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4. 突然の停電。ギャアギャア喚く君を置いて懐中電灯を探しにいくが、君がやたらに動き回るので気になって仕方ない。 (後編)
2010.07.24 Sat
「どうしたの、ねぇ、陸斗!」
「…………ゴメン……」
「え?」
「電池、切れてるみたい……」
「………………。…………バカーーー!!!」
一気に詩音がぶち切れた。
「ゴメンッ!! ゴメン、詩音!!」
「もぉー早く何とかしてよー!!」
とにかく陸斗は、泣き喚く声だけを頼りに、詩音の居場所を探る。
詩音につられて軽いパニック状態に陥った陸斗は、自分の家だというのに、思うように詩音のところまで辿り着けない。
「いってー!! あたたた……足、ぶつけた……。ねぇ、マジ詩音、どこ?」
「ここ!」
「ここってどこだよ!?」
「知るかよ! お前んちだろ、ここ! ―――ひゃあっ!?」
スッと背中を掠めた感触に、詩音が素っ頓狂な声を上げた。
「バカ、何つー声出すんだよ!」
「……りく、と…」
背中に触れたのは、やっと詩音を探し当てた陸斗の手だった。
「もう泣くなって、大丈夫だから」
「なっ…泣いてねぇよ!」
陸斗に抱き締められ、詩音はすぐに強がりを言う。ついさっきまで、この腕をずっと求めていたくせに。
「ゴメンゴメン」
しっかりと抱き寄せ、クシャクシャと頭を撫でる。
「陸斗…」
「ん?」
「今日は、もういいけど……次に懐中電灯の電池が切れてたら、絶対ぶっ飛ばしてやる…」
「はいはい」
出来るもんならね。
密かに思って、陸斗は詩音の髪に口付けた。
*end*
「…………ゴメン……」
「え?」
「電池、切れてるみたい……」
「………………。…………バカーーー!!!」
一気に詩音がぶち切れた。
「ゴメンッ!! ゴメン、詩音!!」
「もぉー早く何とかしてよー!!」
とにかく陸斗は、泣き喚く声だけを頼りに、詩音の居場所を探る。
詩音につられて軽いパニック状態に陥った陸斗は、自分の家だというのに、思うように詩音のところまで辿り着けない。
「いってー!! あたたた……足、ぶつけた……。ねぇ、マジ詩音、どこ?」
「ここ!」
「ここってどこだよ!?」
「知るかよ! お前んちだろ、ここ! ―――ひゃあっ!?」
スッと背中を掠めた感触に、詩音が素っ頓狂な声を上げた。
「バカ、何つー声出すんだよ!」
「……りく、と…」
背中に触れたのは、やっと詩音を探し当てた陸斗の手だった。
「もう泣くなって、大丈夫だから」
「なっ…泣いてねぇよ!」
陸斗に抱き締められ、詩音はすぐに強がりを言う。ついさっきまで、この腕をずっと求めていたくせに。
「ゴメンゴメン」
しっかりと抱き寄せ、クシャクシャと頭を撫でる。
「陸斗…」
「ん?」
「今日は、もういいけど……次に懐中電灯の電池が切れてたら、絶対ぶっ飛ばしてやる…」
「はいはい」
出来るもんならね。
密かに思って、陸斗は詩音の髪に口付けた。
*end*
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