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繁華街☆激濃ムラサキヴァイオレンス (36)
2010.09.08 Wed
「アッキー。眠くないなら、もっと話しよ? 俺も眠くない」
「何の話?」
依織が男とどうとか、そんな話なら聞きたくない。
そんなこと言いたくないから、瑛貴は口には出さないけれど。
「んー…じゃあねぇアッキー、ポケモンの中で好きなキャラは?」
「は?」
依織があまりに突拍子もないことを言うものだから、瑛貴は思わず頭を上げて依織を見た。
「え…俺、ポケモンとか全然知らないんだけど…」
「俺もピカチュウしか知らない」
わけの分からぬまま生真面目に答えた瑛貴に、依織は笑いながらそう白状した。
依織が普通にソファに腰掛けたままなので、瑛貴も体勢を立て直して、椅子に座り直した。
「じゃあ何でそんなこと聞いて来たんだよ」
「んー、何かアッキーなら、すごいの知ってるかな、て思って」
「何だよ、すごいのって。知らないし」
「うへへへ」
自分から話を振っておいて、何だかいろいろツボに嵌まったらしく、依織は変な笑い方でいつまでも笑っている。
その笑いが伝染したのか、瑛貴までおかしくなってきた。
「ねぇねぇアッキー」
「ん? ――――て、ちょっ依織!」
瑛貴が適当に革靴を脱いでソファの上に膝を立てると、依織は笑いながら瑛貴に凭れ掛かって、その肩に頭を乗せた。
慌てたのは瑛貴のほうだ。
いくら依織が本当は女の子ではないと言ったって、男同士ならなおさら、こんな寄り添うような体勢。
「アッキーの彼女てどんな人? かわいい?」
「は? 何だよ急に。てか重いよ、伸し掛かんな」
瑛貴のほうに凭れて来る依織は、その見た目の体格に違わず、本当はそんなに重くはないけれど、瑛貴はわざとそんなことを言ってみる。
でなければ、依織を引き離す理由が他に思い浮かばない。
「彼女、年下? あーいや年上でしょ!?」
瑛貴の言うことは聞いていなかったのか、依織は瑛貴に引っ付いたまま、ノリノリで尋ねて来る。
女子高生かよ! と瑛貴は突っ込もうと思ったが、依織が、どう? 正解でしょ!? という顔で瑛貴を見つめていたので、突っ込みはしまい込んで、「そうだよ」と答えてやった。
「せーかい、せーかい。依織くん、偉いねー」
「キャハハハー、ヤッター」
何がそんなにおかしいのか、狭いソファの上で、依織が足をバタバタさせながら、笑いが止まらなくなっている。
子どもみたいな仕草はかわいいけれど、そうするとスカートの裾が捲れ上がってしまって、男だって分かっていても、何だかちょっとドキドキしてしまって、心臓に悪い。
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「何の話?」
依織が男とどうとか、そんな話なら聞きたくない。
そんなこと言いたくないから、瑛貴は口には出さないけれど。
「んー…じゃあねぇアッキー、ポケモンの中で好きなキャラは?」
「は?」
依織があまりに突拍子もないことを言うものだから、瑛貴は思わず頭を上げて依織を見た。
「え…俺、ポケモンとか全然知らないんだけど…」
「俺もピカチュウしか知らない」
わけの分からぬまま生真面目に答えた瑛貴に、依織は笑いながらそう白状した。
依織が普通にソファに腰掛けたままなので、瑛貴も体勢を立て直して、椅子に座り直した。
「じゃあ何でそんなこと聞いて来たんだよ」
「んー、何かアッキーなら、すごいの知ってるかな、て思って」
「何だよ、すごいのって。知らないし」
「うへへへ」
自分から話を振っておいて、何だかいろいろツボに嵌まったらしく、依織は変な笑い方でいつまでも笑っている。
その笑いが伝染したのか、瑛貴までおかしくなってきた。
「ねぇねぇアッキー」
「ん? ――――て、ちょっ依織!」
瑛貴が適当に革靴を脱いでソファの上に膝を立てると、依織は笑いながら瑛貴に凭れ掛かって、その肩に頭を乗せた。
慌てたのは瑛貴のほうだ。
いくら依織が本当は女の子ではないと言ったって、男同士ならなおさら、こんな寄り添うような体勢。
「アッキーの彼女てどんな人? かわいい?」
「は? 何だよ急に。てか重いよ、伸し掛かんな」
瑛貴のほうに凭れて来る依織は、その見た目の体格に違わず、本当はそんなに重くはないけれど、瑛貴はわざとそんなことを言ってみる。
でなければ、依織を引き離す理由が他に思い浮かばない。
「彼女、年下? あーいや年上でしょ!?」
瑛貴の言うことは聞いていなかったのか、依織は瑛貴に引っ付いたまま、ノリノリで尋ねて来る。
女子高生かよ! と瑛貴は突っ込もうと思ったが、依織が、どう? 正解でしょ!? という顔で瑛貴を見つめていたので、突っ込みはしまい込んで、「そうだよ」と答えてやった。
「せーかい、せーかい。依織くん、偉いねー」
「キャハハハー、ヤッター」
何がそんなにおかしいのか、狭いソファの上で、依織が足をバタバタさせながら、笑いが止まらなくなっている。
子どもみたいな仕草はかわいいけれど、そうするとスカートの裾が捲れ上がってしまって、男だって分かっていても、何だかちょっとドキドキしてしまって、心臓に悪い。
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