スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
恋せよ乙女 ~実践編 (1)
2010.01.28 Thu
その瞬間、和衣は思った。
(雑誌で勉強したことなんて、全然役に立たなーい!!!)
本当に声を大にして叫びたいような心境だったが、もちろん声に出せるはずもなく、何とか心の中の大絶叫にとどめた。
*****
祐介と付き合い始めてから1年以上。
体の関係だって、それなりの回数がある。
和衣はいつだって満足していたし、祐介からも何か言われたことがなかったから、自分自身も、そして祐介も、セックスに何の不満も疑問も抱いていないと思っていた。
それなのに。
和衣は、たまたまセックス特集をしていた雑誌を見つけてしまい、そして心を奪われてしまったのである。
大好きな彼と、もっと愛し合うセックス。
そう題された特集を読み進めていくうち、和衣は、今までの祐介に何もしてあげていなかった自分のセックスを、大いに反省してしまった。
祐介と睦月が帰省した隙に、こっそり亮に相談を持ち掛ければ、2人が普段どんなふうにしているのかは教えてもらえなかったけれど、和衣がしてあげたいと思うことはしてあげて、それでもし祐介に拒まれたらやめればいいという、セックスだけでなくて、恋人としてごく自然の結論を諭された。
それはいい。
和衣もそれには納得した。
けれどその後どういうわけか、和衣は亮からおすすめのラブホテルを紹介されてしまうのである。
和衣が1つ大人になったから?
よく分からないけれど、亮はそう言っていた。
和衣としては、そんなのおすすめされても困る! と思ったが、初めて祐介と行ったあのラブホテルが、実は亮が祐介に教えたものだと知って、ちょっと安心したのも事実だ。
何しろ和衣はそれまで、祐介がどうやってあのラブホテルを知ったのか、といらない嫉妬心を燃やしていたから。
そこでホッとしてしまったのと、亮の『いろいろ試すんならさ、場所も心機一転、たまには違うトコですんのもよくね?』とかいう唆しに、単純な和衣は、すぐにその気になってしまった。
何せ初めてのとき以来、2人が利用するのはそこか、たまたま雑誌に載っていたデートホテルの特集で見つけたホテルくらいだったから。
別に不満もなかったし、第一探すとなれば、まず有人のフロントを通らないところがいいし、学生であるがゆえ予算的なこともあるし、それなりに雰囲気にいいところがいいし……なんて思ったら、あまり積極的に探す気にならなかった。
今はネットでもラブホテルを検索は出来るけれど、そんなノリを持ち合わせた2人でもないし。
けれど、祐介にいろいろしてあげた~い! て気持ちが高まっていた和衣は、せっかく亮が教えてくれたんだし、違うところに行ってみるのもいいかも? なんて思ってしまったのである。
だが、今まで1度も自分から祐介をホテルに誘ったことのない和衣にしたら、どうやってそれを祐介に伝えたらいいか、全然分からない。
普段は祐介がリードしてくれるし、そんなとき和衣はすっかりほわほわしていて、気付けばホテルの一室だから(隙がありすぎるよ、と祐介には困ったように笑われたけれど、そんなふうになるのは祐介の前だけだから大丈夫、と和衣は思っている)。
困った和衣は、購入した(というか、亮に無理やり買ってもらった)女性誌を、デートの前にいっぱい読んで勉強をしてきたのだが、実際に祐介を前にすると、とてもそんなふうには出来そうもなくて。
そして冒頭の、心の叫びに繋がるのである。
(雑誌で勉強したことなんて、全然役に立たなーい!!!)
本当に声を大にして叫びたいような心境だったが、もちろん声に出せるはずもなく、何とか心の中の大絶叫にとどめた。
*****
祐介と付き合い始めてから1年以上。
体の関係だって、それなりの回数がある。
和衣はいつだって満足していたし、祐介からも何か言われたことがなかったから、自分自身も、そして祐介も、セックスに何の不満も疑問も抱いていないと思っていた。
それなのに。
和衣は、たまたまセックス特集をしていた雑誌を見つけてしまい、そして心を奪われてしまったのである。
大好きな彼と、もっと愛し合うセックス。
そう題された特集を読み進めていくうち、和衣は、今までの祐介に何もしてあげていなかった自分のセックスを、大いに反省してしまった。
祐介と睦月が帰省した隙に、こっそり亮に相談を持ち掛ければ、2人が普段どんなふうにしているのかは教えてもらえなかったけれど、和衣がしてあげたいと思うことはしてあげて、それでもし祐介に拒まれたらやめればいいという、セックスだけでなくて、恋人としてごく自然の結論を諭された。
それはいい。
和衣もそれには納得した。
けれどその後どういうわけか、和衣は亮からおすすめのラブホテルを紹介されてしまうのである。
和衣が1つ大人になったから?
よく分からないけれど、亮はそう言っていた。
和衣としては、そんなのおすすめされても困る! と思ったが、初めて祐介と行ったあのラブホテルが、実は亮が祐介に教えたものだと知って、ちょっと安心したのも事実だ。
何しろ和衣はそれまで、祐介がどうやってあのラブホテルを知ったのか、といらない嫉妬心を燃やしていたから。
そこでホッとしてしまったのと、亮の『いろいろ試すんならさ、場所も心機一転、たまには違うトコですんのもよくね?』とかいう唆しに、単純な和衣は、すぐにその気になってしまった。
何せ初めてのとき以来、2人が利用するのはそこか、たまたま雑誌に載っていたデートホテルの特集で見つけたホテルくらいだったから。
別に不満もなかったし、第一探すとなれば、まず有人のフロントを通らないところがいいし、学生であるがゆえ予算的なこともあるし、それなりに雰囲気にいいところがいいし……なんて思ったら、あまり積極的に探す気にならなかった。
今はネットでもラブホテルを検索は出来るけれど、そんなノリを持ち合わせた2人でもないし。
けれど、祐介にいろいろしてあげた~い! て気持ちが高まっていた和衣は、せっかく亮が教えてくれたんだし、違うところに行ってみるのもいいかも? なんて思ってしまったのである。
だが、今まで1度も自分から祐介をホテルに誘ったことのない和衣にしたら、どうやってそれを祐介に伝えたらいいか、全然分からない。
普段は祐介がリードしてくれるし、そんなとき和衣はすっかりほわほわしていて、気付けばホテルの一室だから(隙がありすぎるよ、と祐介には困ったように笑われたけれど、そんなふうになるのは祐介の前だけだから大丈夫、と和衣は思っている)。
困った和衣は、購入した(というか、亮に無理やり買ってもらった)女性誌を、デートの前にいっぱい読んで勉強をしてきたのだが、実際に祐介を前にすると、とてもそんなふうには出来そうもなくて。
そして冒頭の、心の叫びに繋がるのである。
- 関連記事
-
- 恋せよ乙女 ~実践編 (2) (2010/01/29)
- 恋せよ乙女 ~実践編 (1) (2010/01/28)
- 恋せよ乙女 ~レッスン編 (9) (2010/01/27)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:Baby Baby Baby Love
テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学
コメントの投稿はこちらから ♥
COMMENT-FORM
りり ⇒ No title
亮たんとの萌えで可笑しい会話に吹き出しつつ読み進めてきたら……カズちゃんが可愛すぎてもう悶えてます!
ん~~~~この一生懸命さがたまらないですね。
そうかそんなにゆっちのことが好きか君! って頭を(*--)ヾ( ̄▽ ̄*) ナデナデしたくなります。
ここまで思われたら男冥利に尽きるだろうなあ。でもこんなカズちゃんをゆっちは見れないわけだし。
この一連の悶々としたカズちゃんの奮闘努力を、ゆっちにも見せてあげたいなあ~。
ん~~~~この一生懸命さがたまらないですね。
そうかそんなにゆっちのことが好きか君! って頭を(*--)ヾ( ̄▽ ̄*) ナデナデしたくなります。
ここまで思われたら男冥利に尽きるだろうなあ。でもこんなカズちゃんをゆっちは見れないわけだし。
この一連の悶々としたカズちゃんの奮闘努力を、ゆっちにも見せてあげたいなあ~。
如月久美子 ⇒ >りりさん
> 亮たんとの萌えで可笑しい会話に吹き出しつつ読み進めてきたら……カズちゃんが可愛すぎてもう悶えてます!
付き合わされた亮タンは散々……でも昔からカズちゃん、この調子だったんで、慣れたものだったかもですが(^_^;)
> ん~~~~この一生懸命さがたまらないですね。
> そうかそんなにゆっちのことが好きか君! って頭を(*--)ヾ( ̄▽ ̄*) ナデナデしたくなります。
ホント、こんなに思われてたら、絶対嬉しいですよね。
カズちゃんはいつも、自分だけでなく、人の幸せを願っているというか、みんなが優しい気持ちでいれたらいいな、と思ってるような子なんですよね。
だから人のために一生懸命になれるという(その方向性はどうあれ(笑)
> ここまで思われたら男冥利に尽きるだろうなあ。でもこんなカズちゃんをゆっちは見れないわけだし。
> この一連の悶々としたカズちゃんの奮闘努力を、ゆっちにも見せてあげたいなあ~。
確かに!
男冥利に尽きますね。
ゆっちさん、幸せ者だなぁ。
コメントありがとうございました!
付き合わされた亮タンは散々……でも昔からカズちゃん、この調子だったんで、慣れたものだったかもですが(^_^;)
> ん~~~~この一生懸命さがたまらないですね。
> そうかそんなにゆっちのことが好きか君! って頭を(*--)ヾ( ̄▽ ̄*) ナデナデしたくなります。
ホント、こんなに思われてたら、絶対嬉しいですよね。
カズちゃんはいつも、自分だけでなく、人の幸せを願っているというか、みんなが優しい気持ちでいれたらいいな、と思ってるような子なんですよね。
だから人のために一生懸命になれるという(その方向性はどうあれ(笑)
> ここまで思われたら男冥利に尽きるだろうなあ。でもこんなカズちゃんをゆっちは見れないわけだし。
> この一連の悶々としたカズちゃんの奮闘努力を、ゆっちにも見せてあげたいなあ~。
確かに!
男冥利に尽きますね。
ゆっちさん、幸せ者だなぁ。
コメントありがとうございました!