方向から来るから、出くわさないばかりではないのだ。
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七槻は、日によって早く来てみたり、ギリギリに来てみたり、同伴出勤をしてみたりといろいろだが、今日は早く来るパターンの日だったらしい。
ただ、早く来たからと言って、七槻が積極的に開店準備に加わるわけではなく、とりあえず邪魔にならないように店内にいることが殆どなのだが。
そして最近七槻が早く来る理由と言えば、生真面目に出勤して来ては開店準備に精を出す瑛貴を弄ることなのだ。
「ねぇねぇアッキー、ちょっと入れ込み過ぎなんじゃなぁい?」
「…何の話?」
本当に何のことか分からなくて聞き返したのに、七槻は「またまたぁ~」とか言いながら、カウンターを拭いていた瑛貴を肩で押した。
「七槻くん、普通に邪魔」
「邪魔て言うな、地味に傷付くから」
「せっかく早く来てんだから、俺なんか構ってないで、準備手伝いなよ」
「えー、俺、アッキー構うために早く来たのにー」
つまらないことで喚き出す七槻にビシッと言ってやったのに、七槻はまったく堪えることなく、しれっと言い返して来た。
そんな図太い神経をしておいて、一体何が傷付くのやら。
「だから何の話?」
「えー? 依織の話?」
ニッコリ。
アイドルのような魅惑のスマイルを浮かべ、七槻は周りに聞こえないよう、こっそりと瑛貴の耳元で囁いた。
「、…何で急に依織が出てくんの?」
瑛貴は何も気にしない素振りで聞き返したが、カウンターを拭く手が止まっていて、それに気付いた七槻はフフンと鼻で笑った。
「えー、だって今朝、駅んとこで依織とバイバイしてたじゃん?」
「なん…」
「ぅん?」
何で知ってんの? と瑛貴は聞きたかったに違いない。
しかし固まったまま絶句している瑛貴は、バカみたいに口を半開きにしたまま、ただ七槻を見つめていた。
「何? あ、何で知ってんのか、て? だって俺も今日、朝帰ったし。昨日アフター付き合ったから」
分かっていてわざと聞き返した後、七槻は得意そうにそう告げた。
大きな駅だが、あの時間、朝帰りで始発に乗ろうとする連中は、大体同じ方向から来るから、出くわさないばかりではないのだ。
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