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5. 突然の告白。暗闇の中で愛を叫ばれるが、すいません。そっちじゃなくて此処に居ます。 (後編)
2010.07.26 Mon
「ユキちゃん? 起きた?」
「……寝てたわけじゃないけど。ねぇ、詩音ー」
ふとんから這い出た優希斗は、詩音がまだバスルームのほうにいると思ったのか、そちらを向いている。
もう部屋の中央辺りにおりますが…。
「ねぇ詩音、好きっ!」
「…………あの…ユキちゃん……俺、こっちだけど…」
「あれ?」
優希斗は少しきょとんとしてから、キョロキョロと辺りを見回した。
「あ、」
「だってユキちゃんが電気消すから。目が慣れるまでここにいたの」
「ゴメン、ゴメン」
優希斗は目が慣れたころになって、ようやくベッドサイドの電気を点けた。
「っていうかさ、航とケンカするたびに俺に告るの、やめてくれる?」
詩音は呆れたように、ベッドの縁に腰を下ろした。
「だって俺、詩音のこと好きだし」
「航の次に、でしょ?」
猫のように擦り寄ってくる優希斗の頭を、よしよしと撫でてやる。完全に子ども扱いなのに、優希斗は気を悪くするどころか、嬉しそうにしている。
「ねぇー詩音、一緒に寝て?」
「…明日、航に何て言い訳すんの?」
「暗くてベッドを間違えましたーって」
「…………」
笑顔で言う優希斗に、詩音は小さく溜め息。
ベッドどころでなくて、帰る家自体を間違えている。
あぁ、だから優希斗がこんな時間に来るなんて、やっぱりろくなことがない。
「詩音? ダメ?」
分かっていてわざとなのか、それとも天然なのか、優希斗は小首を傾げながら詩音を見つめる。
「……その言い訳、陸斗にも通用するかなぁ?」
溜め息とともに肩を竦めて、詩音は同じベッドに潜り込んだ。
*END*
「……寝てたわけじゃないけど。ねぇ、詩音ー」
ふとんから這い出た優希斗は、詩音がまだバスルームのほうにいると思ったのか、そちらを向いている。
もう部屋の中央辺りにおりますが…。
「ねぇ詩音、好きっ!」
「…………あの…ユキちゃん……俺、こっちだけど…」
「あれ?」
優希斗は少しきょとんとしてから、キョロキョロと辺りを見回した。
「あ、」
「だってユキちゃんが電気消すから。目が慣れるまでここにいたの」
「ゴメン、ゴメン」
優希斗は目が慣れたころになって、ようやくベッドサイドの電気を点けた。
「っていうかさ、航とケンカするたびに俺に告るの、やめてくれる?」
詩音は呆れたように、ベッドの縁に腰を下ろした。
「だって俺、詩音のこと好きだし」
「航の次に、でしょ?」
猫のように擦り寄ってくる優希斗の頭を、よしよしと撫でてやる。完全に子ども扱いなのに、優希斗は気を悪くするどころか、嬉しそうにしている。
「ねぇー詩音、一緒に寝て?」
「…明日、航に何て言い訳すんの?」
「暗くてベッドを間違えましたーって」
「…………」
笑顔で言う優希斗に、詩音は小さく溜め息。
ベッドどころでなくて、帰る家自体を間違えている。
あぁ、だから優希斗がこんな時間に来るなんて、やっぱりろくなことがない。
「詩音? ダメ?」
分かっていてわざとなのか、それとも天然なのか、優希斗は小首を傾げながら詩音を見つめる。
「……その言い訳、陸斗にも通用するかなぁ?」
溜め息とともに肩を竦めて、詩音は同じベッドに潜り込んだ。
*END*
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