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Pure Blue (5)
2010.06.16 Wed
うん、普通にカッコいい。
最近、唯人の家ばっか来てる。
だって居心地いいんだもん。
(あ、この朔也くん、カッコいー)
ブランケットに包まって、先月号のアイドル雑誌を広げる。
こういうときって、普通にファン目線だ。
これだけカッコよくてでアイドル然としてて、男前なんて、そうそういるもんじゃない。
それが同じグループにいるんだもん、それだけですごい奇跡だ。
「何見惚れてんの?」
うつ伏せで覗き込んでた雑誌に影を落としたのは、ヒョイとそれを覗き込んできた唯人。
ポタッと、紙面に雫が垂れる。
「ちょっ唯人、頭拭けよ。垂れてる!」
「朔也じゃん。陽向の好きな人って、朔也なの?」
「違うよ。カッコいいとは思うけど」
「ふぅん」
だって、これだけの人よ?
ゲイじゃなかったとしても、男が見たってカッコいいと思うっしょ?
「陽向ー、ケータイ鳴ってるよ」
「んー貸してー」
ベッドでグダグダしながら言ったら、面倒くさそうに、それでも唯人が携帯電話を放ってくれた。
「あー…」
背面ディスプレイに表示されたのは、人に見られてもいいように偽名で登録した、ある人の名前。
髪の毛を拭いてる唯人がチラッとこっちを見たのが分かったけど、俺はさらに丸くなってブランケットに潜り、電話に出た。
電話の相手は、まぁ何て言うか、広い意味でお友だち。
でも携帯電話には偽名で登録しなきゃいけなくて、年は一回りも上で、会ってすることはセックスなんだけど。
まぁ要は…………セックスフレンドです。
で、こういう時間に電話が掛かってくるってのは、つまり、そういうことです。
「行くの?」
電話を切って、もそもそベッドを下りれば、ドライヤーを出してる唯人に声を掛けられた。
「…ん、行く。ゴメンね、唯人」
「何で俺に謝るんだよ」
「いや、何となく」
「明日も仕事なんだからな」
「分かってる。じゃあね」
ちょっと心配そうな顔をしてる唯人に申し訳なく思いながら、でも俺の心と体は正直で、唯人じゃ埋めてくれない寂しさは、やっぱり彼に会うことでしか解消できない。
アイドルなのに、ゲイだし、男のセクフレとか作っちゃって、ヤバいよなぁとは思うけど、相手も結構イイとこの企業で、それなりに地位もある人だから、バレたらまずいのはお互い様。
他に関係を持ってる人もいないから、このことがバレる心配はまずない。
「さむ…」
外の空気は思いのほか冷たくて。
俺はマフラーを口元まで引き上げると、心の片隅で、ちょっといいなって思ってた朔也くんとは、似ても似つかない彼のところへ急いだ。
Hinata
最近、唯人の家ばっか来てる。
だって居心地いいんだもん。
(あ、この朔也くん、カッコいー)
ブランケットに包まって、先月号のアイドル雑誌を広げる。
こういうときって、普通にファン目線だ。
これだけカッコよくてでアイドル然としてて、男前なんて、そうそういるもんじゃない。
それが同じグループにいるんだもん、それだけですごい奇跡だ。
「何見惚れてんの?」
うつ伏せで覗き込んでた雑誌に影を落としたのは、ヒョイとそれを覗き込んできた唯人。
ポタッと、紙面に雫が垂れる。
「ちょっ唯人、頭拭けよ。垂れてる!」
「朔也じゃん。陽向の好きな人って、朔也なの?」
「違うよ。カッコいいとは思うけど」
「ふぅん」
だって、これだけの人よ?
ゲイじゃなかったとしても、男が見たってカッコいいと思うっしょ?
「陽向ー、ケータイ鳴ってるよ」
「んー貸してー」
ベッドでグダグダしながら言ったら、面倒くさそうに、それでも唯人が携帯電話を放ってくれた。
「あー…」
背面ディスプレイに表示されたのは、人に見られてもいいように偽名で登録した、ある人の名前。
髪の毛を拭いてる唯人がチラッとこっちを見たのが分かったけど、俺はさらに丸くなってブランケットに潜り、電話に出た。
電話の相手は、まぁ何て言うか、広い意味でお友だち。
でも携帯電話には偽名で登録しなきゃいけなくて、年は一回りも上で、会ってすることはセックスなんだけど。
まぁ要は…………セックスフレンドです。
で、こういう時間に電話が掛かってくるってのは、つまり、そういうことです。
「行くの?」
電話を切って、もそもそベッドを下りれば、ドライヤーを出してる唯人に声を掛けられた。
「…ん、行く。ゴメンね、唯人」
「何で俺に謝るんだよ」
「いや、何となく」
「明日も仕事なんだからな」
「分かってる。じゃあね」
ちょっと心配そうな顔をしてる唯人に申し訳なく思いながら、でも俺の心と体は正直で、唯人じゃ埋めてくれない寂しさは、やっぱり彼に会うことでしか解消できない。
アイドルなのに、ゲイだし、男のセクフレとか作っちゃって、ヤバいよなぁとは思うけど、相手も結構イイとこの企業で、それなりに地位もある人だから、バレたらまずいのはお互い様。
他に関係を持ってる人もいないから、このことがバレる心配はまずない。
「さむ…」
外の空気は思いのほか冷たくて。
俺はマフラーを口元まで引き上げると、心の片隅で、ちょっといいなって思ってた朔也くんとは、似ても似つかない彼のところへ急いだ。
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